とれぱんふっとぼーる

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カターレ富山在籍時の安間貴義元監督について振り返るちゃ 後編

2017/09/22

さて、振り返るのも辛くなってくる2014年についてやちゃ。

他クラブへのオファーがあったが安間監督は続投

2013年は18位で終了し、目標の15位を達成せず、安間監督の退任の可能性が高かったがやけど、終盤戦の試合内容の向上をフロントが評価して、契約延長したがいちゃ。

実際問題、この件についてちゃ、当時は賛否両論があったもんで、オラはどっちかといったら終盤戦が楽しかったとか、監督がおらんがになったら選手もいなくなると思っていたがで、賛成やったがいど、目標を達成できん監督は継続するべきやないというのも理解できるかなとは思っていたがいちゃ。当時の報道やと「安間さんが契約延長なら白崎凌兵もレンタル期間延長」というのもあったくらいやしのう。

五輪代表の10番が加入で期待感が高まる

昨シーズンのメンバーからは、キャプテンの足助、アローズでもプレーした谷田が引退。無得点で終わったFW黒部、MF山瀬幸宏、GK金井大樹が契約満了したがいちゃ。そして、ユーティリティプレイヤーの舩津徹也がモンテディオ山形へ、1年半ゴールマウス守っとった守田達弥がアルビレックス新潟へ移籍。更に山本祥輝がヴェルスパ大分、吉井直人が町田ゼルビア、森泰次郎が佐川印刷へレンタル移籍したがいちゃ。

10人以上も去っていく中で入れ替わって加入したのちゃ、清水で出場機会を失っとった左サイドの内田健太が期限付きで加入。福岡からGK水谷雄一、京都を契約満了したDF秋本倫孝、札幌からFW三上陽輔、藤枝からGK柴田大地、新卒からはDF内田錬平、DF田中寛己、MF梅村春貴が加入して、中国からDFコ・ジュンイが加入したがいちゃ。

そして、第二次キャンプの途中からよぉ、東京ヴェルディからFC東京へ完全移籍した、五輪代表の10番、MF中島翔哉がカターレにレンタル移籍してきたがいちゃ。攻撃陣の大幅な補強でよぉ、システムを3-1-4-1-1から、4-3-1-2に変更することになるがいちゃ。

開幕から攻守ともに機能不全に

「J2優勝」「J2の得点王になる」と高々に目標を掲げとる中島翔哉の加入で期待感がえらい高まっていったがいど、キャンプ中に練習試合を重ねるが、ほとんど勝ててない状況やったがいちゃ。そんでも「連携は徐々に出来ている」とか「時間が必要」とか、選手・監督ともにそういった言葉が出ていたがいちゃ。


システムは4-3-1-2へ変更。この変更に関しちゃ、3バックが好まない人からは前向きな声はあったがいど、「リセットしとらんけ?」と不安視する声もあったがいちゃ。オラは後者ながいど。

メンバーを見るからに、攻撃偏重過ぎて、守備面がいかにも不安に見えてくるがいど、案の定、このメンバー編成やと、守備陣がほとんど機能せんかったがやね。特に中盤の守備が厳しくてよぉ、サイドをケアしてくれる両ウイングがおらんがで、ソ・ヨンドク、キム・ヨングンの外側のスペースから、問答無用にアーリークロス入れられたがよ。3-1-4-1-1の場合は、両ウイングの選手が担当していた部分が、誰もいない状況になってしまったがやね。

そして、大問題やったのは、秋本倫孝が加入しても、結局はセットプレーが弱かったことやちゃね。前のシーズンは、そんでも高さがある守田達弥で凌いでいた部分はあったがいど、2014年は水谷、飯田と起用されるがいど、セットプレーへの対応力は守田にも及ばんし、守備陣も高さ不足で、まるで「セットプレーを与えられたら即失点」とも言えるくらいの守備力やったがよ。

攻撃陣に関しちゃ、開幕前は「苔口・白崎・中島のトリオに期待」とか言われたがいど、これも全くの機能不全やったがよ。裏のスペースに入りたがる苔口、ボールの受け手となりラストパスを狙う白崎のコンビは昨シーズンにはフィットしとったがいど、ドリブルで仕掛けたがる中島翔哉が加わって、逆にホットラインが活きなくなったがよ。

この3人に固執したら、みんな中央突破ばっかし狙うがで、相手もそれ分かっとるもんやから、対応しやすくなるがやね。そこが昨年終盤のシステムはウイングバックが横幅を使うことで、もうちょっこし攻撃はいかったがいど、結局その役割を4バックの内田健太、木村勝太のオーバーラップが頼みやったがいど、この守備陣では攻守の両面を彼らに求めるのちゃ、気の毒やったと思うちゃ。

開幕後に酷い出来やっただけに、そこからフォーメーション変えたり、基本フォーメーションを元に戻すなど、いろいろ手を施せばいかったがいど、この時の安間さんちゃ、オラには別人に思えるくらい、「連携は徐々に出来上がる」「時間がかかる」を繰り返すばかりで、言っちゃ悪いがいど、「無戦術」としか思えんかったがよ。

結果はでなくても中島翔哉を常時スタメンに

カターレのサポーターでもいろんな意見はあると思うがいど、オラは中島翔哉の扱いに関しちゃ、今でも納得できないのが正直なとこではあるがよ。

オラの考えとしちゃ、基本的にボールスキルに優れた選手を持ち上げることは嫌いで、そこまで高くなくても、的確にポジションを取れる選手は重要やと思っとって、グループにフィットせんかったら、例え有名な選手でもスタメンから落として当然と思っとるがいちゃ。

カターレ時代の中島翔哉に関しちゃ、ポジティブに言えば「積極的」になるがいど、ネガティブに言えば「無謀」と捉えられると思うちゃ。基本的にボールを持ったら、仕掛けていくことばっかし考えて、中央に人数が固まっていてもドリブルするし、ボール一個分くらいのスペースしかないがに難しいシュート狙ったりと、メッシしかできんようなことをチャレンジしとったがやね。味方の選手を上手く使っていくプレー自体が少なくてよぉ、昨シーズンのサッカーを壊していると感じたがで、開幕5試合目くらいで控えに落とした方がいいと実際に思っていたがいちゃ。

しかし、安間さんの判断ちゃ、白崎や苔口をレギュラーに落としてまで、中島翔哉の起用にこだわったがやね。フォーメーションも4-3-3とかに変えたりはするがいど、決して昨シーズン終盤の3-1-4-1-1に戻すことはせんかったがよ。

いろんな意見はあるのは承知で言うがいど、「中島翔哉がカターレを降格させた」というのは、オラは概ね納得かと思っとるちゃ。当時のJリーグのスタッツで、ダントツのシュート数とドリブル数を記録しとんがに、カターレで奪ったゴールちゃ、ごっつぁんゴールとPKの2つだけやったがよ。そのような結果を残せない選手を使い続けるのちゃ、過大評価と言わざるをえないし、それはプロフェッショナルとしてどうなのとか感じたもんやのう。

オラとしちゃ、中島翔哉を活かすためにフォーメーションを変えるがやなくて、昨シーズンのベースに中島翔哉が合わせていく方向でチームを作って欲しかったもんやちゃ。その方が双方にとって、良かったんやないかと感じるもんやちゃ。

この時に気づいたことやけど、安間さんちゃ、あらゆる戦術の引き出しを持っとられる方やけど、結局は選手に合わせて戦術をチョイスしているがであって、やろうとした戦術を選手に徹底させる指導者とは言えない…と思ったがいちゃ。

よく彼が言っていたのが「選手がサッカーをする」ということやけど、実際問題、安間さんちゃ、ベンチサイドから選手に指示を出す姿はあまり多くなかったがよ。その姿はサポーターからは「覇気がない」と揶揄されることが多かったがいちゃ。戦術は用意するがいど、結局良くも悪くも「選手に任せる」が、カターレを率いた頃の安間さんやないかと感じたがいちゃ。

シーズン中盤以降は超守備的布陣に

シーズン中盤くらいには、安間さんが退任の意志を示して、「5試合中3勝せんかったら、後はクラブの判断」とか言ってたがいど、実際は1勝しかできんかったがに、続投することになったがよ。異様な出来事やったのう。

ほんじゃけど、勝ち点が大きく開かれとったがで、この騒ぎ自体は降格とはあんまし関係ないと思っとるのがオラの思うとこやちゃね。監督を交代するにも遅すぎるタイミングやっただけに、おそらく監督を交代しとっても、難しかったやろう。

ということでよぉ、中盤戦に大きく選手入れ替わったがやね。ソ・ヨンドクが韓国へ帰国してよぉ、中島翔哉はFC東京に戻ったがいちゃ。夏から加入したのちゃ、京都からFW宮吉拓実、札幌からDF前貴之、甲府からMF井澤惇、FC東京からGK廣永遼太郎、フリーでDFパク・テホンが加わってよぉ、佐川印刷からMF森泰次郎が復帰したがいちゃ。


残留戦線のためによぉ、これまでやっていた4バックは捨ててよぉ、こっからは5バックで戦うがいちゃ。途中加入の宮吉、前、井澤、廣永、パク・テホンは基本スタメンで、森泰次郎はベンチ入りしとったがよ。シーズン当初から見たら半分くらいは入れ替わっとるちゃ。

残り15試合くらいはこんな感じやったがいど、ほとんどボールは持つことなくて、一発カウンター狙いの試合ばっかしやったがよ。ほとんど相手のターンになっとることの方が多かったかのう。

ほんじゃけど、データを見る限り、中島翔哉がおった中盤戦までよりもゴール数が不思議に多かったりするがやね。この頃のカターレ自体、あんまし評価する声自体は無かったがいど、前半戦はいいところなくてスタメンに外れることもあった内田健太がだいぶいい感じで、逆サイドの前貴之とともに、カウンター時は攻撃の起点として機能しとったがよ。前半戦の内田健太ちゃ、ほとんど守備に奔走しとって、まともに攻撃参加できんかったがいど、守備的な布陣を組んだ後半戦の方が、不思議に攻撃に貢献できるがよ。実際に最後の10試合でシーズンの半分のゴール数をあげとったりするちゃね。

相手に攻めさせるからスペースが生まれてくるとか、5バックを形成して、ウイングバックがしっかりサイドでポジショニングしていくとか、一見、守備的でゴールが入らないように思えるかもしれんちゃ。ほんじゃけど、ポジションを上手く整理されとって、カウンターまでの流れは形としてできていたがいちゃ。守備重視でもゴールまでの経路・パターンを確立できてりゃ、ポゼッション高めて闇雲に中央突破を図るサッカーと比べたらよぉ、再現性が高く、得点の可能性が高いのがサッカーというスポーツやないかと感じさせられるシーズンやったとオラは感じたがいちゃ。

安間さんは選手を活かすことを第一とするちゃ

2010年の途中から就任してよぉ、様々なフォーメーションを使ってよぉ、カターレを指揮していった安間さんやけど、結局は選手を第一に考えて、戦術・システムを選んでいたと思うちゃ。

いつぞやのインタビューやったか、「サッカーは選手がやるもの」とか「システムに息を吹き込むのは選手」とか発言しとったがいど、実際のところ、ピッチサイドで立っていても、指示を出す姿はあんまし多いとも言えんかったりするがよ。

3-3-3-1を使うことで、ビエルサとの比較を当時されたこともあったがいど、安間さんはビエルサのように、とことん追い込んで、選手に戦術を徹底させるまでの厳しさちゃ、持ち合わせているわけではないちゃ。

安間さんの後の岸野さん、三浦泰年さん、今の浮氣哲郎監督などと比較して思うのちゃ、彼らは彼らで信条とする戦術をチームに植え付けようとするがいど、安間さんは決してそんな感じとは言い切れなかったりするちゃね。アグレッシブな試合を好む安間さんやけど、カターレでは現実主義的に守備重視のサッカーを選択していった時期も多いだけに、いろんな引き出しは持っとるちゃ。ほんじゃけど、選手の意志を尊重するがで、その場での人間関係やチームの雰囲気は良くなったとしてもよぉ、試合そのものが選手のメンタルに依存してしまうがやないかと、改めて感じたりするちゃ。

-とれぱん・わーるどふっとぼーる, カターレ富山
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