「Jリーグ引き分け廃止・PK決着」論の記事が出てきとるじゃ

ダイヤモンド・オンラインでこんな記事が出ていたがやね。

目次

引き分け廃止・PK決着論

百年コンサルティングというとこの鈴木貴博さんという人が書いた記事ながやね。簡単に言えば「Jリーグ引き分けして、PK決着を導入すれば、飛躍的に強くなる」というもんながやね。

一応読んでみた感じやと、鈴木さんはアルゼンチン大会から40年ほどワールドカップは見ているがいど、基本的には素人であるということを前提と言っとられるがやね。ただ、コンサルタントの人間としては、どうやったら勝てるのか、考えてみようとしとるわけやちゃ。

確率論から言うと、4割ぐらいはPKになるということやから、やはりPKを磨いていかんならん。ただよぉ、練習だけで結果につながるわけやないがやから、実戦経験を詰んでいかないといけん。ということやからよぉ、今後4年間のスパンの間で、実戦に備えた選手育成をしていかんなんがやから、代表の基盤となるJリーグでの引き分けを廃止してしまって、PK決着を取り入れよう…というのが、鈴木貴博さんの提案ということながやね。

以前の地域CLでやっとる方式やちゃね

この方式、別に前例がないわけではないがやね。

ただそれはJリーグではなくてよぉ、地域リーグからJFL昇格を争う「地域チャンピオンズリーグ」で過去に取り入れていたがやね。90分で決着がつかんかったら、延長戦がなくてよぉ、PK戦で決着をつけて、勝利したチームが勝ち点2で、敗北したチームが勝ち点1という振り分けをしていたがで、これは鈴木貴博の提言と全く同じながやね。

PK決着は長いことやっていたがいど、結局それは2017年で終了して、2018年からはPKなしで引き分け…ということになったがやね。この辺りの変化としては、コミュサカ界隈の方々には、どういう変化があったのか、オラとしても聴いてみたいところではあるちゃね。

さすがに無理やなかろうか?

これについてはいろんな意見はあると思うがいど、オラとしては基本的には「否定的」と言わざるを得ないところやちゃね。その理由は複数あるがで、一つ一つ説明していくことにするちゃ。

運営に支障をきたす

まずよぉ、実際にこれを取り入れたとしたらよぉ、90分で試合が終わらないこともあることを前提とした運営をしていかないといけないのが大変なところではあるちゃね。

現行のシステムのいいところをあげたらよぉ、試合が始まる時間と終わる時間が大体の計算がつくところにあってよぉ、19時にキックオフの試合やったら、だいたい21時頃には試合が終わるがで、運営サイドからみたら、計算しやすいところはあるちゃね。

これがPK戦に突入するとなったらよぉ、試合終了時間が大幅に遅くなる可能性があるがでよぉ、観戦している側からしたら、なかなかハードになってくるがやし、同時に運営サイドは帰りが相当遅くなってしまうこともあるがで、まあ大変やちゃね。スタジアム運営とかをイベント会社に委託しているようなところやと、ホームチームにそれだけ経費がかかってしまうがでよぉ、PK決着が何試合も重なってしまうと、経営面で大きな支障をきたす可能性が考えられるがいちゃ。

夜が相当遅くなる懸念があるとなったら、日曜日のように、翌日に仕事がある試合などになってしまうと、集客にも影響する可能性があるがで、あんまし良いとは言えんちゃね。

代表は基本海外組中心

あとよぉ、鈴木貴博さんは「Jリーグが代表の基盤になる」とか言っとらっしゃるがいど、結局のところは、日本から飛び出して、海外でプレーする選手が代表を占めることが多くなっとるがやね。

当然、欧州のリーグやと、どこのリーグにしても、90分決着が前提ながでよぉ、まずPK戦は行われることはないがよ。最近の日本代表に関しては、海外へ出ていって、それなりに活躍しても代表に呼ばれないことも多々あるくらい、競争力の激しいリーグになってきとるがやね。それを考えたらよぉ、そもそもPK戦の強さを評価基準として、代表選出をしていくのちゃ、かなり無理があると考えられるちゃね。

PK戦を視野に入れたとしてもよぉ、海外の選手のフィジカルに対応できなくても、PK上手いから入れておこう…なんてい話にはならんわけやちゃ。そう考えたら、JリーグでPK戦を取り入れたとしても、あんまり意味がないのではないかなーと感じさせられるのう。

グループリーグは現行のままやけど…

こういう意見が飛び込んでくるのは、専門外の人であっても観戦するW杯ならではやと思うがやけど、他に突っ込むとしたらよぉ、PK負けにクローズアップしすぎてよぉ、W杯予選やグループリーグは90分決着であることが抜けているように感じさせられるがやね。

W杯予選に関しては、日本があと一歩でワールドカップ出場をのがした「ドーハの悲劇」でよぉ、試合終盤を上手く締めることができんかったことからよぉ、Jリーグでも「90分決着」が前提となったところにあるがやね。

これはレギュレーションの違いから、経験不足を露呈してしまったところにあると思うがやけど、鈴木貴博さんのようにPK戦を導入するという形を取ってしまったら、今度は「僅差での試合運びが身につかない」とか、別の問題が発生することは考えられるやろう。そうなるとよぉ、「PKでの勝利」のために、他の要素を台無しにしてしまうのちゃ、あまりにもハイリスクやと考えられるちゃね。

それによぉ、PK戦での勝利で「勝ち点2」を取れるようになるということは、実力が劣るチームの試合運びが「90分間守り通して、PK狙いで勝ち点2を奪う」というのが蔓延して、肝心な90分の試合内容があまりアグレッシブなもんでなくなってしまうことも考えられるがで、戦術自体がガラパゴス化してしまって、世界で行われているサッカーとは大きくズレた戦い方が染み付いてしまう可能性がありそうなのが恐いちゃね。

PKも実力のうちではあるがいど…

2010年のパラグアイ戦に続いてよぉ、今年のW杯も日本はクロアチア相手にPKで破れてしまったわけでよぉ、PKに関してはあらゆる議論が活性化されているのは理解はできるちゃ。

しかしよぉ、確かにPKを視野に入れてよぉ、PKが上手くいくように考えるのは悪いとはいわんがやけど、オラとしてはあくまでも「90分で決着をつけられなかった場合の措置」であって、あんましそこを語るのは本質やないかと思っとるがやね。まずはそこを考えるべきかと思うちゃ。

それによぉ、PKに関してクローズアップしたとしても、経験を積んでいっても、W杯とJリーグの中でのプレッシャーは違うもんやし、それに経験を積めば技術が磨かれると行った単純なことでもないちゃね。

ほんじゃからよぉ、Jリーグのレギュレーションを変えれば飛躍的に伸びる…という感じで、安安と結果が出るほど、サッカーも甘くない世界である…ということで締めるちゃね。

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