ビッグスワンの芝が大変なことになっとるちゃね…

アルビレックス新潟のホームスタジアムのデンカビッグスワンスタジアムの芝が大変なことになっとるちゃね。

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ベストピッチ6回受賞ながに…

ビッグスワンの芝生が大変なことになっとるちゃね。

ここのピッチは過去に6回もベストピッチに選ばれているほど、日本でも有数のスタジアムながやけどよぉ、今年は異常な暑さと水不足もあってか、かなり厳しい状態になってきとるちゃ…。

過去150年ほどの気象データを見たところ、8月の平均気温は30℃を超えてて、過去最悪の酷暑と言える天気やし、降水量はたったの2ミリで、こちらも過去150年で最小の降水量ながいちゃね…。

気象庁(新潟県の平均気温)
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=54&block_no=47604&year=&month=&day=&view=a1

芝生の生育にしても、これまでの気象条件を考慮しながら、日々念入りに取り組んでいられるやろうけど、こういう想定外の天気になってしまうようやと、なかなか厳しいのは想像できるところやのう。

オラの住んどるところは、農村地であることから、こういう植物の生育に関してはいろいろな話を聞いたりするもんやけど、実際問題、素晴らしい技術と卓越した知識量を持っていても、上手く行かないときはあるもんやと感じるだけに、本当に痛切な気持ちになってくるちゃ。

10月に代表戦を控えているというなかで、この状況に陥るのちゃ、本当に大変ながやと感じるのう。

ただよぉ、グラウンズパーソンの苦労を思いやることもなく、かなり辛辣で無慈悲な言葉が飛び交っとるちゃね。同じ雪国であり、隣県である富山県に住んでいるオラが一つ一つ突っ込むちゃ。

芝生の問題と秋春制は無関係やちゃ

これはダラな意見やちゃねえ…。

まず、8月末〜9月にこの状態になってしまっとるわけやけど、この時期は春秋制やろうが秋春制やろうが、シーズン期間中であるちゃ。秋春制にしても8月が開幕である以上は、秋春制だったところで、こういう芝になることは明確やからのう。

平均気温が30℃を超えて、降水量が2ミリしかない状況やったら、どんだけ散水したところで、枯れてしまうことは考えられるやろう。

原因が「酷暑と水不足」ということやから、そこで「秋春制にして夏は芝生を休ませたら良い」みたいのは、全然解決策にもなっているとは言えんやろう。

休ませたからといって、具体的にどう対応できるのか答えられらーけ?

どーせ素人が適当に考えているだけに過ぎんとオラは思うがやけど、違うけ?

寒冷地やからこそ冬芝を使うがやぜ

あと「秋春制反対なのに冬芝かよ」みたいなのも見たのう。これもダラな意見やちゃね。

これに関しては、ちょっこしググれば分かることやけど、まず寒冷地で夏芝を使うというのはありえんがいちゃ。10℃以下の気温になったら、夏芝は冬枯れしてしまうちゃ。それで冬が明けてから、芝が発芽して、徐々に育っていくわけやけど、それやったら3月の試合に間に合わんやろう。

それなら雪が積もっても緑色に保ちやすい「冬芝」になるのは当然のことやちゃね。

イネ科の芝草には、涼しい気候に適応した寒地型(冬芝)と、暑く乾燥した気候に適応した暖地型(夏芝)の2種類があります。寒地型の芝草は東京の気候では1年を通して緑ですが、真夏に衰退が見られます。暖地型のものは11月から翌4月まで休眠してしまいます。

東京都環境局
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/faq/nature/school_grounds_lawn/species.html

冬芝のいいところは、単純に「冬枯れしない」というところに尽きるちゃね。雪が積もっても芝生が枯れることなく残っているがいちゃ。夏芝同様に冬が明けたら生育していくわけやけど、冬芝は割と早い傾向があるため、3月の試合には間に合うみたいやちゃ。

まあ、寒冷地で夏芝使ったら、下手したら10月〜3月までの半年くらいは全然使えなくなる状態になりかねんちゃ。それぐらいはちょっこしググれば分かることやちゃ。

芝生もうちはうち、よそはよそやちゃ

アーセナルのグラウンズパーソンの村井郁允さんのツイートに対して、なんか引用しとらっしゃる方はおられるちゃね。いろいろ長く書いてらっしゃるがやけど、要約したら「同じ酷暑の埼スタが大丈夫で新潟がダメなのは技師の力量が足らないのでは?」みたいなことながいちゃね。

うーん…身の程知らずにも程があるんやないかのう。このツイート…。

まず、夏の気温がどちらも酷暑やったからといって、埼玉と新潟が全く同じ条件であるように言うのは間違えとるちゃね。気温だけやなくて、降水量や湿度、風量などもひっくるめて、全て同じ条件であると考えられるやろうか?それによぉ、今年の新潟県はビッグスワンのそばを通る信濃川を始めに、周辺河川の水不足が問題視されとることから、周辺地域の水事情も関与してくるのも十分に考えられることやちゃね。

それに酷暑と言えど、毎年のように平均気温が30℃を越える埼玉県、そうでない新潟県ではよぉ、グラウンズパーソンさん達の作業のサイクルも異なるもんやからのう。毎年のように慣れている人達がやるのと、例外的に暑い時期が続くもんとでは、やっぱし状況が違うわけやちゃ。

あと、サッカー専用スタジアムである埼スタは、浦和レッズ、日本代表、高校サッカーなどを中心に、年間40〜50日程度の使用日数であるのに対して、陸上競技場であるビッグスワンはアルビレックス新潟以外にも、陸上でも利用が多くて、年間80〜90日は使われるみたいやちゃね。更に冬場は雪が積もることを考慮したら、年間で芝生の管理に取り組める時間さえも異なることも考慮しないといけないやろう。

しかも、毎年大雪が積もるビッグスワンと、関東のスタジアムは同列で見るのは、まあありえないことやちゃね。

「同じ酷暑のとこができたからお前もできるやろ」とか言う前に、やはり相手の立場をもう少し理解するほうが大切かと思うちゃ。

そんで「練習場が良くてビッグスワンがダメとかおかしいにか」とかも言っとんがやけど、これも同じ新潟であっても、四方がスタンドで囲まれるスタジアムと、全体が開放されている練習場では、風当たりが全く違うちゃね。

アルビの練習場がある聖籠町付近はオラも行ったことあるがいど、ビッグスワンと異なって、海側に面しているだけに、風量もかなり違う印象を感じさせられたもんやちゃ。

新潟市よりも全然小さい、富山県下新川郡入善町であってもよぉ、海側と山側では稲の生育条件も異なれば、農作物の採れる種類さえも異なるがやけど、こういったことを踏まえると同じ新潟でも芝生を育てる環境に関しても大きな差があることは、少しだけでも考えりゃ分かるかなーとオラは思うがいちゃ。

全く…知的探究心が低さを感じざるを得ませんちゃ。

カスハラになってないけ?

いろいろ突っ込んだがやけど、結局よぉ、ビッグスワンの芝生が大変なことになっとることでよぉ、心を痛めている方々ちゃ、地元の新潟の方であるということは間違いないちゃね。

芝生のことを調べれば調べるほど、管理する大変さはよく分かってくるもんやし、専門家であるグラウンズパーソンであっても、悪条件では苦戦するもんは苦戦するもんやちゃ。

この辺りは、一流のプロサッカー選手であっても、ピッチ条件が厳しかったり、気温や湿度や酸素濃度などの条件が良くなかったりしたら、自分のパフォーマンスをフルに発揮できないのと同じようなもんながよ。気象条件が悪ければ、プロのグラウンズパーソンであっても、上手くいかんときは上手くいかんもんながよ。

上に引用した方々に関しては、オラとしては「カスタマーハラスメント」も同然かなーと思っているちゃね。

彼らの言動に関しては、シンプルに言って「できないことを要求している」も同然ながいちゃね。いくら専門的な知識があっても、長年培われた技術があってもできないときはできないもんやちゃ。

しかしよぉ、ビッグスワンの芝生にあーだこーだ言っとる方々は、グラウンズパーソンの仕事っぷりを理解するような姿勢は全くないがに、ただただ上手く行かなかったことを責め立てているだけながいちゃね。

  • 芝生がボロボロで残念
  • 次は上手く行ってもらいたいね
  • うちの選手が怪我しなければいいけど…

せいぜい外野の人間が言えるのはこれぐらいやないかと思うちゃね。

芝生が荒れてしまったら、そこでプレーする選手を心配するあまり、グラウンズパーソンの方々に不満の気持ちを抱いてしまうのは仕方ないことやろう。ただよぉ、彼らも彼らでプロとして取り組んでいるだけあって、そんじゃそこらの素人の取って付けたような話を展開するのは、本当にみっともないとしか思えんちゃ。

芝生の出来に不満を抱いていても、身の程をわきまえるべきやろう。

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