母親の誕生日が近いということでよぉ、親孝行として中華料理のイベントへ連れて行ったがいちゃ。

「中華の鉄人」陳建一さんの息子の陳建太郎さんが来られたじゃ
富山駅前にあるCiCによぉ、四川乃華の系列店である「小吃(シャオチー)」という店の前によぉ、このポスターが出ていたがで気になっとったがいちゃ。四川飯店グループのオーナーシェフの陳建太郎さんによる食樂回の第2回目の予約が開始するとか出てたがやけど、ちょうどオラのかーちゃんの誕生日が近かったということで、家族で食べに行くことにしたがいちゃ。
四川飯店グループのオーナーシェフである陳建太郎さんといえば、祖父が日本における「四川料理の父」陳建民さんで、父親が「中華の鉄人」陳建一さんやちゃね。ということで店内ではこの音楽が流れてたじゃ。
やはりこの曲は滾るちゃ。元々は「バックドラフト」の映画サントラやけど、かつての料理の鉄人ではかなり使われとって、日本では「料理の鉄人のための音楽」みたいなとこあるのう。
会場は、国道8号線沿いの富山市飯野にある「四川乃華 富山飯野店」やちゃ。

四川乃華は長野県松本市に本店を構えて、長野県と富山県でチェーン展開している店やちゃね。普段はファミリー層向けの庶民的な中華料理店やけど、今回はこちらでコース料理をいただいたがよ。
今回ゲストで来ている陳建太郎さんの四川飯店とは提携関係にあるみたいやちゃ。
四川のコース料理やちゃ
今回いただいたのはこちらやちゃ。

- アオリイカ・ウニ・アスパラの山椒和え
- フカヒレの姿煮
- 鴨ロースの大陸風香り炒め
- マーボー茄子
- 和牛バラ肉の四川シチュー
- 四川飯店伝統の麻婆豆腐
- 黒蜜入りアイスゼリー
四川料理でコース料理というのはどういうことやろうか…と思うところやけど、フランス料理のように提供するコース料理ちゃ、よく「ヌーベルシノワ」とか言われるちゃ。
※「ヌーベルシノワ」はフランス語の文法としては正しくないちゃ…
前菜の「アオリイカ・ウニ・アスパラの山椒和え」やちゃ
前菜はこちらやちゃ。

アスパラの上にアオリイカとウニが乗っている前菜ながよ。この緑と海鮮が入っている感じは、四川っぽくない気はするところやけど、食べてみると四川特有のスパイスである山椒のバチッとした痺れがアクセントになっとるちゃね。アオリイカ特有の海鮮の臭みを残しつつも、舌触りのツルッとした食感が良くてよぉ、ウニの濃厚さ、アスパラのみずみずしさのコントラストがたまらんちゃ。
フカヒレの姿煮
そしてフカヒレやちゃ。

中国の高級食材のフカヒレやけど、最近では規制対象になってきとるがで、更に希少性が増してきているちゃ。
フカヒレのゼラチン質の食感とツルッとした感じをよぉ、スーラーソースをかけ合わせたものになっとるちゃ。ピリッとした辛さがアクセントになっとるのう。
ちなみに辛いものが食べられないおとーちゃんには、中華醤油仕立てのフカヒレが出てきとったじゃ。そっちもちょっと食べてみたい気はするのう…。
鴨ロースの大陸風香り炒め

ツバメの巣のように見えるがやけど、この白いのは実は米粉で作ったものやちゃ。
鴨肉がほろほろやちゃね。香草と一緒に炒めた料理は、香りと鴨の食感が渾然一体になっとってよぉ、とてもおいしゅうございましたじゃ。この鴨肉は紹興酒との相性がいいちゃねぇ…。

マーボー茄子
そして「マーボー茄子」やちゃ。

マーボー茄子といえば、陳建太郎さんの祖父である陳建民さんが開発したという料理やちゃね。日本で生まれた四川料理として、日本で親しまれとるのう。丸美屋のマーボー茄子なんて即席で作れるもんがあるしのう。中国には元々存在しない料理やけど、最近では中国に逆輸入されているらしいがで、陳建民の偉大さが感じさせられるちゃ。
今回、最も衝撃を受けたのは、まさにこれやったじゃ。
外側はカリッとしていて、中は茄子の瑞々しさがあって、この食感がたまらんちゃ。麻婆ソースも茄子に合わせてアレンジされたもんやし、この緑色のソースをかけあわせると味変が楽しめてたまらんがよ。庶民的なマーボー茄子がここまで上品な料理に昇華されているとは驚かされたじゃ…。さすが陳ファミリー伝統のマーボー茄子やちゃ。
和牛バラ肉の四川シチュー
料理も佳境に迫ってくるちゃ。

そして、四川シチューやちゃ。
「四川シチューとは何だ?」と思うところやけど、牛肉、さつまいも、ブロッコリー、しいたけが入っとるがよ。これを四川料理の調味料で仕上げたシチューやちゃね。
ラップに包まれた状態で持ってこられていたがやけど、これは「カルタファタ」というイタリア料理とかで使われている耐熱用のクッキングラップながよ。これで包むことで食材の香りと旨味を逃がすことなく調理できるという代物やちゃ。
これはそのまんまシチューやちゃ。ただ、味付けは完全に四川料理のそれながで、ピリ辛のシチューやちゃ。食材の旨味をしっかり残しつつ、繊細に料理しているのが分かるしよぉ、ラップを剥がした瞬間の肉や野菜の香りがたまらんかったじゃ。これこそ「ヌーベルシノワ」やちゃ。
※ヌーベルシノワは文法上おかしい
伝統の四川麻婆豆腐
そしてメインはもちろんこちらやちゃ。

四川飯店伝統の麻婆豆腐やちゃ。今回は麺と一緒にいただくようになっとるちゃ。
オラも陳建一さんのレシピを参考に、よく四川麻婆豆腐を作っているがやけど、やはり全然別物やちゃ。オラのはどうしても油が多くて雑味が出てしまいがちやけど、こちらは油や調味料だけに誤魔化したオラのくどい麻婆豆腐とは違って、シャキッとしていてたまらんちゃね…。しかも、豆腐もしっかりピシッと形がしっかりしていて弾力がちゃんとあるのがいいちゃ。あと、麺もツルッと食べられるようになっとるのがいいのう。
黒蜜入りのアイスゼリー

そして、最後はデザートで刺激を味わった下べろを和らげて終了やちゃ。
お土産たくさんやちゃ
そして、お土産がたくさんあったじゃ。

四川乃華から出ている「麻婆豆腐」は全員に当たるがやけど、抽選会でかーちゃんが担々麺が当たってたじゃ。後日いただいたがやけど、これは本当に美味しかったのう。
あと、陳建太郎さんのサイン色紙もいただいたじゃ。こちらを赤坂の四川飯店へ持っていくと、なにかつけてくれるらしいちゃ。
いやあ、これはたまらんかったのう。てっきりバッチバチに辛くて痺れるような四川料理の数々かと思っていたがで、行く前までは「とーちゃん大丈夫かな?」とか思っていたがやけど、全然そんなこともなかったし、むしろ上品に仕上げた数々やったがで、本当に一つ一つ味わっていただいたじゃ。
またこういう機会があったら、参加してみたいちゃね。陳建太郎さん、四川乃華の方々ありがとうやちゃ。

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