3ヶ月ほど前によぉ、とある店を予約しとったがやけど、最近なってようやく行けたがでレポートするちゃ。

店の名前は「酒蕎楽くちいわ」ながよ。
この店、10年以上前に入善町の隣の朝日町にあった店やったがやね。最初は8番ラーメン泊店の居抜きで店を始められていたがやけど、その後は泊駅前の古民家(現ビストロけざけざ)で店を構えていたがよ。

ほんじゃけど、この店を気に入った酒造メーカーの満寿泉の社長さんからのラブコールを受けてよぉ、朝日から富山市岩瀬に移転されたがよ。朝日に店を構えている頃から評価が以上に高くて、ミシェランの富山・石川板にも紹介されるほどのお店やったがよ。オラはこの店は朝日町で開業された当初からファンやったがやけど、移転してから全く行く機会がなかったがでよぉ、オラの父ちゃんの誕生日に合わせて、家族みんなで行くことにしたがよ。
迷惑かけてばっかしやから、親孝行せんなんしのう…
今では完全予約制で夜営業だけの高級店になったがやけど、店主さんは日本酒に強いこだわりを持ってらっしゃる方やし、自分が目指すものにとことん突き進んでて、かっこいいなあと思いながら、彼のInstagramを見ていたがいちゃ。
ということで、レポートやちゃ。
内装からしてかっこいいちゃ…

店に入ると見事な一枚板が飾られとるちゃ…。この時点で圧倒されたじゃ…。
店は10人くらいのカウンターで座れる程度しか用意してないがよ。カウンターだからこそ、店主さんとお話しながら蕎麦を楽しめるような感じになっとるがよ。オラの家族以外ではもう1グループおったがやけど、この空間を少人数だけで楽しめるのは、本当に特別感がたまらんちゃ。
最初は手打ち蕎麦2枚からスタートやちゃ。オープンキッチンで蕎麦を水で締めるところが本当にかっこいいちゃ…。
挨拶代わりの手打ちそば

最初の蕎麦はこちらやちゃ。
この蕎麦、なんと立山町吉峰によぉ、口岩さんも手掛けている富山県産の蕎麦やちゃ。口岩さんは朝日におる頃から「自分で蕎麦を栽培したい」と仰っていたがやけど、とうとう始められたがやね。無添加無農薬で作られた蕎麦をよぉ、皮ごと石臼で挽いた蕎麦やちゃ。
いやあ、香りが本当にたまらんちゃ。蕎麦つゆをつけるのが勿体ないくらい、この香りがたまらんちゃ。それに皮ごと挽いたこともあって、黒いブツブツが残っていて、ちょっこしザラッとした舌触りがいいのう。塩で食べるのがいい感じやけど、その塩ですら入れ過ぎたらダメな感があるのう。

そんでざる蕎麦は群馬の赤城高原で作られた蕎麦ながいちゃ。こちらはやや粘性があるがよ。蕎麦の挽き方で姿が全く異なるところが本当におもっしいのう。こちらはコシがビシッとしとるし、舌触りも全然違ってくるがよ。もうこの2皿だけで、オラどもは蕎麦の世界に一気に引き込まれるちゃ。
酒のツマミがたまらんちゃ…
次に酒のつまみやちゃ。

説明全部聞き取れてなかったがやけど、もう最高やちゃ。
ポテサラ、鴨肉、お豆、満寿泉の酒粕で作られたわさび漬け、板わさ、茄子漬、焼き味噌…。
これ、それぞれ食感も異なれば、味もそれぞれ個性が異なるがでよぉ、どれもつまみながら食べているのがたまらんがやね。舌を突き刺すようなわさび漬けもあれば、濃厚で甘い焼き味噌もあって、コリコリしたお豆さんに、お上品な板わさに…。
こんなの食べていたら、酒飲みたくなるにか〜!ということで日本酒やちゃ。

お蕎麦だけやなくて、日本全国のお酒も詳しい口岩さんがチョイスしたお酒やちゃ。こちらは能登半島の輪島にある白藤酒造の「輪島物語」やちゃ。2024年はじめの能登半島地震で被災した酒蔵さんやけど、今年の3月から仕込みを再開されとるがよ。
いやあ、これはキレがいいのう。すっと入るのがたまらんちゃ。これ、わさび漬けを食べたあとに飲むと本当にたまらんがよ。酒のツマミとの相性が本当に良くてよぉ、本当に圧倒されるばかりやちゃ。
蕎麦の刺し身???
そして次はこれやちゃ。

これは「蕎麦の刺し身」やちゃ。
蕎麦を刺し身で食べるというのは、妙な感じがするがやけどよぉ、なんとこれをオリーブオイルにつけて食べるがいちゃ。もちろん塩やわさびをつけて食べるのもいいがやけど、オリーブオイルが意外と合うがよ。蕎麦の風味がストレートに伝わってくるのがたまらんのう。
そして、お酒がまた進むちゃ。

こちらは広島のお酒やちゃ。亀齢酒造の「亀齢」という酒ながよ。これはガツンとくる辛口の酒やちゃね。こちらも蕎麦との相性が抜群にいい酒やちゃ。たまらんのー!
蕎麦屋と言えばだし巻き卵やちゃ
そして、蕎麦屋の定番といえば、だし巻き卵やちゃ。

実に素晴らしいだし巻き卵やちゃ。フワッフワの食感もさすがやちゃ。コーンとスープもたまらんちゃ。今まで食べた蕎麦とのコントラストがまたいい感じながよ。だし巻き卵の甘さはコーンで演出して、卵は出汁のうまさをストレートに表現しとる感じやのう。
ねっとりとした蕎麦がき
次は再び蕎麦ながよ。口岩さんが手のひらに蕎麦の実を出してくださったがよ。

新鮮な蕎麦の実やちゃ。ナッツのようなカリッとした食感からよぉ、蕎麦の香りと粘り気が出とるがよ。これだけでも素晴らしいがやけど、この蕎麦の実をよぉ、眼の前で粉砕して蕎麦がきを作ってくださったがよ。

この蕎麦がきと自家製の小豆、佃煮と一緒にいただくがよ。あと、さっき蕎麦の刺し身で使っていたオリーブオイルも蕎麦がきでも使えるちゃね。食感はねっとりとしていて、さっきまで食べてたカリッとした蕎麦の実が見事にねっとりしとるがよ。これ、小豆と一緒に食べると、餡子餅に近い感覚になるのう。佃煮と食べてもまた蕎麦がきの姿が変わってくるのう。これは楽しいちゃ。

そして、3杯目の日本酒やちゃ。こちらは地元のお酒「満寿泉」やちゃ。
蕎麦の可能性を広げたイタリアン蕎麦やちゃ
楽しい食事も残り2つになってきたがよ。ここからまたお蕎麦2つが出てくるちゃ。

これはまさに「新しい蕎麦」ながよ。
蕎麦の刺し身のときにオリーブオイルと合うという話やったがやけど、そこでパスタの要素を取り入れて新しい蕎麦を作る…という感じやちゃね。ただよぉ、蕎麦で作るのはなかなか苦労していたようで、食感やらいろいろ違和感があったようやちゃ。そこで平打の太麺にするという答えが出て、この形になったがやと。
トマトの酸味がいい感じに引き立てるがよ。ほとんどパスタのような感じに思えるがやけど、れっきとした蕎麦やちゃ。蕎麦の刺し身からここに繋がってくるところがおもっしいのう。
最高峰のあおさ蕎麦やちゃ
そして、ラストは温かい蕎麦やちゃ。

有明海の海藻をこれでもかと使った温かい蕎麦やちゃ。何よりも香りが最高やちゃ。主張しすぎない出しがまたたまらんがやね。蕎麦は若干太麺を使っているところもミソながよ。海の香りが本当に漂ってくる蕎麦やけどよぉ、どこか懐かしいような感覚も覚えるがで、不思議な経験やったじゃ。
デザートは梨のシャーベットやちゃ

最後は梨のシャーベットやちゃ。季節によってデザートも異なってくるがやけど、富山県では8〜9月にまたがってよぉ、呉羽梨のシーズンになってくるがで、ちょうど合わせた感じやちゃね。

いやあ、相変わらずくちいわは最高やちゃ…。
美味しいお蕎麦と料理の数々、そしてこだわりのお酒と本当に最高やがよ。
店主の口岩さんの蕎麦に対する真摯な姿勢がよぉ、全部伝わってくる素晴らしいお蕎麦の数々やったじゃ。オープンキッチンのみでのスタイルだけによぉ、臨場感とワクワク感がとてつもなかったじゃ。本当に口岩さんの探究心の素晴らしさには脱帽やちゃ。
うちの父ちゃんも大満足やったじゃ。本当に家族と一緒に連れていけて良かったじゃ。幸せやちゃ。
| 酒蕎楽くちいわ | |
| 住所 | 富山県富山市東岩瀬町135 |
| 営業時間 | 18:00〜22:00 |
| 予約 | 完全予約制(おまかせ) FB、Instagramなどから予約 |
| 酒蕎楽くちいわ | |
| https://www.instagram.com/tomohikokuchiiwa/ | |
| 予算 | 14,000円以上 ※お酒は別途 |

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