「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を読んどるちゃ

ある日よぉ、オラのiPodをシャッフルで流しとったら、グレイトフル・デッドが流れてきたがで、ちょっこし思い出して調べとったら、こういう本が出てたがいちゃね。

目次

ヒッピーカルチャーを体現するアメリカの伝説やちゃ

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グレイトフル・デッドちゃ、1965年にアメリカのカルフォルニアで結成されてよぉ、リーダーのジェリー・ガルシアが亡くなる1995年まで活動しとったバンドやちゃね。日本ではあんまし知名度はなくて、グッズのデッドベアとか、そういったもんの方が知られとるかもしれんがやけど、アメリカやと国民的なロックバンドで、解散して20年経つ今でも人気があるがいちゃ。

ヒット曲とか全然思いつかんやろうけど、実際にレコードチャートにはほとんど無縁の存在やったがいちゃ。そんな彼等の特徴ちゃ、ライブにあったわけやちゃ。毎年のようにスタジアムツアーやってよぉ、年間5000万ドルくらい売れて、ライブ収益は毎年1,2位を争うくらいやったがよ。

昔からよぉ、アーティストの売上ちゃ、レコードの売上で左右しとってよぉ、ライブパフォーマンスとかは、それ自体に収益を得るというよりちゃ、むしろレコードを売るための宣伝の意味の方が強かったがいちゃ。それがグレイトフル・デッドの場合ちゃ、徹底してライブやったがよ。

 

一度ライブツアーに出たらよぉ、どこへ行っても会場は満員ながよ。一緒に付いてくるもんがデカいとおって、ライブ会場でグッズ売りながら生計立てとるもんがおったくらいながやね。しかも、運試しでライブ会場でチケットを手に入れようとする猛者もたくさんおったりするちゃね。

グレイトフル・デッドが他と違っとるとこ

「なんでレコード売れてないがに、ライブにでかいと人来とら?」…と思われるかもしれんがやけど、他との違いはこんな感じやったりするちゃね。

  • 即興が多くて、毎回演奏する曲が違うちゃ
  • 常に最新鋭の機器や技術を取り入れたじゃ
  • ライブは録音OKやちゃ
  • テナント料取らんがで、会場で好きにモノ売っていいちゃ
  • チケットは自らが管理して、熱心なファンを優先しとるちゃ

ざっというとこんなとこやちゃね。

解散して20年経った今でもよぉ、グレイトフル・デッドについてちゃ、様々な研究がされとって、自らがデッドヘッズ(熱狂的なファン)やったスティーブ・ジョブズのアップルやったり、解散後に専属料理人を雇ったGoogleやったり、ちょっこしリンクするとこがある企業さんもあるがいちゃね。

ライブは一期一会やちゃ

グレイトフル・デッドのライブといっちゃ、即興が特徴でよぉ、オリジナルの曲ちゃ、150曲くらいながに、ライブで演奏された曲ちゃ、500曲以上もあると言われとんがやけど、ライブ中に曲を作るようなことも結構あったがいちゃ。60~70年代くらいのアーティストちゃ、即興が多くてよぉ、ジミ・ヘンドリックス、オールマン・ブラザーズ・バンド、キング・クリムゾンとかそういうスタイルを取っていたがいど、グレイトフル・デッドちゃ、解散するまでの30年間続けとったがいちゃ。

 

世界的な名盤である「ライブデッド」に収録されとる、「Dark Star」ちゃ、ひたすら即興演奏でよぉ、リーダーでギタリストのジェリー・ガルシアの演奏が延々と流れるがいど、これが気持ちいいがやね。ジェリー・ガルシアのギターちゃ、聞いとると宙に浮いてるような高揚感に満ちてくるとか言われるがいど、まさにそんな感じながいちゃ。

ロックの基本は抑えているとはゆっても、即興演奏やから、実際は失敗が多くてよぉ、ライブ中でも演奏をやり直すこともあったりもしたくらいやけど、これも一期一会やから、ファンも結構楽しんでいたみたいやちゃね。「そこに行かないと味わえない体感」を大切にされとんがやろう。

スピーカーへのこだわりが半端ないちゃ

詳しいことは上の記事を読んでいただきたいとこやけど、まぁなんせ、どでかいスピーカーを用意して、見た目からして半端ないことしとるちゃねえ…。

80年代になったらよぉ、NASAが開発しとった金属の空気力学的な強度を調べる高調波分析機をライブに使用したらしいがやけど、常に新しいテクノロジーを取り入れることには余念がなかったがいちゃ。

「デッドを見て新しいものに触れる」というのもファン冥利に尽きるやろうのう。

ライブの録音テープが広まってファンが増加したがいちゃ

グレイトフル・デッドといえば、やっぱし「テープ録音を認めた」ことやろう。

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アルバムのプロモーションのためにやっとるのか、ツアー中は大体同じような曲が演奏される他のアーティストと違ってよぉ、即興が多くて、「ライブこそ勝負どころ」のグレイトフル・デッドにとっちゃ、いつも何が演奏されるのか分からないがで、まさに一期一会のもんやちゃね。

ほんじゃからか、ライブでのテープ録音を認めたがいちゃね。それによってよぉ、ファン同士で自分が行ったライブのテープを交換し合って、ファン同士のコミュニティーを作ったりよぉ、ファン獲得にも一役買っていたわけやちゃ。「その場しか味わえない」というのが即興が多いグレイトフル・デッドの魅力であるわけやから、こういうのが味わえたらよぉ、やっぱし「オラもグレイトフル・デッドのライブ行きてぇーじゃー」と思うもんも増えてくるやろう。

録音とかゆっても、ライブ中は客の歓声が入ってしまってよぉ、良質なもんやなかったりするのが現実やちゃね。ほんじゃけど、グレイトフル・デッドは上手いことやってよぉ、「テーパー専用席」をプレミアム価格で用意したがいちゃね。そうすりゃ、雑音も拾うことなく、良質なテープができるわけやちゃ。その良質なテープをバンドが買い取って、ライブアルバムとして発売することもあったがやと。

著作権保護を名目によぉ、録音とか固く禁じるもんやけど、グレイトフル・デッドちゃ、それをフリーにしとんがに、実際はアルバム出しても、結構なセールスをあげていたりするわけやから、なんとも皮肉な話やと思うちゃ。

手作りのグッズ売って生計立ててるもんがいたじゃ



グレイトフル・デッドのライブツアーちゃ、熱狂的な追っかけが多いことで知られるがいど、バンドについていく行商人も多かったがいちゃ。

どの分野においてもよぉ、ロゴの使用にうるさかったりするしよぉ、無断に使用でもすりゃ、処罰されたりするもんやちゃね。これはオフィシャルのグッズを売れるために、保護目的にあるわけやけど、グレイトフル・デッドは自分達のロゴの使用に関しちゃ、えらい寛容やったがいちゃ。マージンさえ払っておけば、自由に作って売ってもいかったがいちゃ。

それによってよぉ、バンドが考えもしなかったようなグッズが沢山販売されてよぉ、どんどん拡散されていったがいちゃ。極彩色のTシャツとか、稲妻と骸骨のロゴとか、デッドベアとか、グレイトフル・デッドの関連グッズちゃ、バンドの曲が知られんようなとこにも、結構いっぱい出回っているがやけど、実際にファンがおもしいもん作りゃ、勝手に広まっていくもんやちゃね。

権利を守ることばっかし重視してよぉ、ダサいグッズしか出せんようなオフィシャルが守られるようやと、宝の持ち腐れやと本当に感じさせられるもんやちゃ。

なんせよぉ、「グレイトフル・デッドのライブの行き先が街になる」と言われたくらいやし、行商人が集まるようなとこは、ライブの雰囲気ができあがっていくちゃね。ライブそのものだけやなくて、ファッションやったりグルメやったりも楽しめるがよ。ただですら人がえらい集まってくるバンドながに、テナント料を取らんがで、どんどん集まってくるがいちゃね。

ファンとは密接にするがで、中間業者は排除やちゃ

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グレイトフル・デッドちゃ、ファンとの距離を大切にされるバンドと知られたがいちゃ。

チケット販売とか外部の企業に任せるのが、音楽業界のトレンドながいど、それやと熱心なファンにいい席が当たらんと、定着してくれるかどうかすらも分からんような、ちょっこし興味を持ったくらいの人が手に入れたりして、熱心なファンを切り捨てるような感じになってたりするがいちゃね。

ほんじゃけど、グレイトフル・デッドちゃ、中間業者に頼らず、自分達でチケット管理したがやね。そんで熱心なファンのために、ファンクラブを作ってよぉ、会報を発行したりして、ファンとの距離を大切にしたがいちゃ。そんでチケットを手に入れるにしてもよぉ、まずはコア層のために秘密の電話番号など教えたりして、面倒な手続きをした上で、前列とかいい席を取れるようにしたわけやちゃ。

中間業者を挟んだりしたらよぉ、アーティスト側の意向でよぉ、チケットの価格などを操作できんかったりするがいど、そういうの排除することによって、アーティストがファンに合わせて、いろいろ調整できるようになったがいちゃ。

広告代理店に任せたら、広告代理店が都合つけて、いろいろ言ってきたりするのちゃ、最近のあらゆる出来事でも感じられるとこはあるがいど、そういうのちゃ、ネットとか充実してもない時代から、グレイトフル・デッドちゃ、ちゃんとやってきたわけやちゃね。これはファン冥利に尽きるやろう。

全てはファンのために尽くすちゃ

グレイトフル・デッドちゃ、実際にカネ儲けしたいかといったら、おそらくノーやろう。貨幣文化などの既存の文化を否定して、自由を求めるヒッピーカルチャーを代表するバンドやからか、単純に幸せになりたかったやろうのう。

レコードを売るためにライブでプロモーションをするようなのが、音楽業界の慣例やけどよぉ、そういうものから解放されて、自らが好きなことをやって、ファンも好きでいられる空間を作りたかったとこやろう。いろいろ考えさせられるもんがあるちゃね。

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