新スタジアム構想を掲げとる湘南ベルマーレについてやちゃ。
新スタジアム建設に平塚市長が難色示したがやね
去年の6月にベルマーレが平塚市に対して、新スタジアムの計画書を提出したがやけど、落合克宏平塚市長は「無理な提案」と発言しとったがやね。
確かに平塚市の財政規模で1000億円規模ながで、それからスタジアム建設費の半分となる70億の支出は、市の財政規模の7%ぐらいになると考えると、割と大きな数字になってくると考えられるやろう。市長としては「半分じゃなくて全部を民間で出してくれ」と思っとるかもしれんのう。
それに今のスタジアムがあるところの公園の面積に、新スタジアムを建設していくと、都市公園法に抵触する可能性があるがで、落合克宏市長の発言も理解できる部分はあるかと思うちゃ。
ただ、Qolyの記事によると、今使用しとるレモンガススタジアム平塚をJリーグ規定に改修した場合として、市を中心に試算した金額と同程度であって、ベルマーレも単純に「税金から出してほしい」と言っとんがやなくて、スタジアムを新築したときと、改修費用が同程度に収まるようにしとるがで、一定の説得力を持たせようとしとったがやね。
つまり、「レモンガススタジアムの回収費用(全額)=新スタジアム建設費(半分)」ということやちゃ。
ただ、Qolyの記事によると「今提案されている計画の課題を指摘して、その先の話になる。それで『平塚はノー』と突き付けられては筋が違う」と言うようによぉ、平塚市としてはベルマーレに残ってもらいたいという意志が見えるとも読み取れるちゃ。「公金は出さないけど民間が主体になって、総合公園以外で作る分には市は協力する」と言っとんがで、落合克宏市長はそういう方向で動いてほしいがやろう。
それに落合克宏市長は、Jリーグの定めるライセンスのスタジアム規定にも注文をつけているところを考慮したら、本音はレモンガススタジアムの改修も嫌ながやろうと感じてしまうところやのう。
茅ヶ崎が誘致活動しとるちゃ
平塚市の新スタジアム計画が暗礁に乗り上げたことによってよぉ、ベルマーレがなかなか難しい状況になったと見られがちやけど、スタジアム構想が出ていた最初のニュースを見ると、今の本拠地である平塚市以外にも他に候補が上がっていたことがわかるちゃ。
湘南2万人新スタジアム 平塚、藤沢など候補に検討
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1717014.html
元々はベルマーレ平塚として活動しとったとは言っても、2000年にJリーグが広域ホームタウンを認めることになって、湘南地区で幅広く支援を受けることになったことから、チームの名称が今の「湘南ベルマーレ」に変更になっとんがやね。
そう考えるとよぉ、ベルマーレは必ずしも平塚だけにこだわっとるわけやなくて、他の選択肢もあるということやちゃ。そこでよぉ、他の自治体にはこういうのが出ているがやね。
湘南スタジアムを茅ヶ崎に
https://www.townnews.co.jp/0603/2023/02/17/665057.html
平塚市の東隣の茅ヶ崎市が新スタジアムの建設を標榜しとんがやね。茅ヶ崎商工会議所が中心になって動いていてよぉ、2019年から「湘南スタジアム構想」を打ち出しとったがよ。一時期、コロナによって休止していたがやけど、2023年になって再開してよぉ、停滞していた地域経済の活性化、まちのにぎわい創出、文化の醸成というまちづくりの視点を加えて、サッカーのみならず、イベントやライブを開催したり、商業施設を兼ね備えた複合施設を作っていこう…という構想を掲げとんがよ。
更に民間資金での建設を検討しているところがポイントやちゃね。実際どういった企業がスタジアム建設に関わっていくのか詳細は不明やけど、商工会議所が音頭を取っているだけに建設に向けてすでに出資を明らかにしとる有力な企業はおると考えられるやろう。
こういう背景情報を考慮すると、ベルマーレが平塚市にやや強気に「70億円くらいは負担してもらわないと」と市長に提示したのも、ちょっこし分かるのかもしれんちゃ。
最初から平塚市で考えてない可能性あるちゃ。
平塚だけが候補やないし、建設資金にこだわりもない
茅ヶ崎の方があまり注目されていないのか、いろんなところを見ていると「ベルマーレは税金にたかっている」などと思われるかもしれんがやけど、すでに民設民営を標榜しとるところがあると、様子は違って見えるやろう。
平塚市の商工会議所とか市民グループが平塚残留を求めていて、署名が5万件を超えるほどになっとるのを考慮したら、ベルマーレとしてはまず「平塚を優先的に構想を提示しよう」と考慮したのやろうと考えられるやろう。それに長年ベルマーレを支え続けている眞壁潔会長が平塚出身ということも考慮に入れると「まずは平塚から」ということになるちゃ。
「平塚に新スタジアムを」
https://www.townnews.co.jp/0605/2023/02/09/664103.html
ただ、↑の記事にあるようによぉ、ベルマーレは新スタジアム建設促進のためによぉ、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市に絞っとるとあるように、ベルマーレとしては平塚市だけが候補やないちゃね。そして、交渉期間を「6ヶ月」と決めているように、ホームタウン内でもっと熱意がある自治体があれば候補になるし、そもそも公金であろうが、民間資金やろうが、新スタジアムの資金についてはこだわりがないがやね。
茅ヶ崎市と距離を縮めとるのう
そこでベルマーレの今年の動きが結構気になるもんがあるちゃ。
今年の新体制発表会が茅ヶ崎市で開催しとんがやね。
なんかいろいろ見ていると、茅ヶ崎市の文化・スポーツ振興財団の共催事業として開催されとるがで、おそらく茅ヶ崎の方から開催オファーがあったのかと考えられるところやろう。2023年に新スタジアムの構想委員会が再始動されとるタイミングでよぉ、来年度の新体制発表会を茅ヶ崎で開催するというのは、一つの布石として考えられるちゃ。
更によぉ、地域を支える次世代のSDGs/サステナビリティ人財育成事業「サステナトレセンProject.」というのが始まっとるがやけど、第一歩として茅ヶ崎市とプロジェクトを進めることになっとって、協定締結しとるちゃね。
スタジアムがある平塚市を差し置いて、茅ヶ崎市が先に選ばれとるところを見たら、ベルマーレ自体が茅ヶ崎市との距離を縮めてきていて、平塚から出ていく布石になっているのではないかと感じさせられるのう。
こうやって見ていると、平塚市との交渉が暗礁に乗り上げとる現状でよぉ、すでに水面下では他の自治体にも話を進めていてもおかしくないと考えられるやろう。特に茅ヶ崎市とは新体制発表会やSDGs関連の協定締結もあって、徐々に外堀を埋めるような感じで進めているようにも感じられるちゃ。
ただ、実際に出ていくことを考慮したら、やはり平塚市とあまり仲がこじれないようにしたいところやし、実際に移転するとしたら、現在レモンガススタジアムに通っているサポーターの同意も必要になってくるやろう。一定数は「平塚だから通っている」という人もおると考えられるしのう。
オラとしては今後も注視していきたいところやちゃ。
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