前節はFC大阪相手に1-0で勝利したカターレ富山はよぉ、ホームに戻ってきてテゲバジャーロ宮崎と対戦やったじゃ。
フォーメーション
カターレのスタメンについてやけど、アルビレックス新潟シンガポールから新加入の左SB大森大地がようやく初スタメンやちゃね。昨シーズンのシンガポールリーグのベスト11で、即戦力として期待されとったがやけど、開幕から出場機会はなかったがいちゃ。そんで満を持して初スタメンやちゃね。楽しみやちゃ。
対するテゲバジャーロ宮崎についてやけど、唯一ゴールをあげている南野遥海がスタメンに起用してきとることやちゃね。元カターレ富山の代健司はベンチスタートながいちゃ。
完全に宮崎ペースで進んでいくちゃ
ゲームの立ち上がりやけどよぉ、はっきし言って、テゲバジャーロ宮崎の一方的なペースでゲームが進んでいって、カターレは何もできていない状態に等しかったじゃ。
両チームとも[4-4-2]を軸とするチームだけに、完全にミラーゲームの様相やったがいちゃね。
テゲバジャーロ宮崎の監督は「ゾーンディフェンス」で知られる名伯楽・松田浩さんやけど、彼のチームちゃ、根本的にフラットな[4-4-2]を軸で戦っている監督ながいちゃね。フラットな[4-4-2]でよぉ、中央に網をかけておいて、そこから素早い攻撃でゴールを狙っていくのが得意な形やちゃね。
ゲームの入り方については、完全に宮崎のやり方で進んでいった感じでよぉ、カターレはボールを持っていても、宮崎の網を全く突破することができんかったしよぉ、それに相手がボールを持っても、ダイレクトプレーでプレスを剥がされたがで、正直良い流れやなかったのう。両サイドの石津大介、永田一真が裏をどんどん狙っていってよぉ、宮崎が何回もコーナーキックを獲得するという、なかなか難しい展開やったのう。
ワンチャンスで先制やちゃ
ただよぉ、不思議なことに先制点をあげたのはカターレやったがいちゃね。
右サイドの大山武蔵を起点によぉ、中央の末木裕也に入ると、すぐさまバイタルエリアに縦パスを入れると、アルトゥール・シルバに足下に入ったがやけど、これでアルトゥールはファールをもらってFKのチャンスを得たがいちゃ。
ゴール正面25m付近でのフリーキックをよぉ、坪川潤之が左足で壁を抜くシュートで先制点を決めたじゃ。
ゲーム展開としては、ほぼ「何もできていない」状態に近いカターレやったがいど、粘り強く戦って得たフリーキックのチャンスをよぉ、しっかり逃さずに先制ゴールを決められたがやね。こういうゲーム展開として明らかによくない中でもよぉ、いい位置でセットプレーを獲得できたら、ゴールは狙っていけるもんやちゃね。
その後は、カターレが追加点を狙っていけるくらい状況が良くなっていって、中央を突破できるようになってきとったのう。特にアルトゥールのところは非常に収まりやすくなって、ファールを頻繁に誘発できるようになってきたじゃ。
前半は1-0で折り返しやちゃ。
後半にもFKから追加点やちゃ
後半の立ち上がりは気になったところやけど、カターレとしては前半先制後の流れのまま、盤石の試合運びやったじゃ。
今季のカターレの特徴的なところやけど、連動したプレスからボールを奪いに行くのが特徴的やちゃね。無闇矢鱈に走っていたこれまでとは違って、相手のパスコースを塞いでいきながら、狙い目としているゾーンを決めながら、ボールを奪いに行くわけやけど、右サイドの小川真輝のところを狙い目と定めて、サイドチェンジを誘うと、吉平翼が距離をつめて、アルトゥールと挟み込んでボールを奪ったがいちゃ。
この後の展開でゴール前へ侵入しようとしたところで、宮崎のMF下澤悠太に止められてしまってFKを獲得したがいちゃね。その後に末木裕也の豪快なフリーキックが決まって、カターレが追加点を奪ったがいちゃ。
練度を上げた守備で2試合連続グリーンシートやちゃ
この後の展開はよぉ、テゲバジャーロ宮崎がギアを上げてゴールを狙ってきたがやけど、カターレ守備陣が集中した守備を維持してよぉ、2試合連続クリーンシートで勝利したがいちゃね。
ここ2試合でのクリーンシートを見ているとよぉ、最終ラインとGKの連携がぐんと良くなってきとるちゃね。GKの田川知樹に関してはよぉ、昨シーズンのカターレの正GKだった山田元気（現秋田）と異なるタイプで、身長こそは高くはないがやけど、守備範囲が非常に広いがいちゃね。それ故によぉ、最終ラインはラインを勇気を持って高く上げていかれるのが本当に心強いちゃね。
そんでよぉ、ハイボールに関しては、空中戦の強い下堂竜聖が軸となりながら、大畑もしっかりケアしていく形ながで、ハイボールの処理における双方の連携が研ぎ澄まされてきているのが、強く感じさせられるところやちゃ。
そしてよぉ、この日にJリーグデビュー戦になった大森大地が、期待以上の出来で本当に良かったじゃ。
「本職左SB」ということで非常に期待が大きいがやけど、何よりもいいのは「左利き」であることの強みがかなり出ていたことやちゃね。根本的に左利きの選手になると、ボールの持ち方がアウトサイドにボールを持つことになるがで、クリアが非常に安定しやすいところが際立っていたがいちゃね。クロスやクリアが相手選手のブロックにあっても、タッチラインを割りやすくて、マイボールとして回収しやすいところを見てると、だいぶ安心して見られたじゃ。
シンガポール時代に見せていた「クロス」や「縦突破」というところに関しては、まだまだこれから…というところやけど、今回の大森大地の出来を見ていると、このままシーズンレギュラーで活躍していかれるんやないかと感じられたじゃ。
チーム戦術の面ではいろいろ気になるところはあるがいど、最低限必要とされる攻守におけるボールの扱い方やったりよぉ、それぞれの選手の連携面やったり、だいぶ良くなってきとるちゃね。これだけ基礎的なところを抑えられるチームやったら、相手に多少のペースを握られていても、辛抱強く戦っていかれる力が醸成されていくかと思うちゃ。
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