【考察】球技ライターの大島和人さんの「Jリーグは営利企業ではない」を論点整理するちゃ

球技ライターの大島和人さんのポストが話題になっとったのう。

目次

Jクラブは「営利企業」ではない?

大島さんは「Jクラブは営利企業ではない」といっとったがやけど、結構話題になっとったがやね。

Jリーグクラブは、成り立ちはいろいろあるし、実際にユースや女子チームを社団法人やNPOなどで運営していることがあるがやけど、トップチームの運営に関しては、全60クラブはすべて株式会社やちゃね。

通常、株式会社とは一般的には「営利を目的として事業を行っている組織」と定義されとるわけやし、Jリーグクラブも「営利企業」と見做されるところやろう。そういったところでは、普通に考えたら、大島さんは突っ込まれるやろうなあ…と見てて思ってたじゃ。

ただ、大島さんがなぜ「営利企業ではない」とおっしゃったのか見てみると、こういうポストをしとったのう。

このポストをみると、大島さんは「配当を出していないから営利企業ではない」という認識ながやね。

なるほど。通常の営利法人やと、出した利益を所有者(株式会社の場合は株主)に配当金を分配するがやけど、これがNPOのような非営利団体になると「配当金は出してはいけない」と取り決められとるちゃ、

ただ、株式会社の形態で運営しておきながら、Jクラブは「配当を出さない」ということやから、大島さんにとっての「営利と非営利」の違いというのは、配当の出す出さないであるということが分かるちゃ。

それが正しいか正しくないかはさておき「大島さんはこういう考えだ」ということで、とりあえず置いておくちゃ。

なんでJクラブは配当を出さんがか?

そこで大島さんがゆった「配当出した会社が一つもないと思う」と言っとるがやけど、なんで「Jリーグクラブは配当金を出さないのか?」というとこに触れていくちゃ。

答えは単純やちゃ。

株主が配当の望んでいないから

単純な話、これに尽きるちゃ。Jリーグクラブの株主がそもそも配当金を望んでいないがなら、クラブから配当など配ることなどないやろう。企業の意思決定者である株主が「配当はいらない」といえば、配当など配ることなどないわけやちゃ。

実際に株主が配当を望むことがあれば、Jクラブも配ることになるやろうけど、そんな株主は存在しないと考えられるやろう。その答えも単純やちゃね。

Jリーグの株主の大半はスポンサー企業だから

Jリーグのクラブの株主になっとるところちゃ、毎年クラブに広告料を出しているスポンサーでもあるがやね。

スポンサーからしたら、広告料を払う代わりによぉ、チームの勝利を求めるのは当然やから、クラブはスポンサーから受け取った広告収益を元に選手を獲得したりして、積極的に補強を行ってよぉ、チームを一つでも上のカテゴリーや順位を目指していくもんながよ。スポンサーからしたら、クラブに金を余らせるより、自分達が出した分はきっちりチームの補強に充ててもらわないと納得せんちゃ。

クラブのフロントが「降格したけど利益出しました!株主の皆様に配当出します!」とか言われてもよぉ、スポンサーを兼ねている株主からしたら「その金は元々弊社が出した広告料ながやね。その金使い切って残留させれま!」という話になってしまうちゃ。

株主兼スポンサーからしちゃ、「チーム強化のために渡した金が使い切らずに帰ってきた」という状況になってしまうし、そもそも配当を受け取る意味がないちゃ。故に「Jクラブの株主は配当を望まない」ということにならーよ。

システム上は営利だけど、やっとることは非営利

これで大島さんの言う「営利企業じゃない」という発言に戻るちゃ。

オラの見解からしたらよぉ、大島和人さんの「Jクラブは営利企業じゃない」という発言は「誤り」には違いないちゃ。

営利と非営利の決定的な違いは「配当を出す」というところにあるがやけどよぉ、NPOのような非営利団体というのは、事業収益自体を出すことは可能ながやけど、それを会員や寄付者などに配当することができんがよ。

逆に営利企業というのは「配当を出すのが可能」というがで、根本的にはJクラブも営利企業に含まれるちゃ。

そこは大島さんが誤っている部分やろう。

「営利」と「非営利」は、「配当を出すことが可能か不可能か」が分岐点になるからやちゃ。

ただよぉ、営利企業は配当を出すのが義務付けられているわけではなくて、株主の意志次第では「配当を出さない」ことも可能ながいちゃ。ただ単にJクラブの株主が「配当を望んでいないだけ」という状態に過ぎず、実際は株主が配当を求めれば、配当を出すことができる状態やったりするちゃ。

まあ、先述のように「配当を出したら、チーム強化のために出したスポンサー料が返ってくるだけ」の状態になってしまうがで、そもそもの話「Jクラブでは配当を出す意味がない」に尽きるちゃ。

変に営利企業であることを否定するよりも「Jクラブは形態としては営利企業だけど非営利的な活動をしている」と表現した方が適切だったとオラは思うちゃ。

「営利企業だけど営利活動していない」という、なかなかユニークな状態とも言えるちゃね。

いい加減に記事が長くなったがで、今回はここで終わりにしとくがやけど、次回は「なぜJリーグは株式会社という形態を取るのか」「Jクラブは非営利型株式会社と言える」というところに触れていくちゃ。

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この記事を書いた人

とれぱん先生のアバター とれぱん先生 ブログ管理人

富山県の入善町に在住やちゃ。
2019年までプレーしていたハンガリー代表GKガボール・キラーイを応援しとったがいちゃ。今は地元のJリーグチーム、カターレ富山を中心に、いろんなスポーツを見とんがよ。バレーボール(KUROBEアクアフェアリーズ)、ハンドボール(アランマーレ富山)なども応援しとって、最近はクリケットもチェックしとるちゃ。料理、ギター、イラスト、温泉・サウナめぐりなども好きやちゃ。やわやわと頼んますちゃー

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