【こけら落とし】ツエーゲン金沢 – カターレ富山 / 圧勝したがやけど敢えて引き締めておくちゃ【後編】

さて、後編やちゃ。試合編やちゃ。

目次

仕上がりが全然違ったのう

試合に触れていくがやけど、両チームの仕上がり具合がかなり違ったじゃ。

これは昨シーズン3位で終わって、チームのベースもきっちり継続しているカターレ富山に対して、新監督が就任してメンバーもいろいろ変わってしまっていて、なかなか払拭するのが難しい負け癖がついてしまっているツエーゲン金沢との差なのかな…と思わされるところはあったのう。

特にフィジカルコンディションについては、カターレの方が上で、ボールに対する反応から、対人戦からして、カターレが常に優位な状況になっていて、それがスコアにそのまま繋がったと考えられるのう。ツエーゲンにとっては、高い強度とフィジカルでプレーしてきているカターレに対して、後手後手になってしまって「何も出来ていない」と評価せざるを得ない試合やったかとオラは思うちゃ。

碓井聖生の独壇場やちゃ

そんでカターレに関しては、なんと言っても、2ゴール1アシストの碓井聖生やろう。

昨シーズンは特別指定選手として2試合プレーしていた碓井聖生やけど、ファーストプレーで消極的な姿勢を見せてしまって、同時期に特別指定選手だった髙橋馨希と比べてよぉ、期待度はちょっと低めの選手やないかなーと思っていたのが正直なとこやちゃ。

ただよぉ、実際にプレーしているところを見ていたら、富一出身のストライカーらしくて、ゴールに直結する動き出しと、シュート選択の上手さは際立っていて、正直只者ではないアタッカーやったじゃ。

まず、局面ごとのシュートの選択が適切でよぉ、ゴール前で相当落ち着いてプレーできるがやね。そんでもって、ポジションの取り方もゴールを逆算して適切な位置を取っているちゃね。それに183cmのフィジカルがあるだけに、相手のCB陣相手にフィジカルで優位性を取っていたのが、かなり強力なアタッカーであると感じられたじゃ。

正直言って、今冬の移籍に関しては、実力者の松本孝平が加入したとは言え、川西翔太、大野耀平がいなくなり、高橋駿太が現役引退しとるだけに、前線の補強がかなり薄い印象があったがやけど、この碓井聖生のプレーを見たら納得感を抱かざるを得なかったじゃ。

ルーキーながら「9」を背負うのは、この日のプレーを見るだけで十分理解したじゃ。

富一出身といえば、日本代表で活躍した柳沢敦をはじめに、スイスのセルヴェッテに所属する西村拓真、町田の中島裕希、昨シーズンで引退した高橋駿太に、1年上の徳島の坪井清志郎、千葉のエースの小森飛絢などがおるがやけど、碓井聖生も引けを取らないくらいのアタッカーには違いないちゃ。特に2点目のゴールを決めたシュートは、そう簡単にできるもんではないがで、これを続けられるようなら、J3の得点王の期待は高まってくるやろうし、J1、J2どころか海外のクラブが目をつけてくることだってありうるやろう。

多くの富山県民の夢を背負っていた柳沢敦が現役引退して10年経っているがやけど、もしかしたら碓井聖生は富山県民がそういった存在になりうるやろう。朝乃山、八村塁、馬場雄大と並ぶくらいのビッグネームになっていただきたいと願うちゃ。

いろいろ発見が多いちゃね

それでは今年はどんなチームか見ていくちゃ

昨シーズンは特別指定選手として髙橋馨希と碓井聖生がプレーしていたがやけど、今年から入った新加入選手が6人スタメンやちゃね。それに伴って、メンバーも配置がかなり変わったのう。

守備陣についてやけど、GKは相変わらずの田川知樹で、CBは2年目の下堂竜聖と新加入の川上優樹のコンビやちゃね。今瀬は仕上がっていないみたいやけど、大畑隆也がプレーしていた位置にはそのまんま川上優樹が入るちゃ。そんで興味深いのがサイドバックやちゃね。左に新加入の大迫暁が入ってよぉ、昨シーズンは左SBでプレーしていた安光将作が入ったがいちゃ。

中盤はキャプテンマークをつけていた末木裕也に、新加入でベテランの河井陽介のコンビながよ。サイドは右は昨年同様に松岡大智で、左は昨シーズンは特別指定で出場していた髙橋馨希やちゃね。2トップは両方とも新加入でヴァンフォーレ甲府から期限付き移籍の松本孝平に、ルーキーの碓井聖生やちゃ。

ただよぉ、新加入選手が半数を占めるチームやけど、チームとしてはしっかり形になっていたじゃ。

ツエーゲン金沢は新加入3人ながやけど…

興味深いなあと思ったところは、金沢と比べてよぉ、全体的にサイズ感の大きいチームになっとることやのう。CBは下堂も川上も185cmあって分厚いコンビやし、右に入った安光も179cmとSBとしては大きい方やし、2トップは183cmの碓井聖生と185cm松本孝平のコンビやちゃ。左サイドの髙橋馨希と大迫暁も決して低くはないし、例外的には右サイドの松岡大智と中盤の河井陽介が小さいくらいやちゃね。全体的にえらい大きな感じになっとるがで、相手のツエーゲン金沢と見比べても、今季のカターレは明確に明確にフィジカルを全面に出してきたと感じさせられたじゃ。

そのサイズ感を持った上で、運動量でも圧倒していく…というのは、昨シーズン同様ながやけど、この試合では2トップが非常にフィジカルの強いコンビであることからよぉ、割とシンプルに縦にボールを出していくプレーも多かったと言えるちゃ。それ故に今季の戦い方は、昨シーズンよりもハッキリしているとも言えるやろう。

この2トップに対してのカターレやけど、右サイドは相変わらず松岡大智のドリブルを軸で、SBが安光に変わっても根本的には変わってないがやけど、左は高精度クロスを持つ髙橋馨希に、クイックモーションでのロングスローを持っている大迫暁のコンビとは、なかなか興味深いちゃね。この2人がよぉ、2トップに対してどれだけラストパスを供給していくのかもポイントになってくるちゃ。

ポゼッションの相手にはどうなるか…やちゃね

昨シーズンからもそうながやけど、カターレ富山というチームちゃ、根本的にはオーソドックスな[4-4-2]を軸としててよぉ、高い強度で相手を前線で潰してショートカウンターを狙っていくという、小細工なしで割りかしやることが分かりやすいチームではないかと思うちゃ。

これは2020年のブラウブリッツ秋田、2022年のいわきFCに近いタイプ…とも言えるやろう。

ただ、こういうチームを作っていくと、いかに前からハメていけるのかがポイントになってくるがでよぉ、それが上手くハマらないと苦戦を強いられることが多くなるやろう。特に昨シーズンでは相当苦労した奈良クラブ、アスルクラロ沼津辺りのビルドアップが優れたチームにはどう戦っていくのかは、カターレの今後を占っていくのかもしれんちゃ。

あとは、昨シーズンのように夏場に失速したのを再び起こさないように、フィジカルコンディションをいかにキープしていくのかが大切になりそうやちゃね。運動量が相当求められるチームスタイルやからこそ、カターレはスタメンだけやなくて、30人近くが主力級みたいに戦っていけるのが、やはり大切なのかもしれんちゃ。

4-1で勝ったからこそ、ちょっと引き締めて置きたいのがオラの思うとこやけど、なんのせ楽しみが多いちゃね。今年もよろしくやちゃ。

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