東京大学名誉教授の上野千鶴子さんのポストが話題になっとったのう。
上野千鶴子「マスメディアの報道はオリンピックばかり」
東京大学名誉教授の上野千鶴子さんが「マスメディアの報道はオリンピックばかり」と言って、えらいうんざりされとんがやね。
まあ、上野千鶴子さんに関しては、東京五輪の頃でもえらい批判的で、開催自体を反対しとって、開催後には「負の遺産」とか言って断罪しとったし、根本的には五輪は非常に嫌っているのやろう…。
東京五輪の頃は、反対署名活動の中心におったしのう。
「アスリートに国家を背負ってほしくない」「彼らがだんだんエゴイストに見えてくる」とか苛烈に発言しとるところを見ると、東京で五輪を開催する以前から、五輪自体を相当嫌っとるのかなーと思わせるちゃね。確かに五輪は国別対抗の色が強くて、国によっては国威発揚のイベントとして利用もしとるわけやしのう。コテコテの左派の上野千鶴子さんにとっては、五輪自体が受け入れられないと考えられるちゃ。
W杯やWBCにも当てはまるんやないけ?
ただ、上野千鶴子さんの過去の投稿を見てみると、同様の国際大会であるW杯やWBCなどには何も言ってないがやね…。
上野さんが五輪に対して「マスメディアの報道がスポーツばかりになる」とか「アスリートに国家を背負っている」というのは、サッカーやラグビーのW杯でも、野球のワールド・ベースボール・クラシックにも同じことが言えるし、その時期になったら、メディアの報道はそれ一色になってしまうのは、五輪と変わらんちゃ。
先日のバレーボール男子の「日本vsイタリア」は視聴率が21%になったみたいやし、実際にマスメディアの報道は五輪が多くなるのは確かやけど、サッカーW杯や野球のWBCは、それこそ視聴率が30%以上を越えるようなもんになっていて、五輪以上にマスメディアがそればかりになるとも言えるちゃ。
弱い者いじめになっとらんけ?
上野千鶴子さん自身が「五輪が嫌い」ということは間違いないやろうけど、根本的に他のスポーツイベントでも「マスメディアの報道がスポーツばかりになる」のも「アスリートが国代表として出場する」というのは共通しとるがやから、根本的には五輪だけ言って、W杯やWBCには言わないのは、一貫性がないと言わざるを得ないちゃ。
ただよぉ、サッカー、バスケ、野球、ラグビーなどと言ったスポーツは、日頃から注目を浴びているスポーツやけど、五輪でやっとるようなスポーツちゃ、五輪以外の時期ではほとんどマスメディアで取り扱われていないのが実情やちゃね。五輪連覇しとる柔道の阿部一二三やスケボーの堀米雄斗しても、日本が強豪になっとる男子体操やフェンシングにしても、五輪の時期にやっとメディアに扱われる程度ながで、五輪で行われているスポーツの多くちゃ、立場的にはあまり恵まれとらんがよ。
そう考えたら、五輪だけを指摘しとる上野千鶴子さんに関しては、やはり「相手を選んでいる」と思わざるを得ないし、同時に「弱い者いじめ」の印象が拭えんちゃ。
フェミニストながに男尊女卑になっとらんけ?
そんでよぉ、五輪競技の中には、数多くの女子スポーツが行われとるちゃね。
世界的にもそうやけど、スポーツの世界こそ、男女格差が非常に激しくて、多くのスポーツでは男子の方が人気も商業効果も大きくて、女子スポーツはどうしても日陰になってしまうことが多いちゃ。サッカーでもJリーグとWEリーグでは雲泥の差があるし、WEリーグの事業規模はJ3にも及ばないくらいで、それだけ女性のスポーツ環境ちゃ、非常に厳しいことがわかるやろう。
そこで女性アスリートの活躍の受け皿になっとるのが、まさに五輪ながいちゃ。
パリ2024は史上最高に「男女平等」なオリンピックだと言える理由
オリンピック史上初めて数値上の男女平等が実現する。
https://www.womenshealthmag.com/jp/fitness/a60911057/paris-2024-olympic-games-gender-parity-20240607
五輪はよぉ、90年代から男女平等に取り組んでいて、今大会は史上初めて数値上での男女平等が実現しとるちゃ。五輪に採用しとるスポーツのほとんどは、女子部門が用意されとるがやけど、五輪種目に採用される競技もその辺りは厳格になっとるちゃ。
世界的に人気のあるサッカーでさえも、男子は実質23歳以下の大会やけど、女子は年齢無制限になっとるように、女子サッカーにおける五輪の地位はかなり高いがよ。女性アスリートこそ、五輪の存在は非常に大きなものであるのは、サッカーの状況を見ても明らかやちゃ。
そう思うとよぉ、原則男性のみの大会であるW杯やWBCにはダンマリだったのに、五輪では非難する上野千鶴子さんの態度というのは、とてもフェミニストから遠いもんであって、逆に「男尊女卑」ではないかと思わざるを得ないちゃ。
五輪自体が女性アスリートにとっては、晴れの舞台ながよ。その晴れの舞台には、それこそメディアが積極的に扱うようにしとかないと、女性アスリートが注目する場がなくなってしまうがで、女性の活躍推進とは真逆の方向になってしまうちゃ。むしろ、フェミニストと名乗る方こそ、五輪に出場する女性アスリートを応援すべきではないかとオラは思うちゃ。
マスメディアのリソースをスポーツに割かれたり、アスリートが国を背負ったりするのが嫌ながなら、五輪以外のナショナルスポーツイベントにも言及するべきやし、やはり一貫性は問われるちゃ。
多くの女性が活躍する五輪にだけ非難するようなら、上野千鶴子さんこそミソジニストやちゃ。
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