【野球】いまこそ独立リーグの価値について触れるちゃ

やたらとネガティブなことを言われやすい、プロ野球の「独立リーグ」について、ポジティブなことをいろいろ書いてみようと思うちゃ。

https://twitter.com/torepan_sensei/status/1760524846788993466
目次

NPB以外のプロ野球「独立リーグ」

まず「独立リーグとは何?」ということやけど、単純に言ったら、世間一般的に言われている「プロ野球」と呼ばれているNPBとは違う、全国各地にあるクラブチームのリーグ戦やちゃね。

【野球】独立リーグとは?プロなの?プロ野球との違いは?
https://spojoba.com/articles/1129

日本独立リーグ野球機構(IPBL)に加盟している、四国アイランドリーグplus、北海道フロンティアリーグ、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)、九州アジアリーグ、そして富山サンダーバーズと石川ミリオンスターズが参加している日本海リーグがまず挙げられるちゃね。そんで、IPBLに所属していない関西独立リーグ、北海道ベースボールリーグ、ベイサイドリーグがそれに当たるがやね。

独立リーグはプロながけ?

よく独立リーグに対して「プロなの?」「アマチュアなの?」とか言われるし、実際にXで見ていると「独立リーグはプロ野球じゃない」など見たりするちゃね。そこで定義から考えてみるちゃ。

プロとは?プロの定義と意味・プロ人材として活躍するコツ – 顧問のチカラ|KENJINS[ケンジンズ]
https://kenjins.jp/magazine/president/20194/

そしてアマチュアの定義については、コトバンクから参照してみるちゃ。

これを基準として考えたら、独立リーグの選手達は「野球選手」を職業としているからよぉ、やはり「プロ」として考えるのが妥当であることが分かるやろう。スポーツ選手として対価を得ているわけやなくて、他の職業で対価を得ているならば、それは「アマチュア」ということになるがで、仮にサラリーが少なかったとしても「プロ」になるちゃね。

ただ、対価をもらえたところで、それだけで生活できるような状況やない場合はよぉ、アルバイトをして生計を立てていくことになるもんやから、プロとアマチュアの中間である「セミプロ」という言葉が合っとるやろう。

世の中には会社員と農業みたいな感じに、複数の仕事を掛け持っている人がおるように、スポーツでも「プロ」と「アマチュア」というのは、くっきりとした区分けがあるもんやなくて、グラデーションで考えていくもんやちゃ。

独立リーグの選手ちゃ、シーズンオフでも給料が出るNPBの選手と違って、一般的にはシーズン中だけがサラリーが出る契約で、シーズンオフ中はチームスポンサーの企業などで働くとか、別の仕事をしとるのが一般的やちゃね。

サッカーで言うとJ3の下層のクラブやJリーグ志向のJFLや地域リーグのクラブと同様に、独立リーグに関しては「職業はプロ野球選手だが、野球だけで食べているわけではない」と考えられるちゃね。

実際ネガティブなニュースは多いのう

ただ、実際のところ、結構ネガティブなニュースも多かったりするちゃね。

プロ野球人気の陰で「独立リーグ」の厳しい現実 野球の未来のためNPBとの連携は重要だ | 日本野球の今そこにある危機 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/308970?display=b

実際問題、どこのチームも経営的に大変やちゃね。集客も1000人行かない状況やし、実際に経営難でいくつのチームが解散とか活動停止をしとるしよぉ、メディアもなかなか扱ってくれなかったりと、正直かなりきついなあと見てて思うちゃね。

ただ、こういう状況やからこそ、独立リーグの良さを考察してみるちゃね。

独立リーグを評価するちゃ

ということで独立リーグの存在価値・良さを書いていくちゃ。

身近で楽しめプロ野球やちゃ

まずは「身近に楽しめる」というところやちゃね。

何度か富山サンダーバーズを観に行っとるがやけどよぉ、華やかなNPBに比べてこじんまりとしているがやけど、ちょっとした演出を楽しめたり、飲食を楽しみながら観戦できるのはいいところやちゃね。

NPBの球団とか、地方にいるもんからしたら、数年に1度くらいしか来なかったりするもんやけど、独立リーグやったら、地方在住の人間であっても、仕事帰りや休日のひとときとして野球観戦を楽しめるのは良いもんやちゃ。

選手の先取りができるちゃ

次は選手に関してやちゃ。

職業として野球ができる選手ちゃ、やはり限られたもんであって、結構名の知れた有名校出身者やったり、知名度が高くない学校でもエース級やった選手が集まってくるもんやから、高校野球よりも競技レベルは高かったりするのう。

そりゃ、集まってくる選手達が「NPB球団に入団する」のが目的やしよぉ、バッティングもピッチングもそれ相応の力を持っていないと、独立リーグやろうがやっていけんもんやちゃね。NPBで活躍する実力にはまだ届かないとしてもよぉ、良いものを持っている「ダイヤの原石」が集まってきているのが、独立リーグのチームやちゃね。

独立リーグの魅力を高めるために ~富山サンダーバーズが目指すもの SPORT POLICY INCUBATOR(22) – 笹川スポーツ財団
https://www.ssf.or.jp/knowledge/spi/22.html

そんで富山サンダーバーズの永守茂社長が、以前笹川スポーツ財団にコラム記事を寄稿していたがやけど、そこでは「選手とファンの距離が近い」ことを大きな特徴と挙げていたがやね。

オラも試合観に行って印象に残っとるがやけど、試合が終わった後によぉ、選手達が観客をお見送りされとるがやけど、そのときに観戦していたファンの方々と会話していたがやね。これはNPBでは味わえない醍醐味の一つやしよぉ、独立リーグのような良い意味でこじんまりとしたところやからこそ、こういう交流を楽しめるといえるちゃ。

交流した選手の中には、将来的にNPBで活躍する選手も登場してくる可能性はあるしよぉ、実際に富山サンダーバーズ出身では、千葉ロッテマリーンズの和田康士朗選手が盗塁王になって、独立リーグ初の個人タイトルホルダーになったりしとるちゃね。

サンダーバーズの試合をきっかけによぉ、成功した選手と交流したファンは、すごく自慢になったやろうと考えられるちゃ。

野球に集中できる環境やちゃ

あと重要なのは、独立リーグは「野球に集中できる環境」というところは外せんちゃ。

《2023ドラフト候補》最速157キロ!独立リーグのオオタニサーンこと大谷輝龍(日本海・富山)(土井麻由実) – エキスパート – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b57f76ca25a951d651b17ed0c6663bf546a5bd34

去年のドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズにドラフト2位に指名された大谷輝龍投手のキャリアがそれを物語っているちゃ。彼は元々は外野手で、投手としてのキャリアは小松大谷高校に入ってよぉ、監督に見出されたのがきっかけやったがいちゃね。高校三年になって147km出せるようになって、NPBのスカウトが見に来るようなレベルにまでなったみたいやちゃ。

高校卒業後に千葉へ行って、社会人野球のJFE東日本の野球部に入ったがやけど、なかなか上手く行かず2年で戦力外になってしまっとるがやね。その後に富山県高岡市の社会人野球の伏木海陸運送の野球部を紹介してもらって入部してよぉ、球速が150km超えるようになって素質を開眼させていっとるちゃ。

ただ、そこは企業の部活だけによぉ、伏木海陸運送では野球だけに専念できるわけやなかったがやね。仕事も結構しなくてはいけない環境やったがで、NPBに行きたい大谷選手にとっては「もっと練習したい」と思っとったがいちゃ。

そこで移籍したのが「富山サンダーバーズ」やったわけやちゃ。

富山サンダーバーズの契約では、シーズン中はサラリーが支給されるシステムになっとってよぉ、他の仕事をしていなくても生計を立てていける環境やったがいちゃ。そういった環境下だと、とにかく練習をガンガンできるようになってくるしよぉ、野球のことだけ考えてコンディションを作れるようになってきたもんやちゃ。

実際に大谷選手は、富山サンダーバーズに入った直後に首の怪我で出遅れていたらしいがやけど、これが社会人の部活やったら、治療に専念することもできるわけでもないがで、大谷投手にとっては本当に助かったことは考えられるちゃね。

NPB相手に直接力を試せるちゃ

そんで独立リーグの選手としては、やはりNPBの2軍や3軍との交流戦は、本当に大きなチャンスながいちゃね。

すでにプロとして契約を結んでいるNPBの選手相手によぉ、直接自分の力を見せつけることができたら、目標のNPB入団に大きく近づくがやから、こういう機会がある独立リーグは、魅力的なコンテンツに違いないちゃ。

独立リーグは“宝の山”か…!? NPB入りをめざす“有望株”が続々と入団 ドラフト上位候補に浮上しそうな右腕も | BASEBALL KING
https://baseballking.jp/ns/column/403617

BASEBALL KINGの記事によると、どうやら有望株が次々と独立リーグに入団しているちゃ。大学や企業と違って、野球で対価を得られて、他のことをしなくてもいい「野球に専念できる環境」は、やっぱし魅力的に見えるやろう。

それにプロ・アマが断絶していて、交流が多くない野球界では、NPBと実際に試合ができる環境は貴重ながよ。3軍よりも戦力になるところを見せつけたら、独立リーグの選手であっても、一気にNPB1軍へ目指せる可能性も出てくるしよぉ、まさに交流戦は人生を大きく変える機会であることには違いないちゃ。

NPB入りできなくても支えられたらいいがやけど

こうやってみると「独立リーグもなかなか魅力的」に見えてくるのではないかと思うちゃ。

ただよぉ、JリーグやBリーグの他のスポーツと異なって、独立リーグのチームはいくら強くなったとしても、チーム自体がNPBに入れるわけでもないがで、チーム自体に夢を抱くのが難しい…というネックなところはあるちゃね。そういった独立リーグの状況を考慮したら、どうしても同地域にある他のスポーツと比べても、観客動員はかなり苦しむ傾向にあるのではないかと思うちゃ。

オラとしては、独立リーグに集まってくる選手達の競技レベルは低くもないし、そんじゃそこらの素人とは全然レベルが違う人達がプレーしている以上、やはり「独立リーグのままでも食べていける」環境にしていくのは、目指していかんなんところやろうなあ…とオラは感じるちゃ。

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