【高田世界館】映画「パーフェクトデイズ」を鑑賞したじゃ[後編] ※ネタバレあり

こないだの続きやちゃ。

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東京スカイツリーの近くの木造アパートに住んでいる清掃作業員の平山の日常を描く作品ながよ。朝日が上る前に目を覚まして、台所で歯を磨いて、自販機でコーヒーを買って、ワゴン車に乗って職場である渋谷区のトイレへ向かうという流れながよ。そんで黙々とトイレ掃除をしていくわけやちゃ。

ワゴン車では古いカセットテープで「パティ・スミス」「ザ・ローリング・ストーンズ」「ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」「ルー・リード」「オーティス・レディング」「ザ・キンクス」などの60〜70年代の洋楽を聴いとって、それが平山さんの楽しみになっとらーよ。

昼飯はいつも行く神社の境内に行って、一人でサンドイッチを食べとって、神社の木漏れ日を小型のカメラでモノクロ写真を撮っていくちゃ。

仕事を終えたら、アパートへ戻ってよぉ、自転車に乗って銭湯へ行くちゃね。ササッと10分程度で済ませたらよぉ、夕方の地下街の行きつけの店で晩酌して、アパートへ戻ったら、小説を読みながら値落ちするがよ。

休日は昼休みに撮影したカメラを写真屋さんに持っていって現像してもらってよぉ、古本屋へ行って小説を買うがよ。そんでコインランドリーで作業着を洗濯していっては、近くのバーで女将の手料理と歌を楽しむ…という流れになっとんがやね。

こんなルーティーンで話が進んでいくがやけど、職場のダメな後輩に翻弄されたり、家出してきた姪っ子の世話をしていたり、平山さんの日常がいろいろ変化していくがよ。

無口な平山さんが中心に描かれる作品だけによぉ、平山さんよりも他の登場人物の方がよく話ししているような感じになっていて、セリフのない隙間で視聴者が思いを馳せるような感じになっとるのう。全くナレーションがなくて、作品の説明らしい説明もないもんやから、こういう行間を読ませるような作品というのちゃ、ある意味「見たものに委ねる」というもんになっとるのかと思ったのう。

オラとしては「トイレ清掃員になりきる役所広司さん」を楽しむという感じで捉えとって、トイレ掃除している姿は、実在性が非常に高いがで冒頭から「あの役所広司さんがここまでやるとは…」と驚かされたもんやちゃ。それに全裸になって銭湯に浸かっている姿や、地下街で晩酌している姿なんかも、いかにも東京で下働きしとるおっさんそのものやったのう。カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞するのちゃ、海外の方々に「東京のおっさん」を演じる役所広司さんの演技が刺さったのかもしれんちゃね。

まあ、他の役者さんはやたら芸がでかい人はいたがやけど…。

しかし、音楽や小説のチョイスを見ていると、トイレ清掃員としては、すごくオシャレな感じがするちゃね…。地味な生活の中で、ところどころでイケてるオジさんを出してくるのが、またいい感じながよ。

作品の空気感が独特やし、こういうのはオラのブログでは伝えきれるもんやないがで、まだ上映されとる映画館はあるはずやから、是非みなさん楽しんでいただきたいじゃ。

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