ルヴァン杯1回戦の試合を振り返るちゃ。
フォーメーション
カターレはスタメンをガラリと変えとるちゃね。
奈良クラブ戦でスタメンだったのは安光将作だけで、あとは全員入れ替えやちゃ。大卒ルーキーのDF西矢慎平とMF瀬良俊太はこの試合がプロデビュー戦になるのう。
モンテディオ山形もほとんど入れ替えやちゃね。ただ、J3時代に活躍していたFW有田稜、杉山直宏、國分伸太郎が3トップを形成しているがで、こういうメンツにはやられたくないもんやちゃ。
レビュー
ポジショナルプレーvsショートカウンター
山形はかつてベガルタ仙台やレノファ山口FCを率いた渡邉晋監督が率いるチームやけど、彼が作るチームの特徴は「ボールポゼッション高め」のサッカーながいちゃね。ボールを基準に正しいポジションを取りながら、自らパスを繋いでいって、相手のポジションを動かしながらプレーしていく…というのが渡邉監督のやり方やちゃね。
彼の著書「ポジショナルプレー実践編」によぉ、かつてベガルタ仙台を率いている頃の回想記や彼の考え方が書かれているちゃ。
ポジショナルフットボール 実践論 [ 渡邉晋 ]
対するカターレやけど、自分達でボールを持つことはあるがやけど、基本的には相手がボールを持っているところに、効率よくボールを奪っていって、最速でゴールを狙っていくのが得意なチームと言えるやろう。
試合展開としては、カターレが敷いているソリッドな[4-4-2]の布陣に対して、ポゼッションを高めている山形がいかに崩していくか…という展開やったと言えるちゃね。
なんか互角の試合展開やちゃね
前半のスタッツによると、ボールポゼッションは山形が65%で、カターレが35%という感じながでよぉ、両チームの特性が噛み合った試合と言える感じやったのう。山形は「ボールを保持したい」ところやし、逆にカターレは「ボールは持たないで展開したい」という状況やったしのう。
そんで両チームともメンバーを大きく入れ替えているがやけど、その影響が大きそうなのは山形の方で、カターレはチームのクオリティが落ちている感じはなくてよぉ、十分に対応できている状況やったじゃ。山形は個のクオリティが左右しているのか、攻め込んでいてもファイナルサードでのプレー精度が低くて、決定的なチャンスはなかなか作れてなかったし、3トップに対してカターレの選手は対応できていたがで、ボールを握られても怖さはなかったのう。
カターレに関しては、安光将作以外が全員違うメンバーやけど、戦術面での徹底はサブメンバーでも変わらないことを証明できていると言えるやろう。シュート本数はカターレの方が多くて、ある意味、カターレの方がやりたいゲームを進めていたと言えるちゃ。
ただ、カターレも最後の詰めに関しては、課題があるだけによぉ、やはり「失点しそうではないがやけど、ゴールできそうな雰囲気でもない」という展開になったもんやちゃ。
終盤に押し込むがやけど延長戦やちゃ
後半になるとカターレはよぉ、神山京右→鍋田純志、瀬良俊太→末木裕也、松本孝平→碓井聖生、安光将作→大山武蔵、布施谷翔→伊藤拓巳と次々とメンバーを入れ替えていくちゃね。
終盤戦になってくると、山形のビルドアップを上手くカットできるようになって、得意のショートカウンターへ持っていける形を作れるようになってきたじゃ。特に山形は松岡大智のカットインからのシュートを非常に嫌がっていて、どんどん攻め込めるようになってきたがよ。
88分になって、ゴール前での混戦から碓井聖生が裏に抜け出してよぉ、相手GKと1対1になったがやけど、シュートは枠を捉えることができずによぉ、スコアレスで90分が終了したがよ。
延長で先制されたがやけど逆転勝利やちゃ
延長戦は後で無料配信しとった「Lemino」で見たがやけど、延長戦始まったばっかしのときに、モンテディオ山形の加藤千尋に鮮やかなミドルシュートを決められてしまって、カターレは先制点を許してしまったじゃ。
振り向きざまのシュートで、非常にテクニカルなゴールだけに、これは仕方ないところやろう。
ただ、カターレはそこで終わらんかったがやね。延長後半6分に左サイドの西矢慎平のクロスを、ペナルティエリア中央におった碓井聖生が胸トラップから鮮やかな左足ボレーシュートを決めて、カターレが同点に追いついたじゃ。後半終了間際のあのシュートを外して、この高難度のシュートを決めるとは、ショーセーはパトリック・クライファートみたいやちゃね…。その後もショーセーがペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを放ち、それがバー直撃やったがいちゃ。
そんで2分後の113分には、ショートカウンターからマテウスのパスを受けた伊藤拓巳がドリブルで持ち込んで、カットインからロングシュートを決めて、カターレが逆転やちゃ。伊藤拓巳のドリブルは独特なリズムとタッチをしていて、なんか相手がすごく嫌がっている感じやったがやけど、まさかそこからゴールを決めるとは凄いちゃねえ…。
これでカターレが2-1で逆転勝利やちゃ。2回戦に進出して次は清水エスパルスと初対戦やちゃ!
感想など
カップ戦は難しいちゃ
改めて思うがやけど、カップ戦の戦い方というのは、簡単ではないちゃね。
カターレのような下のカテゴリーのチームやと、やはりベストメンバーで戦いたいところやけど、ミッドウィークでの試合ということもあって、選手の疲労を考慮しながらメンバーを選択していかないといけんちゃね。
それに最優先はあくまでも「リーグ」に違いないちゃ。
カターレが掲げるのは「J2昇格」である以上は、何よりもJ3リーグを最優先として考えていくべきやし、そこにベストなチーム状態を合わせていかないといけんし、カップ戦は二の次で考えないといけんもんやちゃ。
ただよぉ、カテゴリーが上のチームに勝つことは、チームの雰囲気は良くなっていくもんやし、何よりも「カターレが格上のJ2に勝った」というインパクトが大きいのも事実やちゃ。そう考えたら、過密日程とか優先順位とか度外視してもよぉ、この試合はこの試合でベストのメンバーを起用したい…とも言えるやろう。
それ故の難しさ…というのはカップ戦にはあるなあと感じさせられるちゃね。
結果も内容もポジティブやちゃね
ただよぉ、カターレとしてはメンバーの大半を変えておきながら、山形に勝利できたというのは、結果としても内容としてもマネージメントにしても非常に良かったと言えるちゃね。
特に起用された選手の個々のパフォーマンスは興味深いもんがあったのう。
まずは、決勝ゴールを決めた伊藤拓巳やけど、怪我などあったのか開幕から出遅れていたみたいやちゃね。昨シーズン終盤に3ゴール決めていたし、カターレにとって重要な戦力に違いないちゃ。試合を見ていて思ったがやけど、松岡大智や髙橋馨希らと異なったリズムとボールタッチを持ったドリブルは、かなり相手が嫌がっているのは感じられたし、シュートが上手い選手ながで、改めて重要な戦力であると再確認したじゃ。90分間プレーできるコンディションなのか分からんがやけど、オラとしてはレギュラーに早く帰ってきて欲しいと願うちゃ。
そして、プロデビュー戦になった瀬良俊太やけど、まあ正直驚いたのう。身体が大きくないがやけど、一歩一歩の出足が非常に速くて、ボール奪取がバンバン出来ていたのが印象的やったのう。ボールの扱い方一つ見ていても、ターンの上手さは際立つし、何よりも周りをよく見えているのが大きいのう。デビュー戦を河井陽介と一緒にプレーしてよぉ、この試合で掴んだ手応えを自信に繋げて、レギュラー奪取に励んで欲しいちゃ。
同じくデビュー戦になった西矢慎平は、致命的なミスがあって決定機を招いたシーンはあったがやけど、120分をフルで戦って、同点ゴールをアシストしたのが大きいちゃね。
あと、興味深かったのは、CBで起用された神山京右やちゃね。カターレではサイドバックやウイングバックでプレーすることが多かったがやけど、4バックのCBはカターレでは初めてやちゃね。タッパが180cmなくて、他のCBに比べるとちょっと小さいかと思ってしまうがやけど、足元の安定感はさすがやし、守備面も非常に良かっただけに、今後も見てみたいと思ったじゃ。
いろいろ書きたいところやけど、今後の楽しみが増えてオラとしては満足やちゃ。
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