今回の平昌五輪とか見てて思ったことやちゃ。
チャラいから普及するがよ
90年代にJリーグが始まった頃も、NBAブームでも、「チャラい」と言われとったがやし、今でもスノボー辺りは「チャラい」と言われるもんやけど、それはファッションとリンクするスポーツ文化やから言われるがであるし、それも普及の手助けになっとるがやから、「チャラい」ので正しいがやろう
— とれぱん先生 (@torepan_sensei) March 2, 2018
Jリーグの初期とか、サッカー選手ちゃ、結構派手な格好しとる選手が結構おったしよぉ、ほぼ同時期に人気あったNBAにしても、アメカジスタイルが普及してよぉ、シューズもエアマックスが流行ったりしとったがいちゃね。
その動きに対してよぉ、品行方正さをスポーツに求めるもんにとっちゃ、忌避感があったがか「チャラい」とか卑下にされとったがよ。
冬季五輪を見とってもそうやけど、ウィンタースポーツの中でも後発のスノーボードちゃ、その品行方正さを過剰に求める層から、「チャラい」と指摘されがちなスポーツながやね。過去の五輪に出場した選手から、そういうイメージを持ってしまっとるとこはあるかもしれんちゃ。
ほんじゃけど、サッカーやバスケ、スノーボードちゃ、そういった「チャラさ」があってこそ、世界的な人気になっとる面は見逃せんがやないかと感じるちゃね。
雪山でサーフィンしたいがで始まったスノーボード
スノボーの歴史から振り返ってみるがいど、スノボーちゃ、60年代にできたスポーツでよぉ、「サーフィンを雪山でもやりたい」というとこから始まっとるみたいやちゃ。当初は雪の上でサーフィンするがで、「スノーサーフィン」と呼ばれてたがやと。サーフィンのでかいボードでやろうとしとったがやけど、最初は上手くいかんかったがやと。
そっから実用化に向けて、ボードを改良しながら、徐々に小型化していって、70年代半ばくらいには今のサイズに近いようなものになっていったみたいやちゃ。そっから、ゲレンデとかもスノーボードできるように改良されてったり、ボーダーが様々な遊び方を開発していって、アメリカから世界にどんどん広まっていったがやと。
日本で本格的に流行ってきたのちゃ、90年代中頃くらいからかのう。90年代の前半ちゃ、スキーブームやったのもあって、スノボーやる人ちゃ、まだまだ限られとったがいど、徐々に需要が増していってよぉ、日本のスキー場でもゲレンデが整備されてって、スノボーができるスキー場がどんどん増えていったがいちゃね。
ビーチやストリートのファッションを雪山でもやるがいちゃ
スノボーみたいな後発のスポーツになってくりゃ、単純にスポーツの魅力だけに頼っとったら、アルペンスキーに勝てるわけやないがで、外見から差別化図って、かっこよさをアピールするのちゃ、当然ちゃ、当然の話しやろう。「チャラい」と言われるがいど、それが若者に受けるもんやちゃ
— とれぱん先生 (@torepan_sensei) March 2, 2018
徐々にボーダーが増えていく頃ちゃ、オラもよくスキー場へ行っとったがで分かるがいど、ピシッとした従来のスキーウェアがほとんどやった中で、ボーダーは街におる兄ちゃん達がそのままスキー場へ行ったような格好で来とったがで、いわゆる「チャラい」という感じはあったがいちゃね。
後発のスノーボードがよぉ、スキー場の中で地位を確立していくときちゃ、やっぱし新しく始める人を増やしていかんならんがやけど、元々「サーフィンを雪山で」のコンセプトから、ファッションもストリート系のもんを、雪山に合わせたものにアレンジしたのが、ボーダーのファッションとして確立されていったがやね。
スノーボードちゃ、やってるだけでも格好良さちゃ出て来るもんやけど、従来のスキーウェアやと、そんなに印象に残るようなもんやなかったかもしれんちゃね。ただ、これを世界中で流行っとるストリートファッションとリンクするようなもんやと、更に印象深く感じたかもしれんのう。
スポーツそのものの配慮が欠いた「過剰なる品行方正」
ほんじゃけど、五輪を見てたらよぉ、そういった新しいものに対して、なかなか受け入れられんがかしらんねど、過剰に品行方正さを求める人がおったのが目についたのう。
ハーフパイプの平野歩夢選手のイヤホンつけながらインタビュー受けとるとか、他やとカーリング女子の化粧とネイルとかも言えるがいど、そうやって「若者らしい」とこを見せたら、スポーツマンとしてふさわしくないとか、日の丸背負って何けそれ…みたいなことを言われがちながいちゃね。
五輪種目になっても、五輪こそが最高峰であるべきやない理由は、五輪用にカスタマイズされとるからのう。国母さんはスノボーしにきたから、スノボーの格好をしたに過ぎんがやけど、実は五輪は「スノボーのような何か」ながやね。
— とれぱん先生 (@torepan_sensei) February 24, 2018
それで思い出すのは8年前の国母さんやけど、彼は制服の着崩しでえらい批判されとったがいちゃね。後に彼のインタビューによるとよぉ、「スノボーしにきたから、スノボーの格好をしてきた。これはルーティーン」とか言っとったがいど、これがスノボーの流儀と言えるがいちゃね。
こうやって考えてみたら、いかに五輪ちゃ、各種スポーツを尊重せずに、いかに傲慢なのかが感じられるとこやちゃね。特に礼節にうるさい日本になってくると、スノボーの文化を理解する前に、「○○道」みたいなスポーツを武道と捉えているような特殊な価値観を押し付けてくるとこはあるがで、今思ったら国母さんは気の毒やったと感じてしまったりもするちゃね。
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はっきり言っちゃ、高校野球とかもベースボールの魔改造も同然やからのう。学校とか日本の歴史が捻じ曲げて仕上がったような、いわば「ベースボールみたいな何か」やろう。ベースボールに丸坊主する文化はそもそもないがやし
— とれぱん先生 (@torepan_sensei) March 1, 2018
こういうのがアメリカからやってきたベースボールが、高校野球として魔改造されたりするわけやけど、これは過剰に品行方正さを求めたからこそ…といえるやろう。
チャラかろうが「実績」を積み上げるもんこそ正しいちゃ
8年前に態度とか腰パンとかで批判されとった国母さんとか、スノボー界のスターやし、平野歩夢の師匠やけど、一度問題を起こした人は、完全に見捨ててしまって、名誉回復のチャンスを与えんのが日本かと感じるのう。態度悪かろうが、価値があると見るとこは、カネ出すがで、彼はやっていけるがよ。
— とれぱん先生 (@torepan_sensei) February 24, 2018
8年前にパッシングを受けた国母さんやけど、今は凄まじいところでスノーボードやってたりするちゃね。これをやるには相当の実力があってのことやし、当然支援してくださるスポンサーもおるわけやけど、多少やんちゃであっても、能力持った人にペイしていくのちゃ、いかにもアメリカらしいと言えるちゃね。これが日本やと、一度やらかした人間は、実力があっても、名誉回復のチャンスすら与えんがで、こうはならんがいど。とても面倒くさい国ですちゃね。
チャラい人やろうが、売名行為がどうやろうが、そんで実績とか収入とか得られりゃ、それが正しいがやないがなのう?過剰な品行方正とか美学とかとにかく、実績あげたもんが上に行くのは、実に正しいちゃね。 pic.twitter.com/6bxdIY2K4U
— とれぱん先生 (@torepan_sensei) March 6, 2018
スノーボードの商業的な実績とか、ストリートファッションとリンクした「チャラさ」があってこそやし、ボーダーにしてもそういった要素は付き物やし、比較的新しい競技ちゃ、今までの価値観とは違うものやったりするちゃね。
スポーツに品行方正さを求める人ちゃ、日本では多いがやけど、実際問題それがスポーツにどんだけカネと人気を生み出してきたのやろうかと思ったら、疑問点が多いのは事実やろう。そう思ったら、やっぱし普及という実績を残している「チャラい」のが正しいと考えていくべきことながやろうと感じるちゃね。ビジネスとしても、競技としてもよぉ、「実績」を主軸に考えるからこそ、あらゆる偏見を乗り越えることができるがいちゃ。
他人事のような正義感ちゃ、スポーツそのものをリスペクトせず、発展の阻害になりうることは、頭に入れておくべきやちゃね。
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