7月全く更新しとらんだがで、ちょっこし山形行ってきた話でも書くことにするちゃね。
結構前から山形に誘われとったがでよぉ、モンテディオ山形-アルビレックス新潟の「天地人ダービー」を観に行くことにしとったがいど、そのついででどこの店へ行こうかと思っとってよぉ、一緒に食事会やったりすることもある、オラの友人から教えてもらったがいちゃ。
山形に潜む伝説のインド料理店ジャイ
ブログを更新しました。 『■カレー遠征2015春・東北【04】JAY(山形市)■探偵、カレー界のレジェンドと談義する。』
⇒ http://t.co/zBhwGKurTV— カレー探偵 やみちゃん (@yamichan_toyama) May 18, 2015
名前はジャイやちゃ。数々の伝説があるとこで、一説によるとよぉ、「東北で一番美味いインド料理屋」とか言われとるとこみたいやちゃね。決してガンジュ岩手のマスコット(?)のハゲタカの名前やないちゃ。
40歳以上の男性の半ズボンはお断りやちゃ
ということでよぉ、同行の長岡在住のアルビレックス新潟サポーターである、まぐにリクエスト言ってよぉ、一緒にジャイへ行くことにしたがいど、なんか凄い場所にあったがやね。
まさかの路地裏ながいちゃ。
この時点でよぉ、まぐがオドオドしとったのは言うまでもないちゃ。オラの背中に隠れるように歩いとったからのう。…というオラもちょっこし緊張しとったがいど。
入り口に来たら「覗き入店お断り」とか「40歳以上の男性半ズボンお断り」とか出とるがやね。ちなみにオラもまぐも半ズボンやったじゃ。とりあえずお邪魔しすることにしたがいちゃ。「トレパンはどうしたが?」…こんな暑い日が続いとらーに、トレパンとか履いとれるけぇ…。
黙って入店したところ、部屋の半分くらいしか使ってなくてよぉ、カウンター5席しかなくて、使い古した台所が見えたがいちゃ。いかついスキンヘッドの年配の店主が新聞を読んでいるとこやったがいど、「どうぞ~」と言ってよぉ、「昼はセットしかやってないですが良いですか」とかおっしゃったがで、オラは「はい」と応えたがいちゃ。この時点で只者やない空気を漂わせておったのう。
店主さんが腰を上げてよぉ、ゆっくりとカウンターに行ったがいど、足腰が悪そうやったがで、本当にゆっくりやったのう。店主さんが料理を作っとる間によぉ、まぐと話しながら、スマホいじったり、店の内観を見たりしながら、ゆっくり待っとったがいちゃ。そして、20分くらい経って、前菜のサラダが出てきたがいちゃ。
ナンは無しのインドの定食やちゃ
油で揚げたキノコ類と野菜が出てきたがいちゃ。ドレッシングが酸っぱくてよぉ、野菜も苦いもんが入ってたじゃ。インド料理にあんまし見ないキノコ類が入っとるがいど、歯ごたえがあって美味かったじゃ。
そんでメインディッシュのプレートが出てきたがいど、これがインドの食堂で食べられとる、ポピュラーな定食みたいやちゃね、一つ一つ説明するちゃ。
手前にあるご飯は「プラオ」と呼ばれる炊き込みご飯やちゃね。ホールスパイスで炊き込んでバターライスといったとこかのう。
中央にあるのが「プーリー」という揚げパンやちゃね。インド料理といっちゃ、日本やとムガール帝国の宮廷料理を由来としとるのがばっかしながで、ナンのイメージが強いがいど、実際は小麦粉はインドやと高価ながで、一般的には全粒粉で作られるロティやチャパティがポピュラーながやと。プーリーちゃ、全粒粉で作られる揚げパンやちゃね。独特の香りして美味かったじゃ。
右上にある茶色のカリーがよぉ、「ムルグカリー」ながいちゃ。いわゆるチキンカリーやけど、トマトベースで作られとるがで、酸味が非常に強いがいちゃ。ご飯と混ぜて食べると風味が増してくらーよ。チキンは少々固めやったのう。
その隣にある黄色のカリーがよぉ、「ヴェジタリアンカリー」ながよ。文字通り、野菜のカリーながいど、インドのベジタリアンちゃ、ただ肉や魚を食べないだけやなくて、玉ねぎ、人参、にんにくなどはよぉ、収穫の際に土の中の虫を殺してしまうとかで使わんみたいやちゃね。野菜の甘味がしっかりでた優しいスープカリーやちゃ。
こげ茶色のカリーがよぉ、「アンダーマサラ」ながよ。ゆで卵のカリーやちゃね。マサラは長時間煮込んどって、なんと10時間もかけとらーよ。もはや光熱費のこととか考えてもおらんがいちゃ。ラーメンのスープを長時間煮込むのも同様に、カリーもそうやった方が美味いもんもあるがいちゃ。こちらは香ばしくてパンチがあるカリーやちゃ。
一番左にあるのが、「ダール」やちゃ。レンズ豆を潰して、豆の原型がなくなるまで煮込ませるスープカリーやちゃね。水分が多くて薄味ながいど、サラサラとした舌触りで優しい味わいやちゃ。ネパールやとこれがポピュラーやちゃね。
左手前にある白いのが「ピクルス」で、白菜の漬物やちゃ。これは味を変化させるための付け合せやちゃね。そんで右側にある黄色のもんが「チャトニ」というがやけど、これはバナナの漬物やちゃね。チャトニちゃ、インドでいうと付け合せ全般になるがいど、これはオモシいもんがでかいとあらーよ。バナナのチャトニは初めてやけど、バナナの甘味と漬物の酸っぱさが混合した、独特な味わいやちゃね。
こういったたくさんあるオカズをよぉ、ご飯と混ぜながら食べるのが現地の食べ方やちゃね。日本の定食はオカズは別々に食べていくもんやけど、インドはカリーとかチャトニを混ぜて、自分で味を作っていくのも、醍醐味ながいちゃ。これが結構楽しいがやね。そんでもってご飯はインドの慣わしに従ってよぉ、おかわり自由やちゃね。オラがおかわりしたら、ベジタブルもおかわりになったがいど。
インドに魂を売ったとしか思えん店やちゃ
食後はスイーツとチャイやちゃね。スパイスと香りが効いた数々の料理を頂いた後には、舌を和らげてくれるココナッツで作ったスイーツに、ホッとする気持ちになるチャイやったじゃ。
食後に店主さんとお話したがいど、40年以上のキャリアがあるがいちゃね。山形でやる前は、東京で店を構えとってよぉ、吉祥寺で店を構えとった頃には、TVに出るくらいの有名な方やったがやと。その事もあって、山形に移り住んだ後もよぉ、彼の料理を食べたくて、遠くから駆けつけるもんが多いがやと。そのこともあってか「料理は40年間味を変えていない。久々に来た客が『同じ味』だと感動してくから」…らしいちゃ。なんか地元山形よりも多いみたいやちゃ。
料理教室も長らくやってきとんがやけど、なんと40年も通い続けとられる生徒さんもおられるがいちゃね。本人は「もう40年も通ってたら、教わることもないんじゃ」…とかゆっとるがいちゃね。
世界で7番目にでかい国やから、地域や気候によってよぉ、料理も変わっていくがいど、店主さんは一つ一つリスペクトされとんがやね。料理本も現地から手に入れたもんを使っとんがやと。日本に売っているものは、日本でポピュラーなムガール帝国の宮廷料理をモチーフとしたもんが殆どらしいからのう。インドは高級ホテルとかやないと、ナンは見かけんらしいし、現地の人を雇うのも味よりも見せかけだとかおっしゃるし、現地に踏み込まんと何も見えてこんのは感じるもんやちゃ。なんというか、日本に入ってきとるのちゃ、日本に合わせた魔改造である…とも言えるやろう。
最初の酸っぱいサラダから、辛味があるカリーの数々に、甘いデザートなどなど、数々の味を体験できてよぉ、最後には胃もたれ防止のために香草もおもてなししてくれたじゃ。一つ一つのこだわりが凄いし、なんたって料理好きが本当に伝わってくる方やったじゃ。
見慣れないスパイスは多いしよぉ、光熱費度外視で長時間玉ねぎ炒めたり、煮込ませたりしとんがで、一般的なインド料理店などやと、ビジネスとしては成り立たんことやっとるし、一人で店をやりくりしとるからできることと言えるちゃね。その間に「カミさんに逃げられた」とかあったらしいがで、只者やない生き方をされとるからこその料理ながやろう。ランチは一種類やし、しかも8食限定やしのう。
入店までオラの背中に隠れとったまぐさんが、店を出たら「これは極めてる!これを超える店はあるの?ジャイ半端ない!」と興奮気味に語っとっただけに、本当にオモシいとこへ行けたかと思うちゃね。
家に帰った後に知ったことやけど、イミズスタンを特集しとる「スペクテイター カレー・カルチャー(幻冬舎)」に山形のジャイのオーナーシェフ、由利三(ゆりさん)のインタビューが掲載されとるちゃね。実際にお話しとること以上に、もっと濃い内容やったじゃ。興味がある方がおられたら、是非見ていただきたいじゃ。
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