ワールドカップでモロッコが準決勝進出して大躍進を果たしとるがいどよぉ、このタイミングで図書館へ行ってよぉ、モロッコに関する本を借りてみることにしたがいちゃ。それがこれやちゃね。
表紙が謎ながいど、どうやら以前借りた人がカバーを無くしてしまったみたいやちゃね。これを見開いてみたらこうなるがいちゃ。
ということでよぉ、今回は「ベルベル語とティフィナグ文字の基礎」という本を借りてみたがで、これのレビューを書いておくことにするちゃ。
文字がかわいいちゃ
ベルベル語にはよぉ、ティフィナグ文字というのが使われているがいちゃ。それがこれながいちゃ。
なんかすごい文字やちゃね…。地球にある文字には到底見えないもんばっかしやちゃ。
ティフィナグ文字ちゃ、紀元前3世紀頃から使われている言語であると、この本には書かれとんがやね。紀元前3世紀頃といっちゃ、モロッコやアルジェリアなどの地域では、まだイスラム教が入ってきていない時期であって、その前にこの辺りを侵攻していた古代ギリシアやローマ帝国などが来る前から使われていたと見られとんがやね。
しかし、この文字を見るだけで、なんか可愛らしいというか、宇宙的というか、いかにもRPGのゲームで使われていそうな文字とか、そんなイメージを持ってしまうもんやちゃね。
北アフリカ先住民族の言語やちゃ
モロッコと言えばよぉ、イスラム教の国であることから、公用語がアラビア語ながいどよぉ、2019年に先住民族のベルベル語が公用語に定められることになったがやね。
ベルベル語の語族になると言われるトゥアレグ語は、リビア、アルジェリア、ブルキナファソ、ニジェール、マリ、チャドなどで話されとるしよぉ、他の語族になるとチュニジア、エジプトなどで話されとって、かつてはスペインのカナリア諸島でもグアンチェ語というのが話されていたみたいながいちゃ。
ただよぉ、現地の人にとっては「ベルベル語」と呼ばれるのは、いい気持ちにならんもんながやね。なんでかと言ったらよぉ、ギリシャ語で「言葉がわからない人」を意味する「バルバロイ」から来ているらしくて、あんまし良い意味ではないちゃね。
ということでよぉ、ベルベル語話者としては、自分たちの言葉を「タマジグト」と言っとるがやと。これは「自由な人達」という意味らしいのう。
上がアラビア語、真ん中がベルベル語、下がフランス語ながいちゃね。こういうのがモロッコではよく見られるようやちゃね。
ベルベル人の選手は結構多いがやね
こういうのを見ているとよぉ、気になってくるのは、ベルベル人のサッカー選手とはどれほどいるのかということやけど、実は結構おるがやね。
ⵣⵉⵢⴰⵛ
まずはエースのハキム・ジヤシュやちゃね。ジヤシュはオランダ出身で、ベルベル人のコミュニティの出身ながやと。メディアではよく「ツィエク」と呼ばれているがいど、アラビア語の発音を確認したら、どうも「ジヤシュ」に近いみたいやのう。ベルベルのアルファベットでもそちらが合っているみたいやちゃ。
ⵀⴰⴽⵉⵎⵉ
そんでよぉ、モロッコが誇る世界屈指の右SBのアクラフ・ハキミもベルベル人ながやと。ハキミはスペインのマドリッド出身ながいちゃね。しかし、スペイン戦の最後のPKのキッカーがハキミやったわけやけど、そこでパネンカで決めてしまうとはすごいちゃねえ。
ⴰⵎⵕⴰⴱⵟ
そんでよぉ、攻守の要として大活躍しとるソフィアン・アムラバトもベルベル人ながやね。こちらもジヤシュ同様に、オランダのベルベル人のコミュニティ出身ながいちゃね。兄のノルディン・アムラバトはよぉ、今回の代表にはメンバー入りしてないがやけど、スタッフとして加わっているみたいやちゃね。しかし、この選手は本当にすごくて、今大会でも最も印象に残る選手の一人やちゃね。
ⴱⵓⵏⵓ
そんでよぉ、守護神のヤシン・ブヌもベルベル人ながやね。彼はカナダ生まれで、幼少の頃にモロッコのカサブランカへ移住して生まれ育ったがやね。アトレティコ・マドリード、レアル・サラゴサ、ジローナを経て、今ではセビージャのGKとして、リーガ・エスパニョーラ有数のGKとして君臨しとんがやね。報道や実況で言われている「ボノ」は愛称でよぉ、スペインでの登録名らしいちゃね。
ちなみに隣りにいるエン・ネシリもまた、ベルベル人らしいちゃね。彼もまたセビージャで活躍しとんがやね。
いろいろ調べたら出てきそうやけど、モロッコでは800万人くらいはベルベル人らしいがで、ここにあげていない代表選手もベルベル人が結構おることは予想できるところやろう。
ちなみによぉ、ベルベル人といえば、フランスのレジェンド、ジネディーヌ・ジダンがそうやちゃね。
他にはフランスのカリム・ベンゼマ、ホッセム・アウアー、サミル・ナスリ、オランダのイブラヒム・アフェライ、ハリド・ブラルーズ、アルジェリアのリヤド・マフレズ、そんで80年代アルジェリアのレジェンドのラバー・マジェール、あとはモロッコの名選手のムスタファ・ハッジ、あとはよぉ、K-1で活躍したキックボクサーのバダ・ハリもベルベル人らしいちゃね。
こう見るとよぉ、モロッコやアルジェリアだけに限らず、かなり幅広いところでベルベル人が活躍しているのが分かるちゃね。ますます興味が惹かれるちゃね。
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