そろそろ地域CL廃止を考えてもいいがやないけ?

先週からよぉ、地域リーグからJFLへの昇格を決める「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」が始まっとるちゃね。

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日本一過酷な大会やちゃね

全国地域サッカーチャンピオンズリーグこと「地域CL」ちゃ、全国の地域リーグ王者と全国社会人サッカー選手権大会の上位チームなどが参加してよぉ、JFL昇格資格が得られる上位2チームを巡ってよぉ、毎年激戦が繰り広げられるちゃね。

日本の地域リーグちゃ、北海道から九州までで9リーグあって、それぞれの王者の9チームによぉ、全国社会人サッカー選手権大会の上位2チームに、Jリーグ百年構想クラブの栃木シティFCで、12チームで行われとるがやけど、まずは1次ラウンドとして、抽選で1グループ4チームで、3つのグループに分けられるちゃ。そして、上位1チームと、2位の中から成績優秀なチーム1チームが決勝ラウンドに進出するちゃね。そんで決勝ラウンドで上位2チームが昇格できるがよ。

各地域リーグの最上位カテゴリーを全チーム合わせると80くらいあるわけやけど、その中から12に絞られて、更に2に絞るのが地域CLやちゃね。「2/80」と考えると、えらい過酷で残酷な大会やとわかるちゃ。

そこで勝ち抜いたクラブは、後々にJリーグで活躍しとるクラブも結構あるし、JリーグやJFLを目指して、数多くの名勝負を繰り広げられてて、結構ファンも多い大会であることには違いないちゃ。オラも何度か観に行ったことあるがいど、この大会の醍醐味は身を持って知っているちゃ。

地域CLは廃止の方向で考えたいじゃ

過去に何度もこの大会を観に行っとるし、熱い大会であることには変わりないし、その醍醐味自体は知っているがやけど、オラとしては根本的には「廃止されるべき大会」というように考えているちゃ。その理由は以下の通りながよ。

地域リーグで足踏みするクラブが多すぎるちゃ

まずは「地域リーグで足踏みするクラブが多すぎる」がやね。

今年J2初昇格を決めたFC町田ゼルビアに、J1で定着しているアルビレックス新潟、それにファジアーノ岡山とかV・ファーレン長崎とか松本山雅FCとか、数多くのクラブがこの大会を勝ち抜いてきとるし、ある意味「Jリーグへ辿り着くまでの通過点」として見做されとるしよぉ、半ば受け入れられている面は強いかなーと感じるちゃ。

ただよぉ、この地域CLの壁を越えられずに、10年以上も地域リーグで足踏みをしとるクラブが多いのは事実やちゃね。なかなか突破できないチームの代表格としては、福井ユナイテッドSC(旧サウルコス福井)、VONDS市原、おこしやす京都AC、アルテリーヴォ和歌山、チェントクローレ播磨(旧バンディオンセ加古川)、JSC、東京23FCなどなど挙げられるわけやけど、この地域CLを越えられるかどうかの落差があまりにも激しいように感じられるのう。

それによぉ、2013年にJ3が創設されたときに、数合わせのために、地域CLを勝ち上がらずにJFLで昇格したチームが結構あったわけやけど、あの頃のタイミングで上がれたチームとそうじゃないチームで相当差が出てしまっとるのは、えげつなさを感じるのう。地域CLで実績を残していないところと言えば、レノファ山口FC、アスルクラロ沼津、ヴァンラーレ八戸など挙げられるが、このタイミングで昇格をできなかったら、今は本当にJリーグに参入できたのか疑問に思える部分はあるちゃね。

それぐらい地域CLという大会は、あまりにも厳しすぎると感じるわけやちゃ。

大会方式に問題があるちゃ

あと、大会方式に疑問は感じるちゃね。

まず、3つのグループに分けられるがやけど、ここの抽選で厳しいグループに入ったら、大会を勝ち上がる難易度はかなり上がってくるがやし、それに抽選次第で地元に近いところか、そうでないかの差も出てくるがで、かなり運の要素が強くなってくるわけやちゃ。

抽選によって、ピッチ状態も大きな差が出てしまっとるのは、それはフェアな競争といえるのやろうかと思えるのう。だいたい怪我のリスクがでかすぎるし、選手個人の消耗も同程度になるとは考えづらいところはあるやろう。

それにサッカーの試合なんて、3日連続でやるようなもんやないちゃね。決勝ラウンドは中1日空けることにしとるがやけど、それでも厳しい戦いには違いないちゃ。

こんなの放置すること自体「アスリートファースト」やないやろう。

本当にアマチュアがやっていい大会なが?

それによぉ、これは全国社会人サッカー選手権大会にも言えることやけど、やっぱし平日にまたがって試合をしとるような状況というのは、本当にアマチュアがプレーするにふさわしい大会ながか疑問に思えるちゃね。

「プロ」「アマチュア」の定義付けがどうするのか…という話にもなるがやけど、根本的に本職は会社員などをやっとって、根本的にはサッカーは二の次のような生活を送っとられる一般的なアマチュア選手が参加するには、日程の組み方があまりにも厳しすぎるやろう。1次ラウンドからプレーしとるがやけど、本当に勝ち上がることを考慮したら、前日のうちから宿泊するのが筋やし、ましてや水曜から始まる決勝ラウンドなんては最低3日は有給取らないといけんわけでのう。

こういうことを考慮したら、もはや地域CLというのは、サッカー選手を職業としているプロでないと対応できん大会やし、とてもアマチュアに配慮した大会とは言えんちゃ。

放漫経営でも勝てば何でもあり

あとは「勝てばよかろう」みたいな大会と言わざるを得ないところやのう。

これはJFLに対する悪口にもなりかねない話やけど、JFLはJリーグのように厳格なライセンス制度(最近は怪しいけど)があるわけでもなくて、年会費さえ払っていれば参加できるようなリーグになっとるがやね。

昨年は給料未払いなどの問題を起こしていて、年明けには解散したFC神楽しまねに関してもよぉ、年会費を滞納しているにも関わらず、特にペナルティを課すこともなくて、最後までリーグを戦わせていたところを見ていたら、正直「激甘」であると言わざるを得ないやろう。

本来、JFLを戦うに大切なことちゃ、強い弱い以前に「年会費を払って1年間通じて全国リーグを戦い続ける」ことながやけど、実際の昇格条件は「地域CLで好成績を収める」ことになっていて、この辺りが矛盾しとるわけやちゃ。

こういう仕組みになってしまったら、本来はJFLを年間戦っていけるだけの財政基盤を持っていても、勝てなきゃ昇格できなくなっとるがによぉ、その時の運と勢いで勝ち上がってしまえば、給料未払いばっかしやっていようが、後にJFLで資金ショートしてしまおうが、一応はJFL入りを認められてしまうがで、これはダメやろうと思うちゃ。

そんでよぉ、JFLは神楽しまねの継続をギリギリまで待っていたがやけど、結局は退会になってしまったわけやけど、この年の地域CLの3位はスタジアムを保有していて、確かな財政基盤を持っている栃木シティだっただけに、本当に歪な状況になってしまっとると言えるちゃ。

給料未払い云々はアマチュアリーグで是非を問えないと思うがやけど、年会費を滞納するようなクラブなんてもんは、本来は即退会させるぐらいの厳格さはあって然るべきやけど、そこが作用していないのは、JFLのダメなところやろう。

JFLと地域リーグの間に新リーグが必要やないかと

以上のことを考えていったらよぉ、地域CLのような大会は廃止をしてしまってよぉ、JFLと地域リーグの間で、全国3,4分割したくらいのリーグはあってもいいのかもしれんちゃ。

JFLや地域リーグくらいやったら、バス移動が中心になると考慮した場合、全国を3,4分割にするだけでも、JFLよりは財政負担は軽くなるやろう。地域リーグよりは負荷は大きくても、JFLよりは小さい…みたいな中間を取ったようなリーグがあると良いのう。

世界の下部リーグのサッカーを見ていても、日本みたいに「1リーグ⇔9地域リーグ」というような極端なところは、ほとんど存在していないがで、こういうのを踏まえると「1リーグ⇔3,4リーグ⇔9リーグ」みたいな感じを形成するのもいいのかもしれんちゃ。そうすれば、地域CLのような大会も不要になってくるやろうしのう。

財政基準を満たせば「J4」に入れるのもあり

北信越リーグを見ていて思うのは、福井ユナイテッド、JSCが10年以上も居座っていて、アルティスタ浅間を含めた3つがずーっと変わらぬまま…という感じやし、ぶっちゃけると10年は何も変わっていないという状況やったりするちゃね。こういう状況になってしまうと、見ている側としては飽きてくるがやし、どのチームも北信越で詰まってしまう状況になってしまうちゃ。

実際によぉ、地域リーグであっても、Jリーグ百年構想クラブに認定されるクラブはちょこちょこ出てきとる状況を考慮したら、成績が伴わないからといって地域リーグに留まらせておくのちゃ、ただただスポーツビジネスの事業のチャンスを潰すだけであって、成長を止めるだけにしかなっていないといえるやろう。昇格を認めてしまって、集客や広告収入増加の機会を作ってあげることも大切かとオラは思うちゃ。

オラとしては、Bリーグみたいに、クラブの売上高とかインフラとか財政基盤などを昇格の基準として入れるくらいのことをやってしまって、その受け皿として「J4」を新設するのもいいのかなーと思うところやちゃ。

下部リーグ改革には興味ないがやね

こうやっていろいろ書いてみて思うがやけどよぉ、日本は下部リーグについては、20年以上はほとんど変化がない状況が続いとるがいちゃ。

近年ではフランスは4部以下のリーグに関しては、各地域リーグのブロックを変更しとるし、ドイツにしても3部以下のリーグの大会方式はかなり手を加えたりしとるちゃね。

ただ、日本の場合は、各地域リーグの振り分け方は全く変わってもないしのう。北信越に身を置くオラからしたら、そもそも「北信越という括り自体、誰得?」と思うくらいやちゃ。いろいろ疑問が湧いてきてもよぉ、日本の下部リーグに関しては「まあそういうもんだから…」みたいに諦観が入ってしまっとるようにオラは見えるちゃ。

いろいろと突っ込みどころが多くて、矛盾だらけやと思うがやけど、そういうのをこれからも放置して流し続けるのかなーとオラは感じるちゃね。

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