横浜FCの新スタジアムの方針が決定した報道が出てたじゃ。
建設の背景
新スタジアムの構想が上がってきたのは、2022年くらいやったのう。
6月1日に「三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備に向けた基本的な考え方(案)」というのを発表して、テニスコートや青少年野外センターがあるところに建設の計画を出しとったがいちゃ。
その大きな理由としてはこんな感じやちゃ。
- 1964年の東京五輪に建設されたスタジアムで老朽化が進んどる
- 屋根もなくバリアフリーも不十分
- 構造上、屋根の増築は不可能
- メディアルーム、VIPルームが不十分
- 収容人数は15000人ギリギリ到達しているが、拡張性がない
- サッカーやラグビーなどで5チームがホームと使用しており過密状態。
- 横浜市の球技場のインフラが脆弱で、三ツ沢に集中するため稼働日数は120日上回る
こんなことで、2022年に三ツ沢公園を再整備していこうという構想が横浜市から出ていたがやね。そこに横浜FCの親会社であるONODERA GROUPが協力していくという流れになっとったがよ。
ただ、公園内の樹木の伐採の問題があったり、利用者が多いテニスコートが削減されるとか、構造上無理があるとかで、自然保護団体やったり共産党などから異論が上がったこともあったし、ONODERA GROUPが採算性を懸念して、一旦取り上げしてたりして、ここ2年くらいは停滞しとったがやね。
三ツ沢陸上競技場跡地を活用するがやと
ただ、つい2ヶ月前くらいになって進展があったがやね。建設場所を変更することで動き出したがよ。

見直し案は「三ツ沢公園陸上競技場のところに新球技場を建設する」ということやちゃ。
こちらも随分古いもんで、1951年にできた陸上競技場ながいちゃ。当然老朽化が進んでいるがで、こちらも対応をしていかないといけないところやったがやけど、新しい球技場はこちらに移してしまおう…という方針になったがやね。
収容人数は一応18,000人やけど、メインスタンドには若干数の個別の固定席があるところやけど、その他は長椅子式のもんになっとって、両ゴール裏は芝生席と随分古い形式のスタジアムながやね。しかも、70年前の価値観で建設された陸上競技場やから、三ツ沢にはサブトラックが存在しないこともあって、陸上競技としても価値も下がっているような感じやったみたいやちゃ。
陸上競技場のところに新スタジアムということやけど、今のニッパツ三ツ沢球技場は面積が3.3ヘクタールで、ギリギリ15,000人入る感じながやね。で、陸上競技場は5.5ヘクタールあるがで、2万人規模の新スタジアムが見込まれるみたいやちゃ。
陸上競技場は深谷通信所跡地へ
そんでよぉ、三ツ沢公園陸上競技場がなくなったら、陸上競技場はどうすらーか?…ということやけど、これもちゃんと答えができとるがやね。
横浜市泉区にある「深谷通信所」の跡地に作るという流れながよ。
元々、深谷通信所というのは、戦後の日本でアメリカ駐留軍が接収した土地で、そこに通信基地を作ったがいちゃ。そんで冷戦に備えて、巨大なアンテナ群が作られて、アメリカ海軍の通信拠点となっとったがいちゃ。
ただ、1990年代に冷戦が終わったことによって、米軍基地の整理縮小が進んでいったがよ。次第にアンテナ群も撤去されてきてよぉ、通信機能も停止したがいちゃ。そんで2014年に国を介して横浜市に返還されたがやね。
ここの通信所、米軍の他の拠点と違って、割と市民に開放されていたところがあって、外周をランニングコースとして利用されとったり、野球場とかゲートボール場とか市民菜園とかあって、いろいろ開放されていたところながよ。米軍から返還された後は、横浜市が采配初する方針ながやけど、それまでは暫定的に野球のクラブチームをはじめに、利用されている状況ながやね。

というか、15個も草野球場があるとこながやけど…。
そんで最近出てきた全体概要はこちらやちゃ。

これはあくまでも整備イメージやから、実際はこんな感じにはならんがやろうけど、見た感じでは陸上競技場、サブトラック、サッカー場、テニスコート、硬式野球場、ドッグラン、ニュースポーツエリアがあって、なかなか大きなスポーツエリアになっとるちゃ。
深谷通信所は、ほとんど鎌倉市に近いところになるがで、三ツ沢からは結構離れてしまうことになるがやけど、横浜市は市民が気楽に利用するレベルでの陸上競技のインフラもあんまし揃っていないと考えると、これはなかなかいいアイデアではないかなーと思うちゃ。
こんな感じで見ていると、三ツ沢は「サッカー・ラグビーをはじめとしたプロスポーツの拠点」であって、深谷は「横浜市民がスポーツをしていく場」という感じで、上手く棲み分けできるんやないかなーとオラは思ったじゃ。

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