浦和が声出し応援で2000万の罰金が決定したがやけど、声明がなかなか香ばしいちゃね…

あんまし他のクラブの揉め事みたいなところにはよぉ、ブログで扱いたくないところやけど、どうしても突っ込みたくなったもんやから、今回書いておくちゃ。

目次

こりゃJリーグ激おこやちゃね…

この件については、ちょこちょこ見てきていたがいど、以前に「2000万の罰金になる」というニュースが出てきたときに、オラは「他のチームもいろいろ散見される状況やけど、浦和にえらい厳しいがやね」とか思っていたがいちゃね。しかも、2000万とかこれまでの罰金などと比べたら、えらい金額ながやね。

ただよぉ、Jリーグからの説明を見ていると、かなり浦和には怒っているのは感じられたじゃ。「浦和が重く罰せられる要因」については、大きく3点が上げられるところやろう。ということで、触れてみることにするちゃ。

常習的なところ

まずは、大きく言えるのは「常習的にやっていたこと」が大きいやろうのう。

1.対象事案

事案1

(1)懲罰の対象となる浦和レッズの違反行為

ホームクラブとしてサポーターが以下(2)に記載する秩序を損なう行為を行うことを防止することも、制止することもできず、Jリーグ規約(以下、規約)第51条〔Jクラブの責任〕に示す「観客にホームスタジアムおよびその周辺において秩序ある適切な態度を保持させる義務」に明らかに違反した。

(2)浦和レッズサポーターによる秩序を損なう行為

2022年5月21日、埼玉スタジアム2002において開催された2022明治安田生命J1リーグ第14節浦和レッズvs.鹿島アントラーズの試合開始前である午後3時30分頃、スタジアム北車両門付近において、浦和レッズサポーターが以下の行為を行った。

①Jリーグ新型コロナウイルス対策ガイドライン(以下「ガイドライン」という。)において「声を出す応援」は禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも60名)が、浦和レッズチームバスの到着の前後に、約10分間、集団で声を出して応援を行った。

②ガイドラインで「マスクを着用する」ことが求められているにもかかわらず、上記①に際し、一部の浦和レッズサポーターがマスクを着用しなかった(マスクを顎付近にずらして着用する等、口元をマスクで覆っていない行為を含む)。

事案2

(1)懲罰の対象となる浦和レッズの違反行為

ビジタークラブとしてサポーターが以下(2)に記載する秩序を損なう行為を行うことを防止することも制止することもできず、サポーターにJリーグ規約(以下、規約)第51条〔Jクラブの責任〕に示す「試合の前後および試合中において、ビジタークラブのサポーターに秩序ある適切な態度を保持させる義務」に明らかに違反した。

(2)浦和レッズサポーターによる秩序を損なう行為

2022年7月2日、パナソニックスタジアム吹田において開催された2022明治安田生命J1リーグ第19節ガンバ大阪vs.浦和レッズの試合終了間際である90+2’分頃、同スタジアムのゴール裏ビジター席上層階において、浦和レッズサポーターは以下の行為を行った。

①ガイドラインにより「声を出す応援」が禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも100名)が、約5分間、集団で声を出して応援を行った

②ガイドラインで「マスクを着用する」ことが求められているにもかかわらず、上記①に際し、一部の者はマスクを着用しなかった(マスクを顎付近にずらして着用する等、口元をマスクで覆っていない行為を含む)

https://www.jleague.jp/news/article/22898/?utm_source=twitter&utm_medium=social

やはり大きいのはよぉ、今年だけでも明らかにされとるのは2回あげられることやろう。それもホームもアウェーでも両方ともやってしまっていることが結構大きいやろうのう。いろいろ問題視されていたところでも、そんでも繰り返しやっていたことで、Jリーグを怒らせてしまった…と言えるやろう。

管理責任

ただ、それだけやったら「他のチームもやっとることやろげ」と浦和のサポーターさんは言うところやろう。オラもそう思うがやけど、Jリーグが厳しく見たのは、浦和の運営がサポーターを甘やかせてしまったところにあるやろう。そこにも触れてみるちゃ。

3.懲罰量定に際し参考とした事情

浦和レッズは、2020年10月31日開催の対大分トリニータ戦における同種事案により、2021年2月22日に罰金300万円及び譴責処分の懲罰を科されたのにも関わらず、短期間の間に本件各違反を繰り返した。また、2022年5月13日開催の対サンフレッチェ広島戦及び同月18日開催の対横浜Fマリノス戦において、サポーターから提出された「フットボールに情熱を戻す決断は誰の責務?PRIDEを奪われたサポーターを無視して忖度を続けた結果、失ったものは何?」という横断幕掲出申請を承認するに当たり、サポーターが声出し応援の禁止等の規制に強い不満を抱いており、ガイドラインに違反して声出し応援等を行うおそれがあることが十分予見できた。それにもかかわらず、サポーターに対する十分な啓発や声出し応援を制止するための体制整備を行った形跡がおよそみられなかった

さらには、事案1の後、Jリーグからの再三の求めにもかかわらず、サポーター等に向けた対外的なステートメントも発出せず、かつ、声出し応援等を行ったサポーターに対する制裁処分の発動、声出し応援を制止するための体制整備等、同種事案の再発を防止するのに有効と考えられる対応も何らとらないまま、事案2に至った。事案1、事案2の各行為は、スポーツ庁をはじめとする政府当局からも指摘を受けるなど、社会的影響も大きく、Jリーグの信用を毀損し、声出し応援の段階的な再開を含む、Jリーグの試合の正常化に向けた取り組みを阻害しかねない。

なお、浦和レッズは、事案2の発生を経て、ホームページ上に「違反行為への適時適切且つ毅然とした対応(即時退場を含む)」を含む再発防止策等に言及するステートメントを発出している。

https://www.jleague.jp/news/article/22898/?utm_source=twitter&utm_medium=social

さっきのことと重なる部分であるがいど、やはり問題視しているのは「クラブが甘やかせた」というところが大きいがやろう。問題視された横断幕にしても、根本的にはクラブが許可しないと出せないものであるはずやけど、こういう行動によって、クラブがサポーターに対して何もアクションをしていないと判断したがやろう。

社会的信用の問題

そんでやはり大きいのは「政府に目をつけられている」ということやろう。

さらには、事案1の後、Jリーグからの再三の求めにもかかわらず、サポーター等に向けた対外的なステートメントも発出せず、かつ、声出し応援等を行ったサポーターに対する制裁処分の発動、声出し応援を制止するための体制整備等、同種事案の再発を防止するのに有効と考えられる対応も何らとらないまま、事案2に至った。事案1、事案2の各行為は、スポーツ庁をはじめとする政府当局からも指摘を受けるなど、社会的影響も大きく、Jリーグの信用を毀損し、声出し応援の段階的な再開を含む、Jリーグの試合の正常化に向けた取り組みを阻害しかねない

https://www.jleague.jp/news/article/22898/?utm_source=twitter&utm_medium=social

5.付言

浦和レッズに対するサポーターの行為に起因する懲罰事案は、複数回に及んでおり看過できないものとなっている。集団で声を出して応援することはサポーターによる応援の本質的事項に関わるものであり、声出し応援の禁止等のガイドライン遵守をはじめとする秩序維持にはサポーターの強い自律が必要であって、クラブには、これを促すための不断の改善努力が求められる。短期間のうちに少なくとも複数回にわたり秩序を損なう行為を阻止できなかったことは重く受け止めざるを得ない。かかる状況はJリーグ全体への社会的信用の低下につながるものであることを再認識するよう要請するとともに、今後Jリーグも浦和レッズと共に再発防止に向けて対応するものの、浦和レッズが再びサポーターの行為に起因する懲罰事案を発生させた場合、無観客試合の開催又は勝点減といった懲罰を諮問する可能性があることを付言しておく。

https://www.jleague.jp/news/article/22898/?utm_source=twitter&utm_medium=social

「声出し」の可否についてはよぉ、Jリーグはただ独自の判断だけでやっとるがやなくて、スポーツ庁をはじめとした政府当局との連携により、試験的に動いとるのが分かるところやのう。

あらゆるところで連携を取りながらよぉ、新型コロナウイルスの状況次第で、段階的に普段どおりのJリーグに戻していこう…ということやけど、その判断もJリーグが独断でやっていくもんやなくて、政府が絡んどる以上は、各Jリーグチームに対してもよぉ、本当に頼むから協力してくりゃっせま…ということながでしょう。

このJリーグの感染症対策に対してよぉ、よく海外の事例を持ち出して「Jリーグはおかしい」と指摘する人はおられるがいど、海外のリーグもまた「政府と連携を取りながら声出し応援を実現させている」とこは見逃せんだけに「海外が普通に声出ししとんがやから、日本ももういいやろ」とはならんもんやちゃね。都合のいいところだけ海外の事例を持ちだしても通用はしないもんやちゃ。

この点は政治的な面が強いところやけど、実際に街中でみんなマスクを徹底しとって、どこの飲食店やあらゆる施設へ行っても「黙って食べよう」「黙浴」とか言われている中で、Jリーグだけが「思いっきり声を出している」状況になったら、世間的にも非常に厳しく見られる…というのは考えられるもんやちゃね。

そういうのを考えたら、協力的な姿勢を見せてくれない浦和に対しては、どうしても厳しくなってしまうちゃ。それによぉ、声出ししてしまう浦和サポーターは、Jリーグに対して、かなり批判的な態度を示していた李するがいど、感染症対策に対する反抗的な態度をとることでよぉ、Jリーグ以外からも白い目で見られるという認識はないのかと感じられるちゃ。要は「感染症対策に協力しないのであれば、Jリーグだけやなくて、国をも楯突くことになる」ということやけど、それを理解されていないように感じられるちゃ。

同時に「勝ち点剥奪」「無観客試合」などをチラつかせんなん状況になってきとんがやね。今に始まった話でもないだけに、むしろJリーグは今まで我慢をしてきていた…とも言えるのう。

このポエムは一体何ながやろうか?

これを受けて浦和レッズがこういう発信をしとるちゃね。

浦和は2つのステートメントを出しとるちゃね。

まずは「Jリーグの裁定について」やけど、これらは懲罰対象となった試合と、政府事務連絡の基本的対処方針に基づく「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」を順守することができなかったことをお詫びしとるのと、懲罰内容、再発防止策など書かれているちゃね。

これはまあいいんやないかと思うちゃ。

ただよぉ、その後にある「ファン・サポーターのみなさまへ」はなかなか香ばしい内容やちゃね…。

2022明治安田生命J1リーグ 第14節 鹿島アントラーズ戦、および同第19節 ガンバ大阪戦における「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」への違反行為、およびクラブとしてのJリーグ規約違反に対しまして、Jリーグより「譴責」と「2000万円の罰金」という、極めて厳しい懲罰が科されました。
今なお続くコロナ禍において、今回の懲罰がクラブの経営に与えるインパクトは非常に大きいものとなりますが、私たちはそうした数字以上に大切なものを、失ってしまうのでないかと危惧しております。

私たち浦和レッズは、さいたまサッカー110年の歴史の上に存在しています。
「サッカー王国」とも称される、その華やかで気高い歴史は、偉大な先人の功績によって紡がれてきたものであり、浦和レッズは30年間、クラブ、チーム、そしてファン・サポーターのみなさまと共に、その価値を守り、高め、次世代に継承していく責任を負ってまいりました。

「We are REDS!」

この言葉は、浦和レッズサポーターが第一声をあげ、クラブを含む、浦和レッズに関わる全ての人が受け入れた言葉。
そして、浦和レッズに関わる全ての人を「応援する側」と「応援される側」に分けることなく、良いことも悪いことも全て自分ごととして受け止め、向き合い、そして前に進んでいくことを意味する言葉。
そんな成り立ちと意味を持った言葉であると信じています。

歴史の上に生かされている私たちは、その歴史に胡座をかくのではなく、歴史に学び、そして新たな歴史を紡いでいかなければなりません。
そして私たちは、社会の一員として生かされていることも絶対に忘れてはいけません。

私たちの今の姿は、さいたまサッカー110年の歴史に、「サッカー王国」の名に、そして浦和のプライドに相応しい姿でしょうか。
私たち全員が、浦和レッズの一員であることを心から、胸を張って誇れる状態でしょうか。

チームは、戦績は勿論、最後まで走り、闘い、そして貫くという姿勢を体現することで、「We」としての責任を果たしていきます。

クラブは、チームを全力で支えることは勿論、ファン・サポーターのみなさまと、そして社会と本気で向き合うという姿勢を体現することで、「We」としての責任を果たしていきます。まずは浦和レッズ自身が、歴史とプライドに相応しいプロサッカークラブに求められる姿を体現してまいります。

ファン・サポーターの皆さまにおかれましては、さいたまの、そして浦和のサッカーの歴史とプライドを守り、次世代へと繋ぎ、浦和レッズサポーターとしての誇りある行動を体現することで、共に「We」としての責任をこれからも担っていただけないでしょうか。

浦和レッズは、「レッズワンダーランド」の源である、サポーターのみなさまの熱い声援をスタジアムに取り戻すべく、種々の取り組みを行ってまいりますが、その実現には、サポーター、クラブ相互の理解と協力、そして社会の一員としての責任ある行動が不可欠であると考えております。

私たちならきっとできます。
これからもずっと、共に闘っていきましょう。
We are REDS!

浦和レッズ 代表 立花洋一

ファン・サポーターのみなさまへ | URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE (urawa-reds.co.jp)

別に「ファン・サポーターのみなさまへ」と書いてあるもんやから、他サポであるオラが突っ込むのはどうかと思うところながいど、なんでもかんでも「We Are Reds」を使ってしまおうという感じがするちゃね。

去年、徳島ヴォルティスの社長が「威力業務妨害」「損害賠償」などの可能性を示唆したのとは対照的でよぉ、浦和の場合は、具体的な対処とか、なぜこうなってしまったかの自己総括とかなくて、ただパッションだけが先行している文章になってしまっとんがやね。

J2降格の徳島・岸田社長が涙のセレモニー…一部サポには警告「今日で最後にさせてください」 | ゲキサカ (gekisaka.jp)

「We Are Reds」という言葉ちゃ、なんか空手家の「押忍」とか、サンシャイン池崎の「ジャスティス」とか、なかやまきんに君の「パワー」とか、ダンディ坂野の「ゲッツ」とか、アントニオ猪木の「ダー」とかに通ずるくらいの汎用性の高さを感じさせられるちゃ。

あとこれにも近いものがあるちゃね。

浦和のフロントさんがよぉ、自分の置かれている状況とか、具体的にどうしていけばいいのを書いていけばいいがやけど、結局この社長のメッセージというのは、難しいこと書くのが面倒くさいとかか知らんねど、結局は「We Are Reds」につなげてしまえ…みたいのが感じられるちゃ。

オラとしては「酒が飲めるぞー」と似たようなものと感じたじゃ…。

ただ、あくまでも「ファン・サポーターのみなさまへ」ということやから、オラがいくら「中身がなくてただ熱いだけの文章」「危機感を感じられない」「カターレの左伴社長だとこうはならんちゃね」といったところで、ただの外様のお気持ちでしか過ぎんちゃ。肝心なのは浦和のみなさまに伝わってもらえればいい…ということながでしょう。

浦和の常識は他で通用するとは限らんちゃ

新型コロナが流行してからの一連の浦和の動向に関しては、いろいろ取りざたされていたがいど、政府と連携を取りながら、自らガイドラインを作っていっとるのに対して、浦和に関しては、常にJリーグに対して反発的な態度を見せてきとんがやね。

そういうこともあって、「フットボールに情熱を戻す決断は誰の責務?PRIDEを奪われたサポーターを無視して忖度を続けた結果、失ったものは何?という横断幕も出てくるのかなーと思ってくるところやちゃ。あと、最近Jリーグの「8万人招待」のCMに対して、噛みついている人も結構いたところを見たら、ファミリー層とかを引き込んでいきたいリーグ側に対して、馴れ合いを好まず、フットボール場は「戦場」と考えとるような彼ら自身の思想には大きな隔たりがあるもんかと感じられたじゃ。

ただ、もともと集客力のある浦和とそうでないクラブは、同じJリーグであっても価値観は異なるのは当たり前やしよぉ、浦和みたいに熱いのが前面に打ち出しているのが正解とは限らんもんやちゃね。むしろ「自分たちが特殊」というくらいのスタンスでいてもらったほうがいいんやないかと思うちゃ。

そんでよぉ、これはオラ個人の話でもあるがいど、3年前に天皇杯3回戦で、富山県総でガラガラ完売事件があったころに、オラのツイートとかによく浦和のサポーターが食いついてきたのを覚えているちゃ。

「浦和だと前売り買うの当たり前~」
「前売り買わないやつが悪い」
「モンスタークレーマーかよ」

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こういうツイートを見たわけやけど、まあオラからしたら「集客日本屈指のJ1である浦和というお方が、J3の富山相手に自分たちの常識を語っているのは滑稽」としか思えんかったがやね。要は「文化が異なる人たちにあーだこーだ当たり前のように言われたところで、なんの参考にもならん…」ということながいど、オラは浦和サポに対しては、本当にそういうのがわからない人があちらさんは多いなあという印象は持ち続けているちゃ。

まあ長々と書いてしまったわけやけど、オラとしては彼らのアイデンティティとか思想とかなんて別に否定はするつもりもなく、ただ「勝手にしていればいいんやないけ?」と思うにとどまるところではあるちゃ。

ただ、彼らの思いこんでいる常識みたいなもんは、全世界どこでも通用するようなもんやないし、Jリーグや他サポーターだけやなくて、政府や社会的な目線から信用を損なうようなことにならんようにしていかんなんかと思うちゃ。それにJリーグや政府の判断がおかしいというがなら、やはり科学的な観点で反論するべきやろう。

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