J3第18節 カターレ富山-鹿児島ユナイテッドFC / 追い込み漁ディフェンスを打ち破らんなんちゃ Vol.2
2016/07/29
前回の続きやちゃ。
目次
ハーフタイムに花火が上がったじゃ
今年は派手やちゃね!! https://t.co/hLpEz8T4Tg
— とれぱん先生@おいでよ入善 (@torepan_sensei) 2016年7月24日
夏は毎年花火が恒例やちゃね。今年はハーフタイムに上がったじゃ。今まで試合終了後にやっとったがやけど、勝てないと微妙な空気になってしまうがで、確かにハーフタイムが適切かもしれんちゃね。チームが勝って花火は格別やし、ハーフタイムに上げられたら、トイレ行く時間がなくなるとかあるがやけど、オラはハーフタイムがいいと思うちゃね。いい花火やったじゃ。
ボールポゼッションか攻守の切り替えを連続させるか?
前回の記事で書いたように、鹿児島ユナイテッドFCのゾーンディフェンスの熟成度が高いもんやから、カターレは攻撃は全然活性化されんがやね。真ん中は非常に狭くきっちりした守備で引き締められて、サイドはガラガラに開いとるがやけど、いざサイドにボールを入れたら、一気にボールサイドにスライドされてしまって、ちょっとやそっとでは崩せそうにないがいちゃ。
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同時に鹿児島さんの特徴といえるのちゃ、そのゾーンディフェンスからの攻撃への切り替えの速さやちゃね。
Jリーグのチームちゃ、守備はリトリートで下がってブロックを作って、攻撃はボールを回しながら…という感じのチームが割と多いがやけど、鹿児島さんは縦に素早い攻撃を連続させることを持ち味としとるちゃね。そのために必要なのちゃ、守備をどのようにやっていくのかが重要であって、そこで必要されるのちゃ、「相手に合わせる」マンツーマンやなくて、「ボールの位置に合わせて味方全員が動くルールが仕込まれている」ゾーンディフェンスやちゃね。
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「攻撃時はボールを大切に」「守備時は相手に絶対くらいつく」という意識が日本のサッカーでは根強いとこやけど、鹿児島さんのサッカーはすでにそういう考えでサッカーをしとる感じではないちゃね。「ボールを持つことが主導権を握る」みたいなのが日本のサッカーに根深いとこやけど、「相手を奪うポイントに誘い出すから、ボールを持ってなくても主導権を握る」という感じやちゃね。狙いのポジションでボールを奪えればよぉ、後は最速でゴールを狙えるわけながいちゃ。
あとは、76分の永畑祐樹選手が引っ掛けてカード貰っとったがやけど、もし、そのカウンターで全体的に攻撃体制になった中で、相手にプレゼントパスになるような凡ミスをした場合、最終ラインの選手が足りなかったらよぉ、後ろからでも引っ掛けるのも厭わず、カード覚悟で止めに行っとるちゃね。
相手ボール時に、プレッシャーかけられんかった場合は、自陣に下がって、4-4-2の陣形でスペースを埋めていくのが、ゾーンディフェンスの基本でよぉ、鹿児島さんもそれを忠実に行っとるがやけど、そんでも無理な場合はファールで止める意識があるけど、それが彼らの失点数の少なさを表しとると思うちゃね。
鹿児島のゾーンディフェンスの惜しいところ
しかし、ゾーンディフェンスの難しいところちゃ、全体的な意思疎通と同時によぉ、ところどころで個の能力を求められる面もあるちゃね。特に鹿児島さんの惜しいなあと思ったとこは、ハイボールへの対応やちゃね。
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相手が高さがある中西くんと、身体能力が高いコケちゃんやから、 相手の守備陣は対応が難しいところやけど、オラが見てて一番気になる部分ちゃ、鹿児島さんの最終ラインのパワー不足やちゃね。田中&水本のコンビちゃ、地上戦はほぼ完封と言える内容やったけど、空中戦はそこまで得意でもない感じながで、そこからセカンドボールを拾われたり、競り合いに負けるシーンは見られたのう。そんでもカターレが地上戦に拘ったのと、クロスを上げさせんかったがで、クロスの本数自体ちゃ少ないがやけど、怪しいなあと思って見とったがいちゃ。
鹿児島と似たような戦術でやっとる、レスターのセンターバックちゃ、モーガンとフートという、見た目からして小回りが効かなさそうな、ごっつい選手ながやけど、今時の足元もできて、パスも正確とか、オールラウンドで何でもできるタイプやなくて、とにかくパワーに優れとるとか、一芸に長けた方が好まれとるちゃね。そんだけ「とにかく跳ね返す」ことを求められるがいちゃ。
北井の投入が肝やちゃね
そこでカターレのキーとなってくるのが、この日はレギュラーから外れた北井佑季選手の存在やちゃね。
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この日のレギュラーに外れてどういうことかな?と思った人は多いかもしれんちゃね。実際オラもそうやったし、「北井はスランプかな?」とか思ったとこやけど、カターレの選手の中やと単独突破ができる数少ない選手の一人やから、スーパーサブとしても起用できるちゃね。
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ということで、どう使ったかというと、完全に左サイド一点張りやちゃね。あんましゲームに関わったりせんと、とりあえずボールに触らせて、とにかく無理な体勢でもいいから、縦へ縦へとえぐろうとしたわけやちゃ。
これは確かに鹿児島さんのゾーンディフェンス相手やと、有効な手の一つやちゃね。このゾーンディフェンスちゃ、チーム全体でコンパクトな守備をキープせんならんがで、前後左右とポジションを動かし続けんなんがで、豊富な運動量を求められるちゃね。そこで後半途中から、体力に余裕がある北井さんが出てきたら、大変やちゃね。
案の定、鹿児島さんのゾーンディフェンスもスライドがしきれずによぉ、縦の突破を許してしまう展開が目立ってきたがいちゃ。
「高さ」という個の力がモノを言うちゃね
そんでももう一つパンチ力が欠けたカターレは、最後の交代カードで190cmの内田錬平を使うがいちゃ。
鹿児島さんが疲れが目立つようになってよぉ、カターレにセットプレーが増え始めたところで、190cmのレンペーが出てくるのは、やっぱしおっかないもんながよ。ハイボールへの対応がやや甘い鹿児島からしちゃ、185cmの中西、187cmの西川優大、190cmのレンペーと3枚も長身選手がおったら、そりゃ脅威やちゃね。
そして、90分にカターレがコーナーキックから、レンペーが頭で押し込んで勝ち越しゴールながいちゃね。やっぱし高さはモノをいうがいちゃ。
セットプレーこそ、やっぱし高さがモノをいうちゃね。そっからのネタを作るにしてもよぉ、やっぱし長身の選手がおるのとおらんのでは、全然効果も違ってくるしよぉ、得点力も違うちゃね。カターレやと、2011~2012年に在籍しとった、福田俊介選手がよぉ、自慢のフィジカルを活かして、ゴールも何度も決めとったがやけど、レンペーも似たようなタイプといえるちゃね。
「自分達のサッカー」ができる以上に大切なこと
試合はこのままカターレが2-1で勝利ながいちゃ。
正直、鹿児島さんの方が洗練されたサッカーしとったと思うし、攻撃陣の主力欠場によって、ラッキーはあったと思うのが、オラは思うとこやちゃね。特に守備時の動きがよぉ、全体が統率された動きを見せる鹿児島さんに比べたらよぉ、カターレは3センターのサイドのスペースを使われて、アーリークロスを打たれるやら、中盤が下がりすぎて最終ラインに吸収されて、バイタルエリアをがら空きにしてしまうとか、細かいとこで問題は山のようにあると思ったのう。「攻撃↔守備」のトランジションの部分やと、他のJ3のクラブと比べても、大きな出遅れは感じるしのう。
オラが正直なことゆったら、パスサッカーがどうこう言うよりは、まずは「攻守の切り替えを連続できる」チームを目指して欲しいとこやけど、三浦泰年監督にそういう期待をするのはどうかな?とも思うとこはあるし、難しいのう。
ただよぉ、「自分達のサッカー」ができて、会心のゲームをやるよりは、こういう難しい相手に対してよぉ、自らの持っている力の中から、自らを変化させながら、勝利に繋げていくサッカーの方が、オラは楽しく思えるちゃね。「パスサッカー」も「ゾーンディフェンス」もあくまでも手段の一つにすぎんし、それができたからといって、勝てるとは限らんもんやちゃ。
サッカースタイル以前によぉ、まず重要なことちゃ、相手のやってくることをよぉ、いろんな知恵や技術を振り絞ってよぉ、あらゆる手段を駆使しながら、勝利に導いていく臨機応変さやちゃね。相手がおるスポーツやから、毎回毎回良いゲームができるわけでもないし、単なる力勝負でサッカーの勝敗が決まっていくわけではないちゃね。そういうつもりでピッチに立って欲しいと思うしよぉ、同時に難しい相手によぉ、自らの全てを振り絞ってよぉ、打ち破ることを、カターレの選手やサポーターは、もっと喜びを持ってもらいたいと思うちゃね。
三浦泰年監督が掲げる「コレクティブなパスサッカー」で勝てることを望んどる選手・サポーターは多いと思うがやけど、オラみたいな試合分析をやっとるもんからしちゃ、自分達の目指しとるサッカーの完成度がどうこうよりもよぉ、「人と人」「チームとチーム」が対戦するという、勝負論のとこで、もっと醍醐味を味わってもらえたらな…とは感じるちゃね。
相手はカターレのやりたいことをやらせないで当然。ほんじゃあ、その中でどう戦っていきゃいいがか…そこをもっと楽しめたらと思うちゃね。

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