【第22節】いわてグルージャ盛岡 – カターレ富山[レビュー] / 難しい試合やけど守りきったじゃ

6試合負けなしで4試合無失点中のカターレはよぉ、アウェイで最下位のいわてグルージャ盛岡と対戦やったじゃ。

目次

フォーメーション

カターレのスタメンやけど、ここ数試合スタメンが続いていたマテウスがベンチ外になっとって、碓井聖生が1トップに入っとるちゃ。そんでベンチ入りメンバーやけど、前節ベンチ外やった井上直輝、脇本晃成が戻ってきとるちゃ。前節にカターレ移籍後デビューを果たした荒井悠汰はこの試合もベンチ入りしとるちゃ。

対するいわてグルージャ盛岡やけど、元日本代表の西大伍が累積警告で出場停止になっとって、宮市剛が右SBに入っとるがよ。CFには都倉賢、中盤には豊田晃大が入っていて、前節とは若干入れ替えてきとるちゃ。

試合を振り返るちゃ

カウンターからの決定機を逸するちゃ

相手は最下位で5試合無得点ということもあって、勝ち点3は当然どころか、複数得点を期待されていたのは確かやけど、実際この試合はそう簡単にはいかんかったのう。

戦況としては、チーム状態のよいカターレの方が押していく展開やったがやけど、岩手の戦い方はボールを奪ったらシンプルに最前線の都倉賢に、ちょっこし下がり目にいるオタボー・ケネスにボールを供給して、個人技をベースに突破を測っていくサッカーをしとったじゃ。

最終ラインが全員180cm以下のカターレの守備陣にとって、186cmの長身の都倉賢のポストプレーにはかなり手を焼いていて、ボールを収められる展開になって、直近のカターレの試合では、結構攻められる展開になっていたじゃ。この試合の難しさを物語る内容やったのう。

ただ、岩手は攻撃に転じたら、人数かけてガーッと攻め込んでいくこともあって、カターレのカウンターに対する準備ができている状態とは言えんかったじゃ。碓井聖生や髙橋馨希にマークがついていないような状態で、守備を考慮していないような戦い方やったがで、カターレとしては自陣からのカウンターでも決定機を作れる展開になっとったのう。球際での頑張りは目立つし、カターレにとって厄介な攻めをしてくる岩手やったけど、ところどころで雑さが目立つがで、冷静に戦えば対応はできたと考えられるやろう。

そんな感じやったわけやけど、カターレは再三のカウンターのチャンスを決めきれずに、うまくペースに乗れんかったじゃ。

PKで先制するちゃ

なんか決めきれずにゲームが進んでいった展開やったがやけど、27分にカターレが右サイドから攻めて、椎名伸志のクロスが、相手の左SB高橋峻希の腕に当たってハンドが取られて、カターレがPKをゲットしたじゃ。

このPKを冷静に吉平翼が決めて、カターレが先制点を決めたがよ。

この後もゲームが落ち着かない展開になってよぉ、カターレは都倉賢のポストプレーや、オタボー・ケネスの個人技に苦戦を強いられるちゃ。ただ神山京右の驚異的なディフェンスなどでなんとか守りきって、前半を1-0で折り返したじゃ。

後半押し込まれるちゃ

後半は更に岩手が攻撃陣のテコ入れをしてきて、今度は中盤で崩すようになってくるちゃ。

バイタル付近でうろちょろ動き回っとる安達への対応がなかなかきつかったのと、後半の岩手は都倉賢が裏を狙う動きを増やしてきたこともあって、ゲーム展開としては岩手が優位にゲームが進んでいったがいちゃ。

ただ、再々のピンチも都倉賢が決めきれず、またもや神山京右の間一髪のクリアも効いて、失点を防ぐことができたじゃ。後半の立ち上がりから20分くらいは、この試合の一番難しい局面やったと言えるやろう。

交代でゲームを持ち直すちゃ

岩手が果敢にゴールに迫ってくるがやけど、カターレは59分に碓井聖生、吉平翼、椎名伸志の3人を下げて、松本孝平、井上直輝、布施谷翔の3人を起用するちゃ。前線をフレッシュなメンバーに入れ替えることで、松本孝平や井上直輝が裏を積極的に狙うようになって、カターレは若干ゲームを持ち直したじゃ。61分には相手GKとの1対1になりかけた松本孝平がよぉ、相手GK大久保択生に倒されたがに、ファールすらも取られなかったじゃ。ここは後半の最大のチャンスの一つやったけど、カターレにとっては不運やったじゃ。

その後、岩手も都倉賢を外して、深堀隼平を起用して、攻撃陣をフレッシュにしていったがよ。深堀隼平は、昨シーズンに愛媛FCに所属しとるときにハットトリックを決められとるがで、非常に厄介なアタッカーやったがやけど、むしろ深堀を起用してきた後の方が、カターレの守備陣は安定性が増していて、ピンチは少なくなったじゃ。この辺りは、カターレが冷静に状況を回復できたと言えるやろう。

試合は1-0でなんとか逃げ切って、カターレが連勝を飾ったじゃ。5試合連続無失点も達成やちゃ。

総評

楽にできたはずやけど…

カターレが4試合連続無失点中で、岩手が5試合連続無得点ということで、こういうデータを見る限り、一見「勝ち点3は確実」「大量得点も!」とか思われるもんやけど、やっぱしそう簡単には行かない試合やったと言わざるを得ないやろう。

ただ、岩手があまりにも前掛かりすぎるがで、試合序盤とか最終ラインに2人しか残っていない状況は結構あったがでよぉ、カターレとしてはボール奪えば即ロングカウンターを仕掛けられるくらいの立ち上がりだっただけによぉ、この辺りで決めきることができたら、もう少し楽にゲームを進められたやろうなあと感じるちゃ。

何度も「碓井聖生なら決められるやろう」と見ながら試合見ていたがやけど、思いの外決まらんがで、それだけ難しい試合やったのかなーと思うところはあるのう。ただ、自動昇格圏2位を考慮すると、やはりきっちり決められるチームになってもらいたいのう。

判定に惑わされずに冷静さを保ってたじゃ

この試合に関しては、内容は決して褒められたもんやないし、正直言って「勝っていてもまだまだ」と言わざるを得ないほど、勝ち点3を得られた結果以外ではあまり褒められたところが少ない試合やったのは確かやちゃ。

ただよぉ、相手チームがかなり激しくきていて、やや危険なプレーも幾度もあって、更には61分に松本孝平が相手GK大久保択生に倒されたシーンのように、不可解な判定もあったにも関わらず、これと言って大きな影響はなく、冷静に戦えていたのは大きな成長を感じさせられたじゃ。むしろ、ああいう判定があった後の方が、上手くゲームをコントロールできていたと言えるやろう。ベンチサイドは審判に強く抗議していたがやけど、選手達は審判と戦うようなことをしてなかったし、集中力の高さを感じさせられる試合やったじゃ。

選手の個々のインテリジェンスとメンタルが充実しているのは、今回のような難しい試合でこそ発揮されたやろう。球際などでは非常に強い気持ちで挑まないといけんがやけど、同時に冷静さを問われるのがフットボールというスポーツやちゃ。

この試合ではかなりアバウトなボールが多くて、相手も大柄な選手が揃っている中で、状況判断が問われるシーンは目立っていたがやけど、かなり冷静に対応できていただけに、熱さと冷静さを上手く両立できているんやないかなーと見ていて思ったじゃ。特にボールを繋ぐときと、割り切ってクリアするときの状況判断は、ほぼ狂いがなく完璧にこなせたのではないかとオラは思うちゃ。

非常に精神面での強靭さを求められる試合やったがやけど、改めてたくましさを感じさせられるゲームやったじゃ。

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この記事を書いた人

とれぱん先生のアバター とれぱん先生 ブログ管理人

富山県の入善町に在住やちゃ。
2019年までプレーしていたハンガリー代表GKガボール・キラーイを応援しとったがいちゃ。今は地元のJリーグチーム、カターレ富山を中心に、いろんなスポーツを見とんがよ。バレーボール(KUROBEアクアフェアリーズ)、ハンドボール(アランマーレ富山)なども応援しとって、最近はクリケットもチェックしとるちゃ。料理、ギター、イラスト、温泉・サウナめぐりなども好きやちゃ。やわやわと頼んますちゃー

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