秋春制の影響を5段階評価してみるちゃ【前編】

カターレ富山が秋春制のタウンミーティング3回目を行うがでよぉ、その前に秋春制に関する考察記事を書いてみるちゃ。

目次

カターレ公式が資料をまとめていたじゃ

秋春制になって考えられることはいろいろあるもんやけどよぉ、これは細部を精査して考える必要があるやろう。ということでカターレ公式が資料をまとめて発表していたじゃ。

主にまとめてあるのはこんな感じやちゃね

  1. Jリーグ・日本サッカーの目指す姿
  2. 欧州リーグとの一人あたりの走行距離比較
  3. 欧州リーグとの高強度走行距離比較
  4. クラブ総収入における「世界との差」
  5. シーズン以降との影響パターン
  6. チーム走行距離における連戦影響
  7. 高強度走行距離における連戦影響

うむ。これはいい感じにまとめられとるちゃね。

正直言うがやけど、これはカターレの公式が発表することやなくてよぉ、Jリーグの公式が率先してデータを公開するべきことながで、J3のカターレにそういう仕事をさせてしまっとるだけによぉ、オラからしたら「Jリーグの人達って仕事できん人ながけ?」と思ってしまうちゃ。

こういった内容から考えてよぉ、カターレの公式の見解からしたら、秋春制に移行する意義というのは十分に理解しとるし、走行距離と高強度走行距離が向上するがなら、おそらく試合のパフォーマンス自体が良くなっていくやろうなーというのは、割とイメージしやすいかと思うちゃ。

しっかし、一方でツッコミどころがあってよぉ、この中で「欧州主要リーグとの差を生み出している放映権料の増加」については、全くと言って具体性がなくて「ちゃんとやっていけらーかよ?」と思う部分には違いないちゃ。

リスト化してみるちゃ

そこでよぉ、秋春制導入したらどうなるかということで、あらゆる要素をリストアップしてみるちゃ。

  • FIFAとのスケジュール
  • ACL
  • 選手のパフォーマンス
  • 移籍関連
  • 新卒選手
  • キャンプ
  • スポンサー営業
  • 過密日程
  • 降雪対策
  • スタジアム確保

この他にもいろいろ考えられるがやけど、まずこの10項目から触れるちゃ

FIFAとのスケジュール

★★★★★

まずFIFAのスケジュールに関してやけど、これは秋春制にしたほうがいいの確かやろう。

W杯が6〜7月にあることから、それまで閉幕している方が調整しやすいちゃね。それによぉ、クラブW杯が2025年からは4年に1度の開催になって、それも6〜7月に開催されることになったがやから、クラブ側としても秋春制にしていた方が、完成度が高いチームで望みやすいというのはあるやろう。

…というか、秋春制にする最大の目的はこれやから当然やけどのう。まあ「秋春制」といいつつも、実際「夏夏制」になってしまっとるのちゃ、FIFAの日程ありきであって、日本の気候ありきではないのは一目瞭然やちゃね。日本の6月はさほど暑くないわけやし。

ACL

★★★★☆

これも秋春制に移行する上での最大の理由の一つでもあるちゃね。

今年のACLでは、決勝が年明けに行われたがやけど、ACLで優勝した浦和レッズはよぉ、準決勝まではリカルド・ロドリゲス監督やったがやけど、シーズン終了後に監督が交代して、マチェイ・スコルジャ監督に交代しとるがよ。それを踏まえたら「決勝だけ違う監督になっとる」というのも、やっぱし変な感じになっとるのは否めないところやちゃ。

欧州カップ戦での成績向上のためによぉ、2012年にはロシア・プレミアリーグが、春秋制から秋春制に変わっているがで、こういった面から見たら、国際大会に合わせやすくしたほうが都合がいいのは確かやろう。

そう感じたがなら、満点でいいかと思うところやけど、実際に秋春制に移行したロシア・プレミアリーグが、春秋制やった頃以上の成績を収められているわけではないちゃね。かつてはUEFA CUPでCSKAモスクワやゼニト・サンクトペテルブルクが優勝して、2010年にCSKAモスクワがCLベスト8に進出したがやけど、秋春制移行後はCLはベスト8以上に進出できとらんちゃ。

これを踏まえたら「秋春制に移行したからと言って成績が保証されるわけではない」というのは、ちょっこし頭に入れておかんなんちゃね。過度の期待は禁物やちゃ。

選手のパフォーマンス

★★★★☆

選手のパフォーマンスについては、カターレが資料を用意してくれたように、秋春制にしたほうが走行距離と高強度のプレーが望めるようになってくるのは、まあまあ納得する内容でもあるちゃ。

選手としても暑い時期はどうしてもダヤなってくるしよぉ、強度の高いプレーを求めるチームにとっては、夏の暑い時期はパフォーマンスの維持をしていくのは大変やちゃ。それにシーズン半ばに疲労が蓄積している状態でプレーしていく…というのは、なかなか大変やからのう。

そういった観点から見たら満点でも良いかと考えられるところやけど、実際開幕する時期が8月ということでよぉ、酷暑からのシーズン開幕になってしまうちゃね。

全くプレーするわけではないわけで、熱中症のリスクを全く回避しとるわけではない…というのは突っ込まざるを得ないところやちゃ。「熱中症を回避したい」というがなら、やはり9月半ばに開幕するくらいでないといけんがやけど、それが8月やと説得力に欠けるちゃ。

移籍関連

★★★☆☆

移籍関連に関してはよぉ、選手とクラブで立場も大きく異なっていくがやから、これに関しては堂々と「メリット」というのは無理があるし、そこはきっちり主語を明確にしないとダメやと思うちゃ。

選手に関しては、クラブのことは関係なくて、移籍金の有無問わずに欧州へ行きたい人は多いやろうから、まずこの観点から見たら、秋春制にした方が選手がどんどん欧州へ挑戦していきやすいとも言えるやろう。

クラブにとっての話やけど、まず選手の編成がシーズン半ばで大きく変わってしまうリスクは軽減できる一方で、選手の契約次第ではゼロ円で欧州に引き取られるだけになってしまう可能性はあるやろう。春秋制ならシーズンがズレていることで移籍金を取りやすい面はあったかと考えられるがやけど、それがなくなってしまうとしては、クラブは選手の契約に頭を悩ませる格好になるかと言えるちゃ。

ただよぉ、各国の移籍事情を見ている限りは、冬でも相当動くようになってきとるだけに、秋春制にしたからといって、シーズン半ばで編成が激変する可能性は回避しきれるわけではないのは間違いないちゃ。

新卒選手

★★☆☆☆

これはネックなところやちゃね。

新卒選手に関しては、シーズン途中からの加入になってくるがでよぉ、チームに合流するのは簡単ではないちゃね。それにこれも選手個人の立場によっても大きく左右するちゃ。

高卒ぐらいの選手やったら、長期的な観点から選手を育成していくなら、シーズン途中からの加入でも悪くはないかと思うところやけど、実際J3ぐらいになってくると、大卒が開幕スタメンに名前を連ねてくるのはかなり多くて、上位リーグから降りてきたベテランと比べてもパフォーマンスが良いことは多数あるわけで、そこでチームに合流する時期がズレてしまうと、やりづらい面は出てくるかと考えられるちゃ。

昨今やと大卒選手は、日本代表にも名前を連ねとるがやけど、ルーキーイヤーの開幕時から主力を担っていたりするがで、そういった選手が出遅れてしまうと、中長期的な展望で考えると、人材輩出に支障はきたす可能性はあるやろうなあと思うちゃ。

ということで後編やるちゃ。

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