今週末は首位を走るブラウブリッツ秋田とカターレ富山の試合ながいちゃ。試合前日ということで、試合の見どころやったり、プレビューしてみることにするちゃね。
プレビューするにあたって
日本サッカーは試合後の戦術分析は多くの人が行うけど、試合前の戦術分析や結果の予測は行う人が少ない。分析や予測が外れると恥をかくし、それで飯を食ってる人は信用にも関わるかもしれない。でも強くなりたかったらやるしかない。
— トニーのおっさん (@tonynoossan) June 8, 2017
海外のサッカーも頻繁にチェックするオラとしちゃ、Jリーグにはプレビューは少ないと感じるちゃね。だいたいどういうチームながか情報を探るにしても、基本的にはそれぞれのチームを応援するサポーターの声が中心になるがいど、こういうのをプロのサッカーライターがやっとるとこは殆ど見たことなかったりするがいちゃね。
彼らにとっちゃ、「予想が外れたら恥をかく」とか思ったり、この記事を書くメリットを見いだせないとか、そういう問題はあるかもしれんねど、ファン・サポーター目線から見たらよぉ、それぞれのチームがどういうチームなのか、予備知識を得られる機会がないと感じるがやね。
Jリーグを盛り上げるにあたって、イベントで盛り上げたり、マスコットがオモしいことやったりして、メインディッシュのサッカーとは別のとこで盛り上げて、満足度を上げて行くという感じやけど、実際問題よぉ、「これから見る試合はどういう試合なのか?」とか「どういうふうに試合が展開されるだろうか?」とか「相手の得意としとることは何か?」とか、サッカーそのものをより面白く見られるような、薬味みたいなもんがないと感じるがやね。
ということで、首位攻防背のブラウブリッツ秋田-カターレ富山でやろうと思ったがいちゃ。
ボールポゼッションを年々下げて、失点も減るブラウブリッツ秋田
「んだなぁ、今季のブラウブリッツさ、いっぺえ点取っでなぁ、守備も固ぐで、まだ負けでんでねだなぁ」
ということでよぉ、今季のブラウブリッツちゃ、えらい強いがいちゃ。10試合で8勝2分で全然負けてないがいちゃ。リーグ2位の21得点に、リーグ2位の4失点で、攻撃も守備もどっちもトップクラスのデータで、明らかに強いチームのデータながやね。
コラム「勝ち抜くためには縦ポン推奨? ~J3というカテゴリー~」をアップしました! https://t.co/sMVKjoJ4um #Jリーグ #J3 #ブラウブリッツ秋田 #大島嵩弘
— Football LAB (@football_lab) June 3, 2017
こういう基本データだけやと、なかなかどういう戦術ながか見えにくいのが、サッカーというスポーツの特徴やけど、細かいデータを取っていくと、結構オモシいもんやちゃね。ブラウちゃ、与那城ジョージさんが監督やったころは、徹底的に繋いでいくサッカーやったがやけど、間瀬さんになって、縦へ速くなって、今の杉山さんになっても継続されとる感じやちゃね。平均ポゼッションが与那城さんの頃ちゃ、57.7%やったがに、今は46.4%とこの3,4年でボールポゼッションを10%も落としとるがやね。
得点率は今年になって急上昇しとるがいど、失点率が1.7→1.1→0.9と下がって、今季は0.4と年々下げてきとるがやね。ボールポゼッションが下がってきとると同時に、失点率が減ってきとるとは、なかなか興味深いデータやちゃね。
中盤は空洞化していくがいちゃ
基本フォーメーションは3-4-3やちゃね。今季から杉山弘一監督が指揮を執ることになったがやけど、昨シーズン同様、3-4-3を軸とするがやね。MF山田尚幸、前山恭平、久富賢といったメンツは健在やけど、呉大陸や新里、堀田など放出して、ちょこちょこメンバーが入れ替わっとるがいど、チームのベース自体は変わらんがいちゃ。
ただ、ベースは一緒でも、やっとるサッカーが結構変わってきとったりするもんやね。CFで起用されとった呉大陸がおった頃ちゃ、彼がサイドへ開くことが多くて、引っ張られた中央にセカンドトップに田中智大や前山が飛び込んでいく感じやったがやけど、今季は若干役割が変わってきとるがやね。
攻撃時はよぉ、両ウイングバックが上がっていく、5トップのような形になるがやね。浦和レッズが得意とする形で、攻撃時は5トップになってよぉ、相手の4バックに対して、数的有利で攻略していく感じやけど、ブラウもそういう攻撃をしていくがいちゃね。
とにかく5トップで攻略していくのを徹底化しとるチームながで、中盤からショートパスで繋ぐよりちゃ、積極的に長いボールを使って、マイボールになるかどうかの結果を問わず、前線に蹴っていくサッカーをするちゃね。そこで主にCFの田中智大がボールをキープしとる間に、前線の5人が上がっていくがいちゃね。ロビングボールが多いのちゃ、おそらく上がっていく時間を作るためやろうのう。
今季は古田、山田樹と自ら仕掛けられるサイドアタッカーがおるのも大きいちゃね。彼らに引っ張られるごとで、相手選手の間にスペースが生まれて、そこに突いていく感じながよ。
ボールを失った瞬間が攻撃開始ながいちゃ
ボール失った後の守備も基本は5-2-3でやっていく感じやちゃね。失った瞬間に素早いプレスをかけてよぉ、中盤の藤山智史と山田尚幸が網になるという感じやちゃね。ルーキーの藤山が今季のインターセプト数1位やけど、5人でコースを限定させて、奪いに行くというのがちゃんとしっかりしとらーよ。この2人に関しちゃ、藤山はそのままボールを前に運べる選手やし、山田尚幸は正確なフィードがあるがで、迂闊にグラウンダーのボールは蹴られんちゃね。
「カウンターに対してはカウンター」とよく言われるように、ボールが相手の渡った瞬間ちゃ、守備の陣形が崩れやすいがやね。そこを秋田は得点のチャンスと狙っている感があって、僅かなスペースをちょこまかと突いていく田中、前山、久富のトリオが効いてくるがやね。
そんでロングボールを蹴りゃ、ハイボールに強い有薗が弾いていくわけやし、長いボールを蹴らせたら、その間に守備の陣形を作っていくわけやちゃ。その守備の陣形がこれやちゃ。最終ラインはカッチカチの5バックを敷いていくがよ。
このディフェンスがいかんせん固いがいちゃ。去年から秋田ちゃ、本当に守備が固いチームでよぉ、監督が代わっても基本的にそのやり方は変わらんがやね。サイドにボールが入ったら、対面の選手が前に出て捕えていくのは相変わらずやちゃ。5バックながにラインは下がりすぎずに、オフサイドを取れていけるところはちゃんと取れていけるがで、ディフェンスラインの統率力は相変わらずながいちゃ。こうなってしまったら本当に固いちゃね。
そんで守備から攻撃に移行するときちゃ、やっぱしロングボールを結構使っていくがやね。カウンターに対応できた前線のメンバーに、リーグ屈指の競り合いの強さを誇る田中智大が当ててカウンターを狙っていくがよ。そこでコースが空いとらんかったら、中盤の山田尚幸や最終ラインに回しながら、遅攻していく…という感じやね。
まとめやちゃ
攻撃
5トップで数的有利を作って、ズレたとこを突いてくる
ボールを失ったら
5トップでプレス。2センターでインターセプト狙い、3バックでロングボール対策
守備
リトリートして5バック作っていくちゃ
ボールを奪ったら
カウンター最優先で縦ポンかサイドの突破を狙うちゃ
もっと深いところを見ていけば、もっといろいろ書いていけそうな感じやけど、今季のブラウちゃ、戦術面での仕込みが素晴らしくいいチームやちゃね。この記事を書くにあたって、ブラウの試合を見直したり、参考資料として戦術関係の本を読んだりしたがやけど、現チェルシーのアントニオ・コンテのチームを参考にされたのかなと感じさせられたじゃ。
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