カターレが第三者割当増資するがやね

結構大きいニュースながいど、なかなかまとまらんかったがで、今日このことに触れるちゃね。

目次

資金調達するがいちゃ

なかなか難しい言葉で表現されているかと思って、どう捉えるのかわからんと思うことはあるがいど、これは結構大きいニュースと言えるちゃね。

第三者割当増資|用語解説|野村総合研究所(NRI)
https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ta/zoushi_3

野村総合研究所の用語解説によるとよぉ、特定の第三者に新株を有償で引き受けていただくことでよぉ、資金を調達するという手法ながいちゃね。不特定多数の投資家が引き受ける「公募増資」とか、相手企業に全部の株式を渡してしまう「株式譲渡」とかと違って、特に良好な関係性を築き上げている企業に有償で引き受けてもらうというのが「第三者割当増資」ながいちゃね。

新株発行による増資規模は既存株主法人並びに新規株主候補法人を合わせ約1億円とし、また新規株主は「地域で支える」という観点から原則、県内法人で、過去来継続的な協賛実績を有する10社(既存株主32社)、そして各社当たりの持株数は「みんなで支える」という観点から特定の法人に集中しない分散均等割当を予定しております。今後、対象法人への募集事項等の通知を行い、申込みを受け付けた上で、12月中旬を目処に諸手続きを完了いたします。

第三者割当増資のお知らせ – カターレ富山公式ウェブサイト

ということは、カターレに新たに株主として加わってくる企業は「県内企業で継続的に協賛していた10社」ということになるちゃね。どういう会社が加わるのかはオラにはわからんがやけど、少なくともカターレのスポンサーとしての実績がある企業であることには間違いないちゃ。

根本的に第三者割当増資の対象になる企業というのちゃ、自社自体と関わりの深い企業であることが通例であるもんやから、経営権自体は他に移転するようなもんやなくて、基本的には現在の経営陣が引き続き携わる場合には、適した手法と言えるわけやちゃ。

既存株主には喜ばしくないことやちゃ

ただよぉ、株式の発行数を増やして、第三者に引き受けていただくやり方というのちゃ、既存の株主の立場から見たらよぉ、持っている株の価値自体が落ちてしまうもんやし、同時に既存株主の権限が落ちてしまうのは「デメリット」とされるところではあるちゃね。

そういうことでよぉ、Facebookでカターレの前社長である山田彰弘さんがお怒りながいちゃ。

まーいろいろ思うところはあるがやし、こういう投稿をするということは、山田前社長と左伴繁雄社長が最近疎遠になっとらっしゃるのかなーと考えられるところではあるのう。

元々は北陸電力からの出向で来ていた山田さんからしたら、既存株主であり、カターレの前身の一つである北陸電力の影響力が落ちていくような「第三者割当増資」というのちゃ、あんまし喜ばしくないことではないかなーとオラは思うところではあるちゃ。ほんじゃからよぉ、山田前社長は「長年出資頂いてきた株主企業32社のご厚意やクラブ関係者のご努力に対する冒涜」と言うのかなーと思うところではあるちゃ。

カターレの設立の頃から、ずーっと株主やってきとったもんからしたら「オラどまがカターレを支えてきとったがやぜ!」と思うやろうし、新規株主を迎え入れるやり方というのちゃ、これまで自分達がやってきとったことを否定されるような気分になるのかもしれんなーと思ったじゃ。

社長の独断でできるわけやないちゃ

ただよぉ、こういう株式に関する判断というのちゃ、左伴繁雄社長の独断でできるわけがなくて、あくまでも既存株主の承認があってできることであるのは、頭に入れておかないといけないところやろう。

山田前社長が「Jリーグ資格要件を満たさなくなるから、この時期に増資しなければいけなくなった」と推測されとんがやけど、経営責任を取らせるなら、現株主の判断によって、左伴繁雄社長を即刻解任という判断も取れるわけやから、それはそれでオラはどうなんかなーと思うところではあるちゃね。

また、設立以来、新規株主の参加がなかったことによる組織マネジメントの硬直化を抑止する目的で、従前より参加の意向を表明しておりました法人を新たに株主として迎え入れ、組織の活性化を図って参ります。

第三者割当増資のお知らせ – カターレ富山公式ウェブサイト

このリリースを見てみると、カターレの株主として経営参加したいと思っとった企業ちゃ、実際あったのかなーと感じさせられるところではあるちゃね。カターレによぉ、ただスポンサーとして広告を出すのちゃ、あくまでも広告を出すだけであって、厳密には経営までには加わっていけんもんながよ。

つまり「株主」と「スポンサー」の間には大きな差があるもんながよ。

まー長年広告を出しとったところでよぉ、スポンサーという立場でしか過ぎんかったら、そりゃクラブのコアの部分である株主総会に出席することもできんがやし、それにあらゆる質問もできないという立場であるモンやから、そりゃ「株主のモンちゃ、主に何をしとるもんながよ」と感じるんやないかなーと思うちゃね。

カターレサポーターにはお馴染みのスポンサーである「IAC」「ユースキン」「イセ食品」「トヨタモビリティ富山」「ナイン自動車」などは、株式を持っていなくて、株主総会に出席することはできんがやけど、実際オラが思うにはそういう企業も加わっても良いいんやないけーと思ったりもするちゃね。

「組織マネジメントの硬直化」ということで、山田前社長あたりは「カチン」と来ているやろうと思えるがいど、実際問題、創設以来のカターレと今の状況はかなり異なってきとるのは確かながやね。それながに、株主も14年も全く同じ株主が、ちゃんと時系列を追ってカターレを把握しているのかすら疑わしいとオラは思うところながで、株主に関してももっと流動的でないといけないと思うところではあるちゃ。

クラブを大きくせんなんがよ

いい加減長くなってしまったがで、このあたりで締めて置こうと思うがいど、左伴繁雄社長に関してはよぉ、カターレの約15年の歴史の中で、初めて「クラブを成長させていこうとした社長」であると認識しとるちゃ。

まずねえ、左伴繁雄社長とそれ以前の社長と大きく違うのちゃ、自分自身で率先してハードワークをしてよぉ、積極的に発信してきとるということが大きいことやちゃね。数々の記者会見を開いてきてよぉ、これまでにいろんなメディアにも出演して、クラブをどういう方向へ持っていくべきかというベクトルを自ら示してきとると言えるちゃ。

以前の北陸電力から出向してきた社長たちに関しては、まず自分が表立って出てくるわけではないということが一つあるし、せいぜいスタジアムでサポーターと触れ合うくらいしかないやろう。それにプロのスポーツマネジメントの経営者とか呼び寄せるとかもするわけでもなく、ただ「富山県にJリーグチームが存在する」ためだけにしか仕事をしていないとオラは思っとんがやね。

山田前社長に関しては「赤字を出さなかった」ということくらいで、正直言ってしまえば、クラブを大きくしていくために、これというリスクを負うようなことはしてきとらんだし、ただ「緊縮財政しかやってない人」としか思えないのがオラの思うところではあるちゃ。そういう「リスクを負わないだけの人」に、経営失敗とか言われても、なんだかなーとしか思わんのが正直なところながやね。

そういう社長たちがずーっとやってきたカターレやけど、その社長たちを選び続けていた既存株主にしても「カターレなんて存在してるだけでいい」「カターレなんて成長させていく必要もない」など考えていたんやないかなーと感じさせられるところながやね。実際に主要株主であるYKKと北陸電力に関しては、協賛金を減らす一方で「継続的な支援をしてきている」とは言い難いとオラは思えるところながよ。

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上の記事でいろいろ書いてきとるがいど、少なくとも左伴繁雄社長が就任してからのカターレに関したらよぉ、メディアや街中でもカターレを見る機会は増えてきているしよぉ、スタジアムのイベントや雰囲気も以前よりも確実に良くなってきとるやろう。それに営業やスクールや財政面に関しても、随分可視化されてきとるし、それまでなクローズなカターレ富山のイメージを大きく変えるようになっているもんかと思うちゃ。

ただ、イベントにしても広報活動にしても選手獲得にしても積極果敢な姿勢を見せてもよぉ、それに見合った集客や協賛金を得られんかったら、赤字になってしまうもんではあるちゃ。積極的な姿勢を見せていても、なかなか反映してくれないのが今の富山という土地なのかなーと感じざるを得ないところでもあるのう。

大きな赤字をカターレが出しているという現状ではあるがいど、オラ個人としては、この社長が来てくれてからのカターレは、少なくとも以前よりは楽しいもんかと思うちゃね。やはり「成長させていく」という姿勢を見せてくれる経営者がいるところは楽しいのと同時に、以前のように北陸電力の出向が社長を務めてきたときには戻りたくないと改めて思うちゃ。

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