こないだよぉ、全国社会人サッカー選手権大会の東海予選が行われたがやけど、こんなことがあったがいちゃ。
酷暑で試合中止→抽選で敗退
東海社会人サッカーリーグ1部に所属しとるSS伊豆がよぉ、全国社会人サッカー選手権大会の東海予選で伊勢YAMATO FCと対戦する予定やったがやけど、会場の貝沼建設花はすフィールドあいさいの周辺温度が40℃を超えたことでよぉ、大会規定により中止になったがいちゃ。
そんで試合延期にするがやなくて、抽選で勝ち抜けチームを決めて、伊勢YAMATO FCが勝ち抜けになってよぉ、SS伊豆は敗退してしまったがやね。
SS伊豆の本拠地は静岡県東部の伊豆半島にあって、試合会場の貝沼建設花はすフィールドあいさいは愛知県西部の愛西市にあるがやけど、それぞれの距離は250kmほどあってよぉ、車で片道3時間ほどかかる距離にあるちゃね。この距離はさすがに日帰りするわけにもいかない距離やし、選手達は宿泊施設などを取っていたと考えられるところやけど、まさか試合をすることなく伊豆半島へ帰る羽目になってしまうとは、本当に悲しい出来事やちゃ。
「せめてPKでもいいから決着を」と思うところやけど、40℃を超えるほどの環境は非常に厳しいのは確かやちゃ。選手の安全とか考えたら、試合中止は止む得ないことやけど、なんとかならないかなーと思うのは確かやちゃ。
天然芝やったら…
そこでよぉ、気になるポストが一つあるちゃ。
天然芝ピッチの効能について書かれているちゃね。
そこでちょっこしぐぐってみたらこういうのを見つけたじゃ。

人工芝やとポリエチレンやポリプロピレンを使用しとることもあって、熱が吸収しやすくてよぉ、真夏の昼間は本当に熱くなってくるちゃ。素足で歩けないほどになってくるもんやから、こういうところでサッカーをやろうもんなら、スライディングとかやった瞬間で火傷してしまうちゃね。

鳥取県大山町の資料を参照したら、2021年4月の14時頃でよぉ、気温20℃での表面温度の比較が出ていたがやけど、天然芝が24℃に対して、人工芝が39℃にまでなっててよぉ、ほとんどアスファルトと変わらない温度になってしまっとんがやね…。
逆によぉ、表面温度が上がりにくいピッチになってくると、天然芝が蒸散するがで、表面温度は上がりにくくなってくるがでよぉ、真夏の昼間でも多少は熱を下げてくれる効能があるちゃ。
全国社会人サッカー選手権大会の東海予選で行った会場ちゃ、貝沼建設花はすフィールドあいさいは人工芝やったがやけど、他の藤枝市民グラウンド、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿、長良川球技メドウは天然芝やったがよ。
同時刻の14時にキックオフやったがやけど、他会場は全部試合開催されとるがで、仮にSS伊豆の試合が天然芝の会場やった場合は、開催できたのかもしれないと考えられるやろう。
天然芝はコストがかかる?
このことを考えたらよぉ、天然芝のピッチやないと、夏場はまともにプレーできなくなると考えられるがやけどよぉ、実際に天然芝…ということになると、こういう「維持費がかかる」とか言われるちゃね。
まあ「芝 維持費」で検索したら、こういうようなポストは見られるちゃね。
ただ「維持費が〜」と言っとる割には、いくら掛かるのか明確な数字を書いている人がいないがで、こういうのを見ていると「みなさんこれといった根拠はなくて思い込みで発言しとるがやろーなー」と思ったりするがやけど、実際に天然芝と人工芝の比較を探ってみたがよ。
そこで見つけたのがこれやちゃ。

これを見て分かることはこんな感じやちゃね。
- 人工芝の初期設置費用は、天然芝の約2倍
- ランニングコスト(維持費)は、天然芝が約4倍強
- 10年間のトータルでは、天然芝が安い
確かに維持費はかかるがやけど、10年間でのトータルで考えたら、この資料を見る限りは、天然芝の方がコストがかからないと考えられるちゃね。人工芝の耐用期間が7〜10年ほどらしいがで、このことを考慮したら、実は10年間のくくりでみたら、あまり大差がないことが考えられるやろう。
人工芝も金かかるがやね…
あと、もう一つ気になる資料を探ってみたがやけど、これやちゃ。

これは札幌ドームの施設改良工事のアーカイブやけど、2004年、2012年、2018年と過去に3回、野球用の人工芝を更新しとるちゃね。
右側にある金額は、更新費用はよぉ、芝生以外のものも含んでの金額やけど、だいたい1回あたり4〜7億円くらいかかっとるちゃね。どうやら2018年度の事業報告によると、野球用の人工芝の更新には5億4000万円使われているみたいやちゃ。
ちなみに2019年に開場初で行われた、ホバーリングステージの天然芝張替えには、1億7000万円ながやね。→リンク
札幌ドームの天然芝の年間の維持費に関する資料が見当たらないがで、実際どういう感じになっとらーかわからんがやけど、野球用の人工芝が7〜8年ごとで5億ほどかけて更新しとるのを考慮に入れたらよぉ、人工芝と天然芝がかかる費用に関しては、言われるほど大きな差はないかと考えられるやろう。
天然芝ピッチ増やしてもいいんやないけ?
最後にまとめに入るがやけどよぉ、いろんな資料を見ていたら、人工芝と天然芝のメリット・デメリットが結構見えてくるちゃね。
人工芝はよぉ、手入れがあまりいらなくて、稼働日数を増やしやすくて、維持費が天然芝よりもかからないのは確かやけどよぉ、万能ではないちゃ。せっかく稼働日数を増やしたくてもよぉ、猛暑日になってくると、アスファルトとさほど変わらないほど熱くなってしまったら、本末転倒やちゃね。
それに稼働日数を増やせば増やすほど、劣化するスピードも早くなるがで、更新に迫られるちゃ。
それに熱で人工芝の中にあるチップが溶けてしまうと、スパイクにへばりついたりよぉ、口内に入ってしまう危険性もあるがで、こういうリスクも考慮したら、人工芝のデメリットも大きいのはよく分かるちゃ。
噂レベルでよく「天然芝は維持費が高い」とか言われてしまうもんやけど、人工芝のリスクとか、更新費用の高さとか考慮したらよぉ、明確な数字を叩き出さない限りは、本当にどちらがコストパフォーマンスが良いのか、断定できないと言えるちゃ。

モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?
コメント
コメント一覧 (7件)
ハイブリット芝では、ピッチ表面の温度はどうなんでしょうね?
ハイブリッド芝やとコンクリの上に人工芝を敷いとるわけやないから、おそらく表面温度は低くなっとると考えられるがやけど、実際どうながでしょう…?
最新のツイートだと、環境問題諸々を含め、やはり人工芝はコスパが悪いと仰っていたので、将来的にはサッカーに限らず人工芝は一切使わない方がいいという考えなのでしょうか?
>吉田さん
コメントありがとうながです。
環境問題とか人工芝のコスパが悪いのは、揺るぎない事実やと思うがですが、それは今現状の話でしか過ぎませんちゃ。
技術の発展により、諸問題がクリアできるなら、人工芝を導入すりゃいいかと思いますちゃ。
返信ありがとうございます。
ただ、個人的に野球やサッカーも今後は天然芝を中心にした方がいいのではと考えるようにってます。実際に野球のメジャーリーグもほぼ天然芝なのでやはり日本も天然芝を導入するべきではと考えています。もちろん、人工芝の研究は続けるべきではあるのですが…
ちなみに雨での人工芝の流出を防止するネットを導入しているそうです。
https://www.n-f-s.co.jp/product/turf-dust-stopper/
人工芝の流出抑制の実験も行われているらしいです。
住友ゴム、スポーツ用人工芝からのマイクロプラスチック流出を抑制するための実証実験を開始:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP610290_U1A510C2000000/
飽くまで人工芝の流出を抑制するという取り組みを参考として載せておきます
>吉田さん
マイクロチップ流出防止の研究が行われている記事の紹介ありがとうながです。
人工芝も可能性のある分野には違いないがで、こういう課題に取り組むのはすごく興味深いですちゃ。
現状では、天然芝は選手の身体への負荷と環境への配慮の点で優位には違いないがで、アスリートファーストで環境保全を重視するなら、天然芝が選ばれるのが妥当と言えますちゃ。ただ、お互い競い合うように発展していったり、はたまた新たなハイブリッド型が登場したりと、あらゆる方面で進化するのを期待したいですちゃ。
稼働日数や他のスポーツとの併用に課題があるのは確かながですが、天然芝もいろいろ研究されているがで、興味深いと思いますちゃ。
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/feature/15/092100040/092300002/
何はともあれ、人工芝や天然芝の研究はスポーツだけでなく、その他に活かせるのであればすごく嬉しいことには変わりません。返信が遅くなり、申し訳ありません