なんかXとか見ているとよぉ、不思議な言説が出てきとるちゃねえ。
Xで「サッカースタジアム 月2回」と検索かけてみたらよぉ、こーんな感じで「サッカースタジアムは芝生の生育しないといけんから月2回しか使えんから無駄」とかゆっとるアカウントは良く出てくるもんやちゃ。
まあ、こんなの10年くらい前からいろいろ言われとるもんで「サッカースタジアムは稼働日数が少ない」というレッテルが貼られがちやけど、考察しておくちゃ。
味スタを2チーム使用しとる時点で論理崩壊しとるちゃ
こういう俗説が一発でデマであるのが分かる理由が一つあるちゃ。
それは「2チームがホームで使用しとるスタジアムがある時点で論理崩壊しとる」ということやちゃ。
実際、今年のJ1では、FC東京と16年ぶりにJ1に戻ってきた東京ヴェルディがよぉ、調布市の味の素スタジアムを使用しとるわけやちゃ。この時点で、ほぼ1週間に1度のペースでスタジアムが使用されとるがで、実際「月4回の稼働が可能である」というのが明確に分かるやろう。
他にはベガルタ仙台がホームにしているユアテックスタジアムは、JFLのソニー仙台FC、WEリーグのマイナビ仙台レディースが使用しとるし、エディオンピースウイング(広島)、デンカビッグスワン(新潟)、NACK5スタジアム(大宮)、長野Uスタジアム(長野)、フクダ電子アリーナ(千葉)相模原ギオンスタジアム(相模原)、ヨドコウ桜スタジアム(大阪・長居)、ノエビアスタジアム神戸(神戸)、いちご新富スタジアム(宮崎)などは女子チームが使用しとるがで、さすがに「月2回しか使えない」のはおかしいちゃ。
ニッパツ三ツ沢球技場は月10回ペース
そんでよぉ、2つのJリーグのチームが使用しているスタジアムといえば、横浜FCとYSCC横浜のホームで、横浜Fマリノスの準ホームになっとるニッパツ三ツ沢球技場やちゃね。そしてなでしこリーグでは、横浜FCシーガルス、ラグビーではリーグワンの横浜キャノンイーグルスがホームとして使用しとんがやね。
そこで三ツ沢公園の事業報告書の中によぉ、ニッパツ三ツ沢球技場の利用状況について記載されていたがよ。
稼働日数はなんと124日やちゃ。
「サッカースタジアムは月2回しか使えない」とか言っとるもんがおるがに、ニッパツ三ツ沢球技場は「月10回以上使われている」がよ。ここのスタジアムは、横浜FC、YSCC横浜とJリーグチームが使っているがでよぉ、「プロが使うスタジアムは月2回しか使えない」というのもデマであることが明確やちゃ。
ラグビーも使用している球技場になってくると、仙台のユアテックスタジアム、北九州のミクニワールドスタジアム北九州も相当使用日数が高くて、両方とも100日以上はまず使用されとるという事業報告が出ているがよ。
「月2回しか使えない」なら練習場は10面必要
そもそもよぉ、「天然芝が月2回しか使えん」がやったら、選手の日頃の練習はどいがにすらーよ…という話になるちゃ。「月2回」というのをよぉ、とりあえず「2週間に1回使う」というように仮定した場合、ピッチが何面必要なのかを考えてみるとするちゃ。
2週間×5日(1週間での練習日数)=10
要するに「芝生のピッチは月2回しか使えないので、練習場は10面必要」というのが分かるやろう。
ちなみにカターレ富山が練習場として使用している北陸電力草島グラウンドは、サッカーピッチ2面分しかないがで、毎日の練習をこなしていくためには、草島グラウンド以外の芝生グラウンドを使用しないといけないことになるがよ。富山県内やったら富山空港近くの陸上競技場とか、岩瀬サッカー・ラグビー場、高岡スポーツコア、常願寺川公園などあるがやけど、カターレ富山は練習場を転々としないといけないはずながよ。
さて、実際どうなっとらーか見てみるとするちゃ。
実際は4日連続同じ練習場を使われとるがで、やはり「天然芝グラウンドは月2回しか使えない」というのが本当におかしな発言であるのが分かるやろう。ピッチ2面あるから、違うところを使用していたとしてもよぉ、すでに週2回使用してしまうわけやから、この時点で論理崩壊しとるわけやちゃ。
天然芝も進化しとるちゃ
そしてよぉ、スポーツ庁のホームページに鹿島アントラーズのホームスタジアム、茨城県立カシマサッカースタジアムが紹介されている資料があって、その中にこういうのがあったがよ。
カシマスタジアム(カシマに限った話ではないがやけど)、スタジアムの稼働率を伸ばす取り組みを積極的にしとってよぉ、スポーツターフの開発を進めとるがいちゃ。
天然芝は養生期間が必要ということで、どうしても稼働日数が制限されることが問題視されていたがやけど、そういった問題に対してよぉ、カシマスタジアムでは2018年からターフプロジェクトを立ち上げとって、年間100日の稼働を目標としてやっとらっしゃるがよ。
鹿島アントラーズが使っていくから、その試合での芝生のクオリティを保っていこうとするのは当然のことやけど、同時にアマチュアの利用も増やしていって、社会的な貢献度も高めていこうとする狙い目があるちゃ。
こういったカシマでのターフプロジェクトに日本の科学技術がスポーツターフのクオリティを上昇させていって、カシマで養われたノウハウがよぉ、全国のスタジアムに波及していっとる最中ながよ。
すでによぉ、ブラウブリッツ秋田の練習場では、夏芝ながに耐寒性が優れている天然芝の新種である「タホマ31」が採用されとるがやけど、最近はこの品種が日本ではかなり人気で、数多くのスタジアムや練習場に採用されてきとんがよ。
天然芝の開発も世界中で行われとって、常に進化しとる状況やしよぉ、現状では「天然芝は養生で多くの期間を休ませなければならない」というのも、過去の話になりつつあるやろうとオラは思うちゃ。
そういうことやからよぉ、悪い大人が言っとる「月2回しか使えない」というのは、デマであるのは明らかやちゃ。
モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?
コメント