とれぱんふっとぼーる

とれぱん先生がお送りする、ワールドフットボールブログやちゃ

日本のGKについてちょっこし考えてみるちゃ

最近、日本のGKのレベルについて、よく語られるがで、オラもテーマにしてみるちゃね。

GKは韓国とのレベルの差があるのは事実やちゃね

最近はGKについていろいろ語られることが多くて、かの韓国大好きな杉山茂樹さんもそこに触れとったがやけど、Jリーグに所属しとるGKに、韓国の方が増えてきとる状況を考えたら、認めなければいけない部分かと感じるちゃね。今季は川崎の試合を3試合、スタジアムで見とって、正GKチョン・ソンリョン選手とセカンドGK新井選手のプレーを見比べて思うことやけど、ソンリョンの絶対的な安心感は、間違いなくフロンターレの成績を向上しとるし、正直なところ、チームMVP級かと感じるちゃね。高身長のGKで、リーチが長いがやけど、ポジショニングが良くて、どこに蹴られても反応スピードが抜群にいいなあと、いつも思うがいちゃ。

前に出られるGKとそうやないGKで大きく違うちゃ

こないだのカターレ富山-ブラウブリッツ秋田を見とって、カターレのGK永井堅梧選手と、ブラウブリッツ秋田のGK松本拓也選手やと、オラの主観やけど、実力は松本選手の方が格段に上かと感じたがいちゃ。それは前に出られるかどうかやちゃね。松本選手を見てて気づいたのは、ここが違って見えたのう。

・ディフェンスの裏のケアは、ペナルティエリア外に出てでも処理をするちゃ
・ペナルティエリア外に出て、積極的にビルドアップに参加するし、スペースにボールを蹴り入れるちゃ
・終盤のパワープレーに対して、ラインを上げさせて、自分の守備範囲を広くすることを優先してたじゃ

もうこの3点ができることで、J3でも屈指のGKやと感じさせれたのう。サイドステップとかキャッチングとかの基礎的なとこは、もうちょっとしっかり見ないといけない部分やけど、守備範囲に関しちゃ、J2でもなかなかこういうGKはおらんし、新潟の守田くんや、鳥栖の林彰洋選手などの実力者よりも上回っとるやろうのう。

あの試合に関しちゃ、最少失点でブラウブリッツが勝ったがやけど、ハイボール処理、ポジション取り、フィールドプレーヤーへのプレーの関与など含め、勝敗を左右するレベルで大きな差があったと思うちゃ。

ドイツのGKちゃ、ロジカルにとことんやっとるちゃね

最近の欧州のGKちゃ、若いがにすさまじいGKがどんどん出てくるがいど、その中でもドイツはすごいのう。最新刊の「フットボールネーション」でGKについて特集されとったけど、効率のいいステップの仕方とか、順手逆手の選択とか、キャッチングの際の腕の軌道まで、細かい部分まで書いてあるがいちゃ。「腕の力だけだとファンブルするがで、肩の力も使いながらキャッチをする」とか、細かいところで合理的なことが書いてあるちゃね。

現役時代の名GKでも、技術面でバージョンアップできるかは別

しかしよぉ、これを育成していくという話になっていくと、結構難題やちゃね。

まず、そんだけ知識があるGKコーチが、日本にどんだけいるのか?…ということになっていくし、仮に優秀なGKコーチがおったとしても、それはプロのトップチームに持っていかれるかもしれんしのう。JリーグのGKコーチやと、Jリーグで活躍した選手が大半やけど、果たして彼らちゃ、自分らがプレーしとった時のGKの技術から、世界の最新鋭の技術に変化させられていっとるかどうかが疑問になってくるのう。

YKKやカターレで正GKとして活躍してきてよぉ、J2屈指の実力者と名高かった、中川雄二さんにしてでもよぉ、カターレで何年もGKコーチをやってきとったけど、GKライン上でしっかり守れても、前へ飛び出たり、ビルドアップに参加できる選手がいない印象はあったのう。守田くんや飯田さんちゃ、ライン上でのセービングは良くても、前後の動きには不得手なとこは散見しただけによぉ、そこを改善できたら、カターレはもう少し勝点は多かったかもしれんちゃね。監督の戦術の問題もあるがいど、オラの印象としちゃ、現役時代の彼と近い選手になりがちかな…と感じたがいちゃ。

キラーイさんがトレパンを履いとる理由

そこで当ブログらしくよぉ、キラーイさんのことに触れながらやってみるちゃね。

キラーイさんちゃ、なんであのスタイルになったのかとゆったら、今ではゲン担ぎの意味の方が大きいがやけど、当初は「冬のピッチが凍っとるもんやから、ダイブしたら怪我するにか!」というのが理由やったがいちゃね。当時のハンガリーリーグの動画はちょこちょこ見たことあるがやけど、それは土がむき出しになってたり、ボコボコになっとったりして、キラーイさんだけやなくて、相手チームのGKも長ズボン履いとる人がおったもんやちゃ。

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そんなキラーイさんちゃ、毎試合のようにトレパンをドロドロにしとるがいど、このトレパンのおかげで、彼はいろいろ救われとるとおっしゃっとるがで、このトレパンと共に自分を成長させて、長くプレーできるようにしとったがやろうと感じるとこはあるちゃね。

キラーイさんのプレースタイルちゃ、ライン上で張り付くタイプやなくて、積極的に前に出てきて、ペナルティエリア外に出て、フィールドプレイヤーのようにも振る舞えるし、実際にキラーイさんがプレーされとる時のTwitterのTLを見てたらよぉ、「キック精度がすごい」とか「この年齢で近代的なプレーができる」とか、えらい褒められとったがやけど、15年以上見ていたオラにとっちゃ、あんましプレースタイル自体は変わっていないと思うがやね。それもこのトレパンがあったからこそ、怪我の心配もなく、アグレッシブにプレーできるようになったがかもしれんちゃね。

ドイツで稼いだお金で地元にスポーツクラブを作ったがいちゃ

これはハンガリーのメディアやないと、ほとんど見られない情報ながやけど、キラーイさんちゃ、1997年にヘルタ・ベルリンへ移籍してよぉ、そこで充実した時期を送っとるがやけど、同時に地元のソンバトヘイに、4000㎡の芝生グラウンドを2つ用意して、テニスコート、トレーニング施設を整備したがいぜ。2006年にはお父さんと一緒に「キラーイ・サバディジョースポルト・エゲシュレット(キラーイスポーツ協会)」を設立して、女子サッカー、シニアサッカー、バスケットボール、テニス、自転車、ランニング、トライアスロンなどたくさんのチームがあるがいちゃ。

KIRÁLY Sportlétesítmény - http://kiralysportletesitmeny.hu/hu/index.html

Király Gábor Nemzetközi Kapusiskola - Szombathely - http://www.kapus.eu/hu/index.html

その一環としてよぉ、彼の友人のペテル・ヘジェダスという方と一緒にうGKスクールも設立したがいちゃ。彼としちゃ、若い頃のような環境でやらせたくない想いがあったがやろうし、ドイツで培われた技術をハンガリーに伝えていきたいがいちゃ。欧州の大舞台を戦ってきたもんが、その経験と技術を次世代に継承していこうとするのが、若い時からやっとるのは本当に素晴らしいちゃね。GKは専門的なポジションだけに、必要性を感じる部分ちゃ、彼の中にあったのかもしれんちゃ。

そんでキラーイさんの奥さんは、「キラーイ・ショップ」という、グッズ販売までしとるちゃね。GKグローブ、Tシャツ、ショルダーバッグなどのグッズがあるし、もちろんキラーイブランドのオリジナルトレパンも販売しとんがいぜ!

ソンバトヘイちゃ、人口が8万くらいで、首都のブダペストからは200kmも離れとって、ほとんどオーストリアに近いとこにあるがいど、そんでもこれほど充実したスポーツクラブがあるのは、日本の地方都市以上に恵まれとるのかもしれんちゃね。選手育成だけやなくて、身近にスポーツを楽しめる環境を整備していこうとするキラーイさんの、地元ソンバトヘイの強い思いを感じさせられるちゃ。

GKの育成には環境と人材は必要やちゃ

いろいろ取り上げて思うことやけど、やっぱしGKの育成に関しても、環境整備と人材は絶対的に必要ながやと感じるちゃね。

オラの主観から見たら、キラーイさんはトレパンを履くことでアグレッシブに動けるGKになったとこはあるようには思えたじゃ。そんなキラーイさんのスポーツクラブが、今後どう効果が出てくるのかとか、今のところはまだまだ分からんがやけど、彼がドイツやイングランドで長年戦ってきた経験から、必要性を感じて作ったには違いないちゃね。

特に芝生の整備に関しちゃ、Jリーグも推進しとるとこやけど、オラの知人の富山県サッカー協会の方は、「オランダの総芝生面積は日本よりはるかに多い。土では怪我の恐れもあってできなかったことも、芝生の整備によって、より身体を張ったプレーができるようになっている。踏ん張りが効かずイレギュラーに変化する土のピッチも芝生では正確に蹴られるし、何よりも土よりも球足は速いのでレベルの向上は見込める。日本のサッカー、富山のサッカーを強化するなら、芝生の整備を進めていくべき」とおっしゃっとったがいちゃ。

日本のスポーツをする環境も、GKの育成に限らず、肌感覚でプレー内容も変わってくる以上は、やっぱしそういうとこから始めないといけんがかもしれんちゃね。厳しい環境を根性論で克服していくようなスポーツ漫画は結構あるがいど、環境整備やスポーツ科学に則った指導に勝る、根性論は存在しないやろうと感じるちゃね。

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