【2023年J3第27節】カターレ富山 – FC大阪[レビュー・前編] / 椎名の2発が窮地を救うちゃ

2023年9月18日2023年9月19日

4連敗中で暫定7位にまで順位を下げたカターレはよぉ、代わりに2位に浮上してきたFC大阪と対戦やちゃ。

フォーメーション

カターレのスタメンやけどよぉ、久々にヤギが戻ってきているちゃね。ヤギが最後に出場したのは先月の山雅戦やったがで、ヤギの離脱と同時に連敗が始まったと思えば、これは大きな出来事やちゃね。そんでCBは下堂と今瀬のコンビやけど、スタメンからやるのは初めてになるかのう？そんで左SBが安光で、左SHが野口やちゃ。全体的にいろいろ変化の多いスタメンになっとるのう。

FC大阪の方は前節とメンバーに変更はないちゃね。富山県出身で元カターレ富山の舘野俊祐が左SBでスタメン出場しとるちゃ。前節ゴールを決めているがで侮れんちゃ。

FC大阪の狙いでゲームが進むちゃ

この試合の前半については、カターレが風上に立っていたこともあってか、カターレがボールを握っていって、FC大阪が構えていく展開やったのう。ただ、ゲームの展開としては、FC大阪の得意としている流れで進んでいったと言えるやろう。

FC大阪というチーム、クロスに対する耐性が非常に強いチームながいちゃね。ということともあって、中央は非常に固いディフェンスを敷いとるがよ。

これによって、サイドはがら空きになってくるがやけど、ここは志垣監督としての狙いとしては、全然使われてもいい…という感じでやっとるがやね。こうなってくると、カターレは両サイドバックが上がっていくことになって、サイドからクロスを上げていくパターンになりがちやけど、そうなってくるとFC大阪の攻撃の始まりとも言える状況になるがよ。

これが非常に怖いがいちゃね。特にFC大阪は左サイドがスピードのある選手が多いということもあって、カターレとしては結構やりづらい相手やったと言えるやろう。

ただ、この試合でのカターレは直近の試合とはちょっこし変わったことやっとったがやね。

この日は安光将作が左SBとして入っていたがやけど、守備のリスクを考慮して、あまり積極的に上がってなかったがいちゃね。ビルドアップにしても、最終ラインに残る形にしとって、左サイドのレーンは1列前の野口竜彦に任せるような形になっていたがよ。これでカウンターに対応しとってよぉ、FC大阪の得意なカウンターに対応しとったがいちゃ。

クーリングオフ後に失点やちゃ

酷暑のために、3分間のクーリングオフに入ることになったがいちゃね。この間に戦術的な動きもあると考えられるがやけど、クーリングオフ後に試合が動くちゃ。

カウンターが持ち味のFC大阪やけど、サイドチェンジからゴールを決めてきとるがいちゃね。右サイドからサイドチェンジをするがやけど、このときに左SHに入っていた田中直基は中央に入ってきていて、左SBの舘野俊祐はインサイドハーフに入っていたがよ。そこでよぉ、逆サイドのところが空いていたがやけど、そこに左CBの齊藤隆成がオーバーラップしてきたがやね。そこで齊藤隆成がクロスを入れると、ボールはファーサイドに流れて、木匠貴大にゴールを決められてしまったじゃ。

上手くクリアできればなーと思うところでもあったがやけど、FC大阪の崩しが見事やったがで、これはこれでうまくしてやられたかなーと思うちゃね。齊藤隆成がオーバーラップすることで、中央に4人もFC大阪が選手が侵入してきとるわけやから、これは対応が難しかったかなーと思うところやったのう。

椎名の2本で逆転やちゃ

「またか…」と思った流れやったがいど、この日のカターレは違ったのう。

左サイドでのフリーキックからの再開して、最終ラインの今瀬淳也にボールを戻すと、今瀬は中央に入ってきた椎名に縦パスを入れるがよ。そしたら、椎名は末木とのパス交換を経て、ボールを再び受けると、ターンで禹相皓をかわしたがいちゃ。そんで中央に走り込んできて、右足でミドルシュートを放つと、ボールはゴール左隅に吸い込まれて、カターレが同点ゴールを決めたじゃ。

これは完全に椎名伸志の個人技によるゴールと言ってもいいやろう。左利きの椎名に対しては、FC大阪も結構警戒していて、左足のコースを塞ぎに来ていたがやけど、そこで思いっきり右足を振り抜いて決めたのは大きかったじゃ。これを左に持ち替えていたら、CBの板倉洸に防がれていたやろうから、逆足で決めたのは大きかったのう。