なぜ「魅力的なサッカー」とやらは傲慢で、「アンチフットボール」と呼ばれるのが礼儀正しいがやろうか?

栃木SCとブラウブリッツ秋田のサッカースタイルにケチをつけるようなコラムが、フットボールチャンネルで公開されとるちゃね。

世界基準がどうかしたがけ?

なんやら庄司悟さんというアナリストの方がよぉ、EURO2020の試合とJ2の試合を比べて、栃木SCとブラウブリッツ秋田のサッカースタイルに対してよぉ、「世界基準とはかけ離れている」とか言っとるがやね。

うーん。それはどういうことかのう?前回大会のEUROでベスト16に進出しとったアイスランドと北アイルランドが出てないだけで、たまたまロングボールを多用しているチームが多くないというくらいであって、EURO2020の内容だけで「世界基準やない」みたいに言ってしまうのちゃ、視野が狭いように感じられるがやね。

その北アイルランドにしても、アイスランドにしてもよぉ、EURO2020のプレーオフではギリギリのところで破れているだけに、ほんのちょっこし結果が違っていたら、「ギャンブルなロングボールがー」なんて言えるようなもんやなかったりすんがやね。

それに栃木SCやブラウブリッツ秋田との比較対象としているのが、そもそも伝統的にロングボールを多用しているとは言えないウクライナ…というのが、なんか庄司悟さんの見識がズレていると感じられるがですね。過去にはアンドリー・フシンやアナトリー・ティモシュクといった優秀な中盤のリンクマンがおって、今はオレクサンドル・ジンチェンコ、タラス・ステパネンコといった優秀な選手はおるがいど、逆にFWに関しては、スピード重視のアタッカーが多くて、ロングボールのターゲットになるのが得意な選手を輩出しとるわけやないがやね。

今、評価を挙げているロマン・ヤレムチュクにしても、190cmの長身やけど、多くのプレー動画を見れば、ロングボールよりも裏への飛び出しを得意とするアタッカーやというのは、一目瞭然やったりするしのう。

たまたま視界に入ってないだけやちゃ

あと、ロングボール多用といっちゃ、ドイツの名将で現在はPSVアイントホーフェンの監督を務めとらっしゃる、ロジャー・シュミットが有名ながいど、彼なんてロングボールでボールを進めておいて、マイボールになろうとならんまいと、ガンガンボールにチャレンジしていくサッカーをしとんがで、

プレミアを見てりゃ、イングランド人のショーン・ダイク、デイヴィッド・モイーズ、サム・アラダイスあたりちゃ、やはりロングボールを多用する監督やしよぉ、リーガエスパニョーラにしても下位やったり2部のクラブやったら、そういうチームがあったりすんがやね。

栃木やったら矢野貴章、秋田やったら齋藤恵太や中村亮太といった、極めてロングボールに対して強いアタッカーがおるわけで、そういった選手達をターゲットとしながら、マイボールにするしないにも関わらず、次々とボールに食らいつこうとするわけやけど、それはロジャー・シュミットがやっているサッカーとは、割と近いところにあったりするがやね…。どっちのチームにしても、割と両サイドに仕掛けられるアタッカーもおるわけやしのう。

それにロングボールのターゲットになる選手ちゃ、受け手になる選手が空中戦での強さを持っているからこそ成立するもんであって、これがないチームにとっては、ロングボールを蹴っていくこと自体、無駄にボールを失っていくのと同じようなことながやね。

ほんじゃから、ロングボールを使っていけるのも「弱者のやること」というよりもよぉ、むしろ「その戦術を使っていけるだけの能力がある」からこそ成立する…と考えるべきやろう。

ロングボールを使っていくサッカーに対して「ギャンブル」なんて言うもんちゃ、それを武器にしていくチームの方法論とかトレーニングとかもよぉ、評価できるような目がない…つまり「見る目がない」というのも同然やろう。

「サッカーをやる」と傲慢になるらしいちゃ

琉球の樋口監督がよぉ、秋田戦で「サッカーをしないというか、ぶつ切りの試合になる」という発言をしてからちゃ、秋田のサッカーに対して、結構失礼なツイートをする人が見受けられるようになったもんやちゃね。

J3時代にはほとんど見られんかったがいど、J2というカテゴリーになると、サポーターの数が相対的に多くなるもんか知らんがやけど、どうやら「人様のサッカーにケチをつける」のが習慣化しているような人達が結構いたりするもんながやね。

まあ、世界のサッカーでもよぉ、守備的なサッカーとか、パスサッカー以外のスタイルに対してよぉ、批判的な言葉をぶつけられるのちゃ、今に始まった話やなくて、ずーっと昔からやし、ある意味「サッカーあるある」ではあるちゃね。

それにブラウブリッツ秋田のソユースタジアムに対してはよぉ、よく「芝長過ぎる!」「芝を狩れ」「こんなところでJリーグの試合やるな」みたいなことを言うようなもんがおったりするがいど、仮に他のスタジアムよりは良くない環境下であってもよぉ、Jリーグが定める規定に間に合っているがなら、それはそれで良いと認めざるをえないやろう。

まあ、自分たちが誇りに思うようなサッカーなら、どんな環境下でもやってみるべきやし、それで言い訳をいうようなもんなら、まるで「自分達のサッカーができないのは相手のせい」という感じで、他人に責任をなすりつけているようで、本当にめったくさいと思うがやね。

ただ、いわゆる「サッカーをするチーム」というのちゃ、そういった言い訳を許されるところもあったり、それが支持される土壌もあったりするのは、これもサッカーあるある…とも言えたりするやろう。

「自分が見識が狭い」
「サッカーに多様性はいらない」
「自分が負けるのは他人のせい」
「自分は心が狭い」
「自分には見る目がない」

…などなど、自分で自己紹介しとるようなもんやろう。

ある意味、サッカーというスポーツにおいては「魅力的」といわれるスタイルは、いかに甘やかされているもんであって、そういう女々しい発言が許されるのか…というのが分かるなあと思うちゃ。

ほんじゃから「サッカーをする」と人は傲慢になってしまうがいちゃ。

○○が荒い?それは所詮主観やろげ

よく「荒い」なんて言われる、栃木SCやブラウブリッツ秋田のサッカーちゃ、本当に荒いかどうかといっちゃ、実際データでどうなっているかを見てみたら、こんな感じながやね。

栃木SCにしてもブラウブリッツ秋田にしてもよぉ、反則ポイントはマイナスになっとんがやね。栃木SCに関しちゃ、1位になっとっちゃね。ブラウブリッツ秋田は今は真ん中よりもちょっこし良いくらいやけど、J3やと毎回上位やったし、データ上では本当にクリーンな記録が出とるがよ。

こういうのを言ったら、おそらく「審判がー」など言うようになってしまうがやろうけど、これで厳格に審判がカードを出すようになってきたらよぉ、相対的に他のチームもカードが増えてくるんやないかとオラは思うちゃね。

ほんじゃから、結局の所、栃木SCやブラウブリッツ秋田とかに「荒い」と言う人の発言ちゃ、何の客観性もなくてよぉ、主観に過ぎない…というのが明らかになってくるちゃね。

「アンチフットボール」は謙虚やちゃ

そういうのを考えたらよぉ、栃木SCにしてもブラウブリッツ秋田にしてもよぉ、かなり謙虚でひたむきなチームながやと感じさせられるちゃね。

栃木の田坂和昭監督や秋田の吉田謙監督からよぉ、相手のサッカーにケチをつけるような言葉が発せられることはないしよぉ、むしろ自分達がしっかりやりきることを強調しとるがやね。同様にサポーターからも相手のサッカーに対してケチをつけるようなのちゃ、ほとんど見られることもないのは、ツイッターのワード検索しとっても明らかやなかろうか?

パスサッカーに対してよぉ、「お前らちょこまかちょこまかパスパスしやがって!」とかスタイルに批判されるようなのちゃ、あんまし見られんかったりするちゃね。批判されるとしたら、結果が出ないときくらいやろう。

前回のEUROを見とったときに思ったがやけど、アイスランド、北アイルランド、アイルランドといった、栃木や秋田と似てて、ロングボールが多くてフィジカルと運動量で戦っていくスタイルちゃ、なかなか胸に打たれるものやと評判やったがいど、それに近い感覚ちゃ、今の栃木SCやブラウブリッツ秋田にも共通しているところではあるちゃね。

「魅力的なサッカー=パスサッカー」みたいに捉えられることちゃ、サッカーの世界では結構多かったりするもんやけど、実際ロングボールが多めのサッカーも、それはそれで好きな人は結構いるもんやし、サッカーの楽しさの1つと捉える人も多かったりするのう。

吉田謙さんが「ひたむき」「全力で」「前へ前へ」「粘り強く」という言葉を繰り返されとるがいど、そういったサッカーに惹かれる人は、それはそれでいたりするもんで、いわゆるパスサッカーとは違う輝きを発していることは頭に入れておかんなんやろう。

つまり人様のサッカーにつまらんとか言うのも、所詮主観に過ぎんわけやちゃ。

サッカーファンはひたむきさを求めてないがけ?

懸命に走っては、誰にも負けないフィジカルをつくっては、11人の選手達が一丸となって戦うのちゃ、オラは本当に美しいことやと思うがやけどよぉ、いろんなツイートを見ていると、サッカーファンとやらは、そういった愚直で謙虚で懸命なチームに対しては、馬鹿にしてもいい…みたいな空気感があるちゃね。

オラにとっては、そうやって頑張っている人達に対して、馬鹿にするくらいの神経までは持ち合わせとらんがやけど、ある意味「正義のサッカー」とやらを信じ込む人達にとっては、趣向に合わないサッカーに対しては、どんだけ努力を積み重ねてきたとしても、全否定するがやろうと感じさせられたじゃ。

そう考えると「サッカーをする」と傲慢になって、「サッカーをしない」と謙虚になるもんと、つくづく感じさせられるちゃ。

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