ライバルチェック連載中やけど、一休みということで、富山県内の飯ネタやちゃ。今回は久々にイミズスタンながよ。
国道160号線沿いの高岡市と氷見市の境目あたりの海老坂というところによぉ、タージマハールの高岡海老坂店があったところが、何年か空き店舗になっていたがやけど、去年の3月から新しい店が入っていたがよ。
その名も「ニュータージマハール」やちゃ。
富山県内でタージマハールといえば、古沢の本店をはじめに富山県内外に5店舗経営されとるがやけど、このニュータージマハールは、そのタージマハールのチェーン店とは無関係の店ながいちゃ。
こちらにはタージマハール系列の看板メニューのブラックカシミールカレーはないちゃ。
看板が「NEW」とつけただけで、随分エコやちゃ。
ちなみにこの店はどういう店なのか…ということやけどよぉ、以前にザイカ・カレーハウスで働いとらっしゃったショアコット・アリさん（通称カトゥさん）のお店やちゃ。
ザイカ・カレーハウスが開業したのが2011年やったがやけど、ザイカのオーナーシェフのムハンマド・サキラインさんの右腕として、ずーっと腕を奮っていた方やちゃ。イミズスタンの歴史を作り上げたサキラインさんの技術を授かった素晴らしいシェフでよぉ、特にタンドール料理には定評があるちゃ。
この日はよぉ、カレー仲間からの情報により、噂になっていた「ビーフハリーム」が提供されるということで、車を1時間以上走らせて行ってきたじゃ。
ビーフハリームとラホールタンドールチキンのセットやちゃ。
ハリームという料理は、パキスタンを代表する料理の一つやけど、肉や豆や麦をホロホロになるまで長時間煮込む料理やちゃ。ハリームというのは「忍耐」という意味があるがやけど、長時間忍耐強く煮込みなさい…というのが込められとるがいちゃ。
富山県内やとホットスプーンの各店が毎日チキンでハリームを作っているがやけど、これ、煮込むのも結構時間がかかるし、かなり手間がかかる料理ながで、あまりお目にかかれない料理やったりするのう。その時に用意してあったらラッキーやと思ってもいいくらいのもんやちゃ。
ただよぉ、ニュータージマハールはその中でも特別のハリームを提供しとるちゃ。
これは8.3時間煮込んだ特製のビーフハリームやちゃ。
ホロホロになるまで煮込む料理といっても、他の店やったら、時間短縮のためにミキサーを使うことが結構あったりするもんやし、そもそもコストがかかるビーフを使わないもんけど、ニュータージマハールのビーフハリームはよぉ、伝統的な調理法で作られたビーフハリームで、ひたすら長時間煮込まれたもんながよ。
一口食べてみると、まあこれは半端なく美味いちゃ…。
口に含んだ瞬間からビーフの風味が漂っとるしよぉ、スパイスと豆や麦とちょうどいい感じで配合されたハリームの味が五臓六腑に染み渡ってくるがよ。ラマダンのときにはよく食べられとるだけあって、身体によく吸収されるようにできとって、身体があったまってくるちゃ…。
カトゥさん曰く「長時間煮込む方が肉の筋が残る」ということやけどよぉ、その牛すじの舌触りがきっちり伝わってくるのが、このビーフハリームの良さやちゃね。これはリアルのビーフハリームながいちゃね…。
そして、ラホールタンドールチキンとプレーンのビリヤニやちゃ。
これ、チキンがほろほろでよぉ、いい感じにスパイスが染みているがで、いかにも「肉食べてるじゃ〜」みたいな気分になってくるちゃ。軟骨のコリコリしたところまで本当に美味しいちゃ…。
この後よぉ、近くに住んでいるパキスタンの方々が集まってきてパーティしとったじゃ。なんか忙しそうやったがであんまし話はできんかったがやけど、美味しそうなタンドール料理がどんどん出されていて、横目でえらい気になったもんやちゃ。
海老坂はほとんど氷見やから、県東部に住んどるオラにとっては、なかなか足を運ぶのは大変なところやけど、思い出したらまた行きたい店やちゃね。多くの方に足運んでいただきたいじゃ。
| ニュータージマハール | |
| 住所 | 〒933-0987 富山県高岡市東海老坂1533−１ |
| 営業時間 | 11時〜15時、17時〜22時 |
| 定休日 | 不定休 |
| 支払 | 現金のみ |
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