Jリーグからよぉ、夏の招待キャンペーンのリリースが出ていたじゃ。
Jリーグの無料招待
コロナ禍の入場制限が緩和されてきた2022年からよぉ、Jリーグは「◯◯万人無料招待キャンペーン」というのを、開幕時、GW期間、夏休みなどで無料招待のキャンペーンをやっとるちゃ。
これは、Jリーグが新規顧客を獲得するための施策でよぉ、近年頻繁に開催されている「国立DAY」を筆頭に招待するキャンペーンをやっとんがやね。各試合で招待枠が決められていて、JリーグIDを取得して申し込みをするという流れになっとんがよ。そんで抽選で何人かが無料招待チケットをもらえるという流れやちゃ。
一見「タダ券バラマキ」とか言われて、なんか叩かれたりするもんやけど、これはあくまでも「新規のお客さん」や「久しぶりに来場される方」が対象やちゃね。Jリーグとしては新規顧客や休眠顧客の掘り起こすために、JリーグIDを取らせることで顧客データを取ったり、JリーグIDを取得した顧客に対して試合情報を頻繁に発信したりすることを狙いにしとるちゃ。ほんじゃから、日常的に観に行っているコア層は、JリーグIDによって集積されたデータによって、当たりにくいものやちゃ。
Jリーグでは、2025シーズンの夏期に、2025明治安田J1・J2・J3リーグ戦への招待キャンペーンを実施します。
スタジアム観戦に興味はあるがまだ来場したことがない新規のお客様や、久しぶりに来場される方を対象に、7月~8月に開催される全国の試合で合計約150,000名様をご招待します。。
短絡的に目先の試合の観客動員を増やすことよりも、無料招待を呼び水として、いかにJリーグの常連顧客にしていこうか…というのが大きなポイントやちゃね。
「タダ券バラ撒き」とか叩く人おるちゃねぇ…
まあ、この無料招待の狙いとか、あらゆるメディアの記事を見れば、だいたいどういったことなのか分かるし、短絡的な動員狙いではないのは明確やけど、そんでも軽薄に「タダ券バラマキ」と叩いとる人がおるちゃねぇ…。





この人達は「Jリーグを叩いて動画再生やチャンネル登録者数を稼げれば良い」みたいな感じやろうから、無料招待の企画の詳細やら狙いやらなど、全く理解することもできないやろうし、自分の思いだけで判断して、浅慮なことしか言わんやろう。
しかも「税金でタダ券をばらまく」とか意味不明なことを言うもんがおるちゃねぇ。この無料招待の施策は、Jリーグの予算からよぉ、各クラブから席を購入して無料招待の枠として確保しとるもんやちゃ。Jリーグの予算で行われていることやから、無料招待キャンペーンは税金とか無関係やちゃね。
「税金でタダ券ばらまく」とかデマはやめましょう。

特に清田スポーツちゃんねるについては「減価償却費を払う」と思っとるし、「プラスティック製のスコップはおもちゃのスコップしかない」とか思い込んでいるようなチャンネルやから信用などできるもんやありませんちゃ。
ただ、こういった悪意に満ちたアンチJリーグによって、Jリーグの価値を不当に毀損されるのは良くないことながで、オラが改めて検証してみたがよ。
招待券が出ている試合を集計してみたじゃ
まずはよぉ、今年の開幕からGW期間を対象に行われていた無料招待キャンペーンを対象になっとる試合をピックアップしてみたがよ。



この作業で結構時間がかかったがやけど、開幕から5月までの期間の無料招待の対象の試合をピックアップしたじゃ。1ヶ月前くらいから少し暇を見つけてちょこちょこ入力しとったがいちゃ。
そんでよぉ、チーム別で集計してみた結果がこれやちゃ。
こうやって見ると、各チームの招待枠がバラバラになっとるのが興味深いちゃ。国立で3試合やっとるFC東京が一番招待枠が多くて、毎試合満員が続いているファジアーノ岡山とサンフレッチェ広島がかなり少なくなっとるがで、無料招待に関しては、各チームの方針によって左右されているのが分かるちゃ。
あと、無料招待の枠についてやけど、全部を合計して試合数で割ったら、1試合あたり2,233人分であることが分かるちゃ。1試合平均2万人集めるJ1の規模では、些細な数字であることが分かるやろう。
招待枠は全体の約10%でしかないちゃ
続いてよぉ、J1〜J3までの招待枠と発表されている観客動員数を比較して、全体のどれだけが招待券であるかを考察してみたじゃ。
招待券の対象になっている試合のJ1〜J3までの全体の観客動員に対して、どれだけが招待券の割合なのかを検証してみたがやけどよぉ、最大でも11.4%であることが分かったじゃ。
この11.4%という数字は、あくまでも「招待券を受け取った方々全員がスタジアムへ足を運んだ場合」の数字やちゃ。
つまり、Jリーグの企画の範疇では、タダ券で来た人は11.4%を上回ることはないちゃ。
無料招待であっても、天気が悪くなったり、招待客のご都合によって来られなくなったとかを考慮に入れたら、実際は10%を切っていることも考えられるやろう。
無料だったら本当に人が来るのか検証するちゃ
そこでよぉ、オラが一つ気になったのは「タダ券を配ったら本当に動員が増えるのか?」というところやちゃね。
それが気になったがで、Jリーグの無料招待の対象になっとる試合と、そうでない試合の両方のデータを出してみたじゃ。
こんな感じでデータを出してみたじゃ。単純に総試合数から引き算しただけやけど、これに平均を出してみたら、招待券の対象試合とそうでない試合がどれだけ違うのかが分かるやろう。
そして、招待券の対象試合が、それ以外の試合からどれだけ多く入っているのかを出してみたがよ。
こうやって見たら分かるがやけど、68,000人収容できる国立競技場での公式戦を開催したチーム以外は、招待券の対象試合とそうでない試合の差があまり出ていないのが分かるちゃ。それによぉ、招待券がある試合の方が少なくなっとるチームもいくつも見られるちゃ。
つまりこのデータで分かるのは「国立DAY以外では無料招待の動員効果はほぼ無い」と言えるちゃ。
そして、1試合平均でどれだけ違うのか…ということやけど、1試合あたり1,697人増えているというデータが出たじゃ。
「タダ券で動員を伸ばしている」はデマ
こうやっていろいろデータをまとめてみて分かったがやけど、アンチJリーグが言っとるような「タダ券で動員を伸ばしている」とは、ほぼデマに近いと言ってもいいやろう。
動員が伸びたとしても、たった10%程度で、1試合平均2000人増えるかどうか過ぎんちゃ。
ホーム開幕戦とかダービーマッチとか、各クラブにおいては最重要試合になると、無料招待の枠を設けとらん傾向にあるがやけど、実際そういう試合には招待券に頼らなくてもお客さんは多い傾向にあるちゃ。ただ、特に注目度の高くない試合になると、招待券は用意していても動員が落ちとるちゃ。あと、無料招待の対象試合が平日が多かった横浜F・マリノスは特に顕著やったのう。
つまり、「無料招待だからお客さんが集まる」というのは、この施策では当てはまらないと言えるちゃ。
おまけ
このデータ、実はJ2もJ3も作ったがやけど、J3で作っている途中でおもっしい現象が発生したがよ。

なんと!4月18日に行われとった「FC大阪-ザスパ群馬」が無料招待の対象になっとったがやね。
この試合は、平日昼の試合で、しかも和歌山県の紀三井寺で行われていた試合やちゃ。FC大阪のホームゲームやけど、本拠地の東大阪市花園ラグビー場から遠く離れていて、しかも平日昼の開催ながでよぉ、観客数が374人しか来てなかったがいちゃ。
ということで、観客数に対して、無料招待の割合を出してみたがやけど、こういう感じになったじゃ。

脅威の534.7%やちゃ
つまり、1人当たり無料招待券が5枚以上持っている計算になるちゃね…。絶対にありえないちゃ。
当然、これはありえない数字やけど、これを見て分かるのは「いくら無料招待の施策を打ち出しても来ないものは来ない」というのが明確やちゃ。和歌山県はFC大阪のホームタウンでなければ、平日昼では無理やちゃ。無理なものは無理やちゃ。
ちなみにJ3のをデータを作っとると、招待枠の割合が70%とか80%とか超えているものがあるがやけど、無料招待の枠外になるビジター席とか、シーズンチケットホルダーのことを考慮すると、現実的にはありえないやろう。J3ぐらいになってくると、千人単位で無料招待枠を設けても、実際来てないことが多いのではないかと推察できるちゃ。

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コメント
コメント一覧 (2件)
>無料招待の枠についてやけど、全部を合計して試合数で割ったら、1試合あたり2,233人分であることが分かるちゃ。1試合平均2万人集めるJ1の規模では、些細な数字であることが分かるやろう。
熱心なご研究には感服いたします。
ただ1試合2000人だと全体の1割もが招待客ということで、これは些細な数字と言うより
「多い」数字だと思いますよ。
たとえば平均観客動員数が2000人伸びたら「大幅な伸び」逆に1割減ったら「大幅な減少」ととらえられるのではないでしょうか。
別に招待を否定する気もないですが、プロレスファンをやっていると、1割の増減ってものすごく大きいと思いますので。
>神社マックさん
誰が書き込んでいるのか、こちらでは把握できるがで、わざわざ名前を変えることはないと思いますちゃ。
>ただ1試合2000人だと全体の1割もが招待客ということ
1割が招待客ではなく「招待券を受け取った観客が全員来た場合」が1割ながですね。
お客さんの都合や天候などの要因で、必ず1割に達するとは限らんがですね。平日昼の和歌山開催で2000人分用意しても、観客300人しか集まっていないように、「招待券はあるけど来ない」ということも加味する必要がありますちゃ。
つまり「招待券の客は1割が最大」であるということながです。