【読書】「食虫植物の文化誌」を読んだじゃ

富山市立図書館へ行ったらよぉ、おもっしそうな本を発見したがいちゃ。

目次

食虫植物の入門書やちゃ

2021年にオーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学メディアコミュニケーション学科上級講師のダン・トーレさんの著作でよぉ、伊藤はるみさんが翻訳されとる本やちゃ。

出版社の原書房は、どうやら植物関連の書籍が多くて「○○の文化誌」というシリーズを出版しとるちゃ。「ツツジ」「観葉植物」「ゼラニウム」「チューリップ」「松」「菊」「竹」「カーネーション」「桜」「サボテン」「バラ」などたくさんあるがやけどよぉ、そのシリーズの一環として「食虫植物」が取り上げられたがよ。

図書館でハーブに関する本を借りようとしとるときに、たまたま近いところにあってよぉ、なんか引き付けられたがやね。別にそんなに興味があったわけやなくて、たまたま通りかかって「キュピーン!」とキタがで、勢いで借りてみたわけやけど、これは本当に読み応えのあるもんやったじゃ。

多岐にわたって食虫植物をフューチャされたじゃ

目次はこんな感じやちゃ。

はじめに
第1章 食虫植物とは
第2章 食虫植物と他の生物との相互関係
第3章 驚くべき発見
第4章 人食い植物の攻撃
第5章 食虫植物のさまざまな用途
第6章 食虫植物の採集・栽培・保護

http://www.harashobo.co.jp/book/b593047.html

内容としては、最初は「食虫植物というのは何ながよ」というところから始まるがやけど、有名な「ハエトリグサ」「モウセンゴケ」「ウツボカズラ」とか取り上げられてよぉ、その生態について書かれとるちゃ。

食虫植物は栄養が乏しい土壌で育つ傾向があってよぉ、他の植物と同様に光合成をして、土から栄養を得て育っていることには変わらんがやけどよぉ、他の栄養を摂取する手段として虫を捕らえて食べとんがやね。

有名なヤツを挙げるとこんな感じやちゃ。

ハエトリグサ(ハエトリソウ)

venus flytrap
Photo by FUTURE KIIID on Pexels.com

モウセンゴケ

common sundew plant
Photo by eveli rammul on Pexels.com

ウツボカズラ

close up photo of a red pitcher plant
Photo by Najman Husaini on Pexels.com

基本的な捕虫方法は、インターネットで検索すれば出てくるもんやけど、食虫植物の生存戦略がよぉ、結構細かく書かれとるがやね。ウツボカズラなんかは、この捕食袋の中でよぉ、蜘蛛とか微生物とか住んでいて、そいつらが食べた糞がウツボカズラの栄養分になっとるような話が出てきとっておもっしいのう。

あと、ウツボカズラもデカいやつになってくると、ネズミとかも食べられるようになるらしいがで、理論上は人間も食べることができるらしいちゃ…。

数多くのフィクションも作られとるちゃ

食虫植物の存在は、やはり人間にとっては凄くユニークなもんやったしよぉ、同時に畏怖を覚えるもんでもあったのは確かやちゃね。この本の中盤に差し当たると「人食い植物の攻撃」というところによぉ、様々なフィクションが紹介されとるちゃ。


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トリフィド時代 食人植物の恐怖 (創元SF文庫) [ ジョン・ウィンダム ]

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まあ、こんな感じに出ているわけやけど、日本人にとってもっとも有名な食人植物といえばコイツやろう。

スーパーマリオブラザーズに出てくる「パックンフラワー」も紹介されとるちゃね。なんか「植物が虫を食べる」というのを知られるようになってからよぉ、フィクションで「植物が人間を食べる」というのが数多く生み出されるようになって、あらゆる想像をかきたたせていたのやろうなあと想像できるがやね。

ワクワクするし同時に考えさせられるちゃ

この本、いわゆるハウツー本になるものやけどよぉ、実際かなり読み応えがあってよぉ、最後まで飽きずに読める構成になっていて、結構楽しく読めたじゃ。

まず、1〜3に関しては、食虫植物の概要から、他の動物と協力した生存戦略を取っている独特な生態系に触れていてよぉ、まさに「なるほど〜」と思えるような内容やちゃね。それも写真がたくさんあるがで、食虫植物がどういったものかも知らない人にとってもわかりやすくなっとるやろう。そこから読んでいくごとで、どんどん深くなってくるちゃ。

そんで4〜5に関しては、食虫植物を取り上げた映画とか小説とかの創作物について触れているがやけど、これは食虫植物の存在を知った人間がよぉ、どのように食虫植物を取り上げていったのかわかるちゃね。やはり「昆虫を食べる」ということが、いかに畏怖を覚えたのかがわかるし、そこから食人植物に発展した創作を作るようになっていった流れになるのかが分かっていくちゃ。

この辺りになると、もはや笑いが出てくるレベルやちゃ。

最後の6に関しては、もう「食虫植物を栽培してみよう」という話になってくるがで、ここまで読んでしまったら、実際に栽培したくなってくるのかもしれんちゃ。どういう場所を好むかとか、日当たりがどうとか、気温がどうとか、冬眠するかしないかとかまで触れてあるし、本当にやりかねない内容になっとるのう。

ただ、最後の締めがなかなかズシッと来たものがあったのう。

実は観賞用の食虫植物が次々と刈り取られていることがあって、アメリカや東南アジアなどで、どんどん食虫植物が減ってきているという話が出てきとるちゃね。更にはボルネオ島が深刻やけど、椰子油の製造のために森林が伐採される出来事が増えていて、食虫植物の生息環境が悪化しているという問題について触れているちゃ。

興味深くて、楽しく読める内容やったし、途中で笑いも出たがやけど、最後に釘を刺してきているところに、一気に重さを感じさせられるがで、ハウツー本ながやけど、感情を揺さぶってくるがで、読み応えあったじゃ。

みなさんも是非手を取って見られ。


食虫植物の文化誌 (花と木の図書館) [ ダン・トーレ ]

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