代表ウイークの最中でよぉ、天皇杯が各地で行われていたがいちゃね。その中でも、アビスパ福岡-レノファ山口がNHKBSで全国放送されたもんやから、えらい反響が大きいちゃね。「日本代表よりも面白いレノファ山口」とか、えらい生意気に見られるようなタイトルやけど、オラはおもしいと思うものは、素直におもしいと言う主義やから、オラが思うがままに書いていくちゃね。
アビスパ相手に劇的勝利やちゃ
もう試合結果は出てるし、今更オラが振り返るのもアレながやけど、1-2でビハインドやったがやけど、延長後半終了間際に星雄次選手のゴールで追いついてよぉ、PK戦で一森純選手がアビスパのPKを2本止めて、レノファがJ1アビスパ福岡を倒して、3回戦進出ながいちゃね。
これは本当にすごい試合やったじゃ。なんかいろいろ書きたいことあるけど、とりあえず凄いとしか思えんちゃ。前日に日本代表がタイ相手に2-0に勝ったがやけど、試合内容が乏しくて物足りんかったがやけど、それが全部払拭されるくらいよかったじゃ。
昨年の最終節で、レノファがJ2昇格を決めた試合を思い出したのう。これもアディショナルタイムに入って、試合終了間際やったがやけど、これも相手を崩しきってゴールを決めたのは、さすがにオラは鳥肌立ったもんやちゃ。J3の頃から結構チェックしとんがやけど、彼らのやっとるサッカーにいつの間にか見とれて、今ではJ2で最もチェックするチームになってしまったのう。そして、天皇杯でまたあのゾクゾクした気持ちが再び味わえるわけながいちゃ。
水野晴郎さんやないけど、「やっぱりサッカーはいいものですね」と思うわけやちゃ。
パスサッカーと言われど、日本っぽくないちゃね
かれこれJ3でダントツのゴール数を叩きだしとる頃からよぉ、レノファのサッカーはいつもチェックしとったがやけど、なんか日本人がサッカーしとんがに、日本のサッカーやない感覚を感じとったがいちゃね。パスサッカーとか攻撃サッカーとかいろいろ言われるがやけど、Jリーグに同じような感じのチームちゃ、ほとんどなくて、強いて言えば、川崎フロンターレとか湘南ベルマーレとかになるがやけど、なんか試合を見とったら、リーガ・エスパニョーラに近い感じに見えるがやね。相手構わず超攻撃的な姿勢を全面に出すサッカーちゃ、パコ・ヘメスさんが率いていた頃のラージョ・バジェカーノに近い雰囲気はあるかもしれんちゃ。彼らにとっての勝利の方程式は「相手を一方的に殴り続ける」ことと言わんばかりにのう。ということで、オラが感じるレノファのサッカーについて触れていくちゃね。
ハーフウェイラインを越えると一気に攻撃が加速する
まずこれやちゃね。レノファの攻撃ちゃ、後方から繋いでいくサッカーをしとんがやけど、最終ラインやボランチのとこやと、ゆるいパスを交換しとんがやけど、一本ハーフウェイラインを超えるパスが入ったらよぉ、そっからスイッチが入ったように、速いパスワークを展開していくがやね。そのワンタッチでのコンビネーションを警戒したらよぉ、今度は最前線へ抜けようとするCFに長いボールを出したりよぉ、大外から裏を狙う両SBの小池龍太選手と香川勇気選手が狙っていくがやね。
日本代表やったり、他のJリーグのチームやと、ゴール前に近づくたびにスローダウンしていく感じがあって、カターレ富山なんてはその典型的なチームながやけど、レノファの場合はビルドアップで一気にギアを上げた瞬間によぉ、ゴールまでに何をやろうかと、ある程度決めたようにスムーズに攻撃していくがいちゃね。パスサッカーとか言われる割には、後方から一発で裏を狙っていくこともよくやるしよぉ、後方のビルドアップは組み立てというか、もうどこのポジションやろうが、ゴールまでの崩しを頭に入っとる感じでプレーしとるように思えるのが、オラが感じるとこやちゃね。
右SB小池龍太選手のオーバーラップが結構注目浴びとるけど、オラからしちゃ、彼は与えられたタスクを徹底的にこなしとる感じに見えるちゃね。「いて欲しい時に必ずそのポジションを取る」ことを徹底するわけやけど、スプリントを繰り返すというわけやなくて、軽いジョギングでスルスルっとポジションを取っている感じながやと感じたのう。これは小池選手だけやなくて、全選手がその意識を徹底させとんがやろうと感じられたのう。
かつてのセレッソの香川と乾のコンビネーションみたいがに、コンビネーションは選手個々の相性で決まっていくように言われているけど、レノファの場合ちゃ、選手個人の相性とかに依存しとるがやなくて、的確なポジション取りと徹底的な戦術の徹底でよぉ、何度でもコンビネーションを連続させるように感じるちゃね。
なんというか、選手の個性で約束事が決められとるわけやなくて、エリアごとで役割が決められとる感じやちゃね。そうすることによって、選手個人が変に考える必要は無くなってくるしよぉ、判断スピードも速くなるがやろうのう。
相手にボールを引っ掛けても、ボールホルダーに一気に詰めて、攻撃を続ける
ハリル「Jリーグの守備は撤退守備が多く、前から積極的に奪いにいくディフェンスが本当に少ない。川崎がちょっとやってるくらい。他は待ってる。Jリーグは下がりすぎてる。前からいくように改善しないと。」
— Shizuoka Brain (@gorilla_soccer) August 25, 2016
攻撃ばっかし目が行きがちやけど、レノファはJリーグの中やと、守備がなかなかユニークやと感じることはあるちゃね。チームのスタイルが前に圧力を一気にかけていくもんやから、後ろがガラガラになって、カウンターを受けると脆いチームやけど、基本的に「一方的に殴り続ける」サッカーをするチームやから、下がって守るよりは、守備の仕方がボールホルダーに対して、激しく行くようになっとるちゃね。
昨年のJ3でも失点は多かったチームでよぉ、攻撃力の違いで勝利を積み重ねとったとこやから、変に下がって守備するのは向いとるチームではないちゃね。相手が十分にボール持てる状態そのものが失点に繋がるような脆弱な守備やから、十分にボールを持たせる間を与えないようにしとるのが、彼らの特徴やちゃね。そういうこともあって、下がりながら守備をするのがトレンドとなっとるJリーグにしちゃ珍しく、逆に前へ向いて守備するのが浸透しやすいがかもしれんのう。
最近は、日本代表のハリルホジッチ監督がよぉ、「Jリーグは下がって守備する。もっとボールに厳しく」とかゆっとるがやけど、きっとハリルホジッチさんが求めるのちゃ、レノファみたいなボールに厳しくいく守備かもしれんちゃ。
かわされると一気にピンチになったりよぉ、球際に厳しいもんやからファールが多くなったりするのちゃ、ネックな部分ではあるがやけど、逆にレノファの得点力とか、ボールポゼッションの高さを支えとるのちゃ、すぐにボールを奪いに行くところにあるちゃね。
人が変わってもやることにほとんど変動がない
天皇杯を見て思ったがやけど、レノファちゃ、基本的に誰が出ても同じサッカーをするちゃね。J2屈指のパサーである庄司悦大選手がおらんでも、ボールの精度や球質に多少安定感が欠いたとしてもよぉ、同じことをやろうとするがいちゃ。
J3 第18節 カターレ富山-レノファ山口FC http://t.co/zUyEtq7mXz pic.twitter.com/GIXXxC0Yd5
— footballtactics.net (@tacticsbooks) July 1, 2015
昨シーズンのカターレと対戦した時に作った戦術ボードやけど、「ボールに触らずに貢献する」というとこを意識してみると、岸田選手が下がったことで、レンペーを引きつけて、レンペーが離れたことでできたスペースに大外から斜めに島屋選手が狙っていくがやけど、こういうのを当たり前にチーム戦術として落とし込めとるんがやね。特に「外から中へ侵入する」という動き出しに関しちゃ、相手ディフェンダーのブラインドを突いた動きとして効果的やけど、天皇杯で同点ゴールを決めた星雄次選手も繰り返しやっとった動きだけに、レノファのチーム戦術として徹底されとるし、それができない選手ちゃ、レノファのサイドの選手として起用されんがやと感じるちゃね。
ほとんどレギュラーのメンバーが入れ替わらずによぉ、メンバーも固定できとった昨シーズンと違ってよぉ、今季はエースストライカーの岸田和人選手が2度の戦線離脱をはじめに、結構メンバーのやりくりに苦労しとるみたいやけど、そんでもレノファのやっとるサッカーに陰りが見えてこないで、昇格争いに絡んでいっとるのちゃ、レギュラーメンバーだけやなくて、チーム全体の約束事がしっかりされとるんやと感じるちゃね。
ただ、その基本戦術がみんなできとる中やけど、別に選手の個性が失われとるわけやないのがおもしいとこで、よく途中出場で出場しとる加藤大樹選手ちゃ、小刻みなドリブルと思い切ったシュートがあるがで、スーパーサブとして出てきたら、本当に嫌らしい動きをするちゃね。
サイドに張らせるがなら、代表よりもできとるちゃ
さっきと被ることやけど、参考になる動画があるがで、ちょっと乗っけてみたがいちゃ。バルセロナ時代のティエリ・アンリさんが、サイドからプレーを始めることの重要性を語っている動画やちゃ。
今季のレノファちゃ、チーム得点王が島屋八徳選手やけど、彼の主戦場ちゃ、左サイドが基本やちゃね。昨シーズンから得点数が多いヤツさんやけど、彼のプレーを始めるのちゃ、基本的に左サイドでよぉ、最初から真ん中にいるわけではないがいちゃね。むしろ攻撃開始のポジションをサイドにすることでよぉ、相手の視界のブラインドを狙ったりよぉ、相手選手のマークを引きつけたりして、攻撃を活性化させとるちゃね。ちょっこし中へ絞るのはボールを貰いに行くため…というよりは、上がってきた左SBに十分なスペースを与えるためと言う感じやのう。
これよぉ、2年前のW杯の時に、左サイドハーフでの出場やった香川真司選手がよぉ、フラフラっと真ん中に寄ってってよぉ、左SBの長友選手が攻守で孤立したり、真ん中で変に密集したりと、いいところが無かったのう。しゃーみんなして真ん中に密集しとったら、相手選手も密集してくるし、スペースが無くなるの当たり前やにかー…と思うとこやけど、これが日本だと「決定力不足」で片付けられて、戦術面での不備を語られることが少ないと感じるちゃね。
海外のリーグで活躍しとる日本代表選手と、ちょっこし前までJリーグでもなかったレノファの選手を比べるのは良くないがやけど、こういう動きをさせたら、日本代表の10番よりは、レノファの島屋さんの方が分かっているんやないかと感じるちゃね。カターレの関係者やと、2013年で左CBや左ウイングバックのポジションが主戦場やったがやけど、外から中へ入っていく動きで得点源になった、舩津徹也選手は秀逸やったのう。
日本のサッカーちゃ、「外側の選手でもセカンドストライカーになれる」というとこは必要かと感じるちゃね。世界のアンリがそれで活躍してきとんがいちゃ。日本だって、自分達がどういうサッカーをすらーかとかともかくとして、世界のアンリからどんどん吸収すればいいがいちゃ。
選手個々の能力はJ2やから高くないのは事実やけど、代表を上回る部分もあるちゃ
日本代表の選手ちゃ、多くが海外組がおって、Jリーグとは比較にならんくらい、激しい競争の中でポジションを勝ち取っているもんが多いし、そりゃリスペクトしていかんなんのは当然やと思うがいちゃ。フィジカルは全然違うしよぉ、プレーの精度も強度も違うがで、しゃー代表の方がレベルが高いのは当然やちゃ。
しかしよぉ、代表にできんことが、レノファにできることも結構あるがやね。個人の能力の低さからよぉ、どうしてもミスが出て、それが失点に繋がってしまったりよぉ、ラストパスやフィニッシュが雑やったりと、「何をやっているが?」というところが出てしまうもんやし、代表レベルの舞台でやりゃ、即失点ものには違いないちゃ。しかしよぉ、ビルドアップから一気に加速する感じやったり、失った瞬間にボールに厳しくいく守備とか、連続される様ちゃ、なかなか代表でもできるわけやないちゃね。
J3を見とって思うことやけど、カテゴリーが上やったり、代表の選手やったりが、サッカーにおける全ての部分が、J3辺りの選手より上回っとるとは限らんということやちゃね。日本代表に選ばれる選手ちゃ、個々の能力は上回っとるし、今のレノファの選手が入っていけるもんではないのは間違いないがやけど、鹿児島ユナイテッドやブラウブリッツ秋田がやっとるゾーンディフェンスからの速攻が彼らがちゃんとできらーか疑わしく思えるちゃね。
レノファほどの組織的でよぉ、多彩な攻撃を見とったら、日本代表のサッカーがワンパターンで退屈に感じてしまうちゃ。日本代表の選手のレベルで、ミスが少ない中で、レノファほどのサッカーができりゃ、幸せやと感じるもんやけど。
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