久々にサッカー本のレビューやちゃ。
セットプレー専門コーチの著書やちゃ
この本はワールドサッカーメディア「フットボリスタ」のソルメディアから出ている本やちゃね。翻訳者の片野道郎さんはイタリア関連の記事ではおなじみのライターさんながよ。
実はフットボリスタラボの会員やったがでよぉ、ソルメディアさんからはいろいろ本を頂いとったがいちゃ。戦術関連の本をたくさんいただいては、少しずつ読んでいる最中やけど、最近は積本がたまりにたまってきている状況やちゃね。どんどん読んでおいては、ブログでレビューを書きたいところやけどのう。
…そんで積本が溜まっとるにも関わらず、図書館でこれを借りてきたがいちゃ。
この本は「セットプレー」のための本やちゃね。コーナーキック、フリーキック、スローインなどのシチュエーションから様々な戦術メカニズムを確立していったがよ。「セットプレーには年間15得点のストライカーと同じ価値がある」をモットーにして活躍してこられた、イタリア人のジョバンニ・ビオさんの本やちゃ。
少年時代はベネツィアでユースの選手やったらしいがやけど、怪我して銀行員になったがいちゃね。その間によぉ、セットプレーの重要性を見出してよぉ、2004年に本を書いたら、当時国外のクラブで監督業を務めていたワルテル・ゼンガさんの声がかかって、「セットプレー専門の指導者」としての道を歩むことになったがやね。
セットプレーがうまくいったことでよぉ、カターニャ、パレルモ、フィオレンティーナ、ミラン、ブレントフォードのコーチを務めて、その頃に出版されたがやけど、そのあとにリーズ、SPAL、カリアリを経て、今はトットナムのセットプレー専門コーチを務めとらっしゃるがやと。
セットプレーは試合中のもう一つの試合やちゃ
サッカーの全得点の中では、20~40%くらいはセットプレーらしいちゃ。
ただよぉ、他のサッカーの戦術本とか見ている通り、流れの中でポジションが変わっていく通常のゲームのことを書いた本がばっかしやし、実際のところは、あまり重要視されていないのが現実やないかと言えるちゃね。
そんなセットプレーを、もっと理論的に、もっと効果的に成果を上げていこうとしたのが、ジョバンニ・ビオさんながいど、まずは「セットプレーというのはどういったものなのか?」というところから、きっちり掘り下げているのが印象的ながいちゃ。通常のプレーが「動的」ならば、セットプレーは「静的」であると表現されていたじゃ。
攻守が目まぐるしく変わっていくのがサッカーの醍醐味やけど、セットプレーに関しては、攻撃側と守備側が完全に分かれてしまって、攻撃側は100%主導権を握れてしまうちゃ。
それによぉ、長身のセンターバックがゴールを奪いに行くようによぉ、普段は守備の選手でも攻撃の選手になっていく場合もあるがで、このあたりでゲームの質が変わっていくもんやちゃ。
セットプレーとは、まさに「ゲームの中のもう一つのゲーム」なんて言えるちゃね。
セットプレーならではのフォーメーションあるちゃ
ということでよぉ、この本に関しては、従来の攻守が入れ替わり続ける試合展開とは別のサッカーである「セットプレー」に絞った内容ながいちゃね。
相手がどういう守備戦術を取っているかによって、セットプレーを仕掛ける側は何をやっていくのがいいのか…というのが書かれとるちゃね。セットプレーの守備の仕方といっちゃ、大きく分けて「マンマーク」と「ゾーンディフェンス」の2つがあるがやけど、それぞれのやり方に対して、どうデザインしていくのかを書いてあるちゃ。
あと、守備の仕方についても「マンマーク」と「ゾーンディフェンス」の両方の長所と短所が記されとってよぉ、どういうトレーニングをしていけばいいのか…というのも書いてあるちゃ。
読めば読むほどおもっしい内容やしよぉ、いかにセットプレーが重要なのかがよく分かる内容ながいちゃね。しかもよぉ、直接ゴールに繋がりにくいセットプレーとして、スローイン、ゴールキック、キックオフまで触れているちゃね。最近はゴールキックはショートパスから展開するチームが多いがやけど、ロングキックから展開して、いかに宇良を狙っていこうか…まで書いてあるのは興味深いちゃね。
ただよぉ、セットプレー専門のコーチならではの悩みとして「なかなか時間を取ってくれない」という問題にも触れているちゃね。セットプレーの重要性については、欧州の指導者であっても、軽視する人が多い現状についても触れているがいど、それ相応の理由も書いてあるのは、なかなか興味深かったのう。
もっと内容については触れていきたいところやけど、J3開幕前に読んでいくといいと思うちゃ。是非手にとっていただけたらいいちゃ。
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