なんか埼玉スタジアムの赤字額を問題視しとるポストを見たじゃ。
埼玉スタジアムが赤字ながやと
昨日の続きになるがやけどよぉ、国内スタジアム事情について「Jリーグ専用というのはデマ」というように指摘したがやけど、Xでは埼玉スタジアムの赤字を指摘しとる人がおったがやね。
今から8年前のデータで2.9億円の赤字ながよ。
これについて、Xでいろんな声が飛び交っているがやけど、オラが解説しておくちゃ。
まず発言しとる人は埼玉県民ながけ?
まず最初に触れておきたいのは「言ってるおめーさは埼玉県民ながけ?」ということやちゃ。
財政的なことを語る以前によぉ、そもそも埼玉スタジアムというのは、埼玉県の持ち物であり、あくまでも埼玉県が主体として考えるべきことやちゃね。地方自治の観点から、埼玉県民が判断すべきことというのは、はっきりしておくべきやろう。
ほんじゃから、富山県下新川郡入善町で暮らしているオラは、どういう意見であっても、埼玉県からしたら「完全に外野」であるしよぉ、何を思っても勝手ながやけど、あくまでも埼玉県民を尊重して、外野のモンは謙虚でいなければならない…ということやちゃ。
これを我が物のような感じで押し付けがましく発言するのは、治外法権もいいところやちゃ。
公共施設は採算を取ることが最優先やないちゃ
埼スタについて「採算を取れ!」とか発言しとるもんはおるがやけど、そもそも公共施設は採算を取るのが目的やないちゃね。
あくまでも「住民サービスの提供」が最大の目的であり、収支をプラスにする必要はないちゃ。株式会社のように株主がおって、株主の利益を拡大していくのが目的やないから、最初から黒字を出す必要すらもないがよ。そこは営利企業と同じように考えるほうが間違いながやね。
公共施設に採算を取ることを優先するなら、サッカースタジアムのみならず、他のプロスポーツで活動している野球場やアリーナも採算を取らないといけなくなるし、スポーツ以外でもコンサートホールや料理教室とかやっとるキッチンとかも採算を取らなければならなくなるちゃ。
採算を目的になってしまうと、施設使用料を値上げしたり、はたまた施設管理に関する人件費やメンテナンス費用などを切り詰めていかないといけなくなるがで、行政サービス自体が劣化していくのは目に見えていくやろう。
そんなことよりも、公共施設とはあくまでも「市民生活の充実」のためながよ。
そして、市民生活の充実のためには、採算よりも一定のクオリティを保つことの方が大切やちゃね。
国内最大級のサッカースタジアムである埼スタがあることでよぉ、日本代表、浦和レッズ、高校サッカーなどの試合を行っていくことでよぉ、住民にスポーツ観戦の機会を作っているがよ。埼スタは金儲けの道具じゃなくて、こういう観戦体験とかこのスタジアムでサッカーをする体験を提供している装置ながいちゃ。
逆に埼スタのみならず、公共施設を黒字とするのは「民間からカネを取りすぎている」という意味になるがやね。行政が黒字になったところで、別に住民生活がよくなるわけやないし、ただカネだけが余計に行政に吸われただけに過ぎんちゃ。
ましてや、埼スタが黒字になったところで、その黒字になった分を埼玉県民に配られるわけやないから、埼スタが黒字になったところで、別に埼玉県民が得していることは全く無いと言ってもいいくらいやろう。
営利企業が使用するのは採算を取る法的根拠はないちゃ
それに一部に「営利企業が使用するならスタジアムは採算を取らなければならない」とか発言しとるモンがおるがやけど、そこには法的根拠はまったくないがで、勝手な価値観の押し付けであることを断言しておくちゃ。
営利企業でも非営利団体であっても、スタジアムの利用者に過ぎんちゃ。
入場料を取るかどうかで、使用料が異なってくるし、スタジアムの指定管理者がクラブがやっていることもあるがやけど、根本的にはスタジアムが公共施設の場合ちゃ、自治体が「所有者」であり、そこを使っている団体はプロ・アマチュア問わず「使用者」に過ぎんちゃ。
持ち主が異なるがに、なんで「スタジアムの採算を取らなければならない」のか意味不明やちゃ。そこに法的根拠も皆無やちゃ。
そんで「Jリーグは独占利用しているから採算を取れ」とか言うもんはおるがいど、そもそも「Jリーグが独占利用しているのはデマ」であるのは、スポーツ庁のデータで明らかながで、論外やちゃ。
埼スタは日本代表とか高校サッカーで使用しとるのは、よくTVで放送されとる通りやけど、それでも「Jリーグが独占利用している」というならば、その人は事実から目を逸らしているだけに過ぎんちゃ。
財政規模からしたら端金に過ぎんちゃ
あと、埼スタの赤字が2.9億出ているのを見て「え!?2.9億も出ているの?デカい金額だ」と思ってしまうもんはおるやろう。この金額は、家計簿の規模からしたらよぉ、とてつもないほどの金額やと思うやろう。
果たして本当に「大金」ながでしょうか?そこで埼玉県の歳入を見てみるちゃ。
2兆円を超えるほどの財政規模ながいちゃね。
埼玉県のこの財政規模から見たら、埼スタの約3億の赤字は0.012%であり、とてもやないけど埼スタの赤字程度で財政難に陥るようなことはないと考えられるやろう。数億単位での黒字赤字など、数兆円レベルの財政規模の埼玉県からしたら、端金レベルでしか過ぎんがいちゃ。
月額30万円の給料の会社員からしたら、0.012%とは36円程度やけど、埼スタの3億弱の赤字でガタガタ言っとるもんちゃ、普段から数十円担任を厳格に管理されている方ながでしょうか?
なんか「数億」という単位になってくると、どうも自分の家計簿の感覚で物事を語って、あたかも高い金額で考えてしまいがちな人は見られるもんやけど、自分の家計簿の感覚で自治体財政を語ったところで、何をちっぽけなことでこだわっとるのか…という話に過ぎんがになるちゃ。
埼玉の名前を広げるための「広告料」みたいなもん
上田清司前知事の発言やけど、確かに埼スタほどの規模のスタジアムになると、ネーミングライツで3億以上は見込めるやろうし、赤字は解消できると考えられるちゃ。
ただ、敢えてつけないことで「さいたま」の名前を世界に向けて発信ができるちゃね。関東のあのエリアは全部「東京」とくくられがちで、世界的に見たらどうしても「さいたま」の知名度が高くないことを考慮したら、ネーミングライツをつけてしまうのは勿体ないと考えられるやろう。
これについては直近の埼玉県議会の質疑質問にもあったがやね。
現在の大野知事は明言は避けているがやけど、やはり「埼玉県としてのアイデンティティや事業活動に及ぼす影響を含めて検討する必要がある」ということで、安易なネーミングライツには慎重な姿勢を見せているのが分かるのう。
敢えて命名権をつけないで、3億円弱の赤字を県が賄うことでよぉ、これは「県がネーミングライツを払っているようなもの」と考えられるちゃね。
財政はトータルで考えないといけんちゃ
もっと細かいことは大田区議会議員のおぎの稔さんが触れているちゃね。
埼スタ自体が赤字でもよぉ、そこまでのアクセスになる第三セクターである埼玉高速鉄道線の収入があるしよぉ、代表戦1試合だけでも1000万円あるちゃね。これで代表、浦和を含めると年間20試合以上はあるもんやし、ネーミングライツ自体をつける必要さえないと考えられるやろう。
まあ、日本最大級の埼スタに変な名前をつけられるよりは「埼玉」の名前をつけておけばいいし、毎回毎回「埼玉」と名前を呼ばれた方が、経済的な効力は大きいやろう。
そもそも、埼玉スタジアム含めて、行政が黒字になったところで、株式会社のように株主に配当金が配られるようによぉ、税金を払っている住民に配当されるわけでもないがやから、行政が黒字になっても、住民は何も得するわけでもないがいちゃ。
やはり総合的に考えていってよぉ、いかに住民に充実した行政サービスを提供するのかを優先して考えていかんなんちゃ。
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