第13節 カターレ富山 – FC今治 / 補強の必要に迫ってきたかのう?

前節はアウェーでAC長野パルセイロに0-4で完敗したカターレはよぉ、ホームに戻ってFC今治と対戦やちゃ。

フォーメーション

カターレのスタメンはちょっこし変えてきとるちゃね。2トップの一角に吉平翼を起用してよぉ、大野耀平と2トップを組むちゃ。そんで花井聖が本来のシャドーの位置に入ったじゃ。あとはメンバーは変わりなしやちゃね。

そんで今治は前節と全く変わりなしやちゃ。前節の岐阜戦で手応えを得たのか、守備陣はパナマ人のオスカル・リントン、韓国人のチョ・ハンチョルを起用しとるのう。そんで両サイドは好調の有馬潤と山田貴文で、1トップはギニアビサウ人のバルデマールながいちゃ。

立ち上がりは良かったがいちゃ

この試合の立ち上がり自体はあんまし悪くなかったがやね。

右サイドの音泉翔眞のとこにボールを集めながらよぉ、クロスでゴール前に迫る展開をつくっていたのう。長野戦もそうやったがいど、左右に揺さぶりながら、ロングボールで展開していってよぉ、ゴール前へ詰めていこうとする意図のある攻撃が見られたがいちゃ。まあ悪くない立ち上がりやったのう。

20分以後は今治の流れに…

ただよぉ、前の試合もそうやったがいど、20分前後くらいになると、カターレの攻撃は停滞していってよぉ、相手の方がチャンスを作り始める展開になってきてしまうちゃね。ここ3試合は本当にそんな感じやちゃ。

そんで最近は顕著になってきとんのが、アンカーを務める姫野宥弥と3バックの中央の林堂眞の間のところにスペースができてしまってよぉ、これを使われてきとるがやね。今瀬が怪我する前にはほとんど見られんかったところがよぉ、これが林堂になると一気に綻びが出てきた感じながやね。そこを今治にも露骨に使われとったがやね。

これをやられると本当にキツいちゃね…。そこでバルデマールやったりボールを受けることによってよぉ、相手に上がる時間を作られてしまうがいちゃ。ここを埋めていこうとすると、姫野が積極的にボールにチャレンジができんがになってくるがで、ボール失った後の展開はカウンターを食らいやすくなってくんがやね。正直厳しい流れやちゃね…。

そんな重い展開になってきて、カターレはよぉ、セットプレーから今治のDF原田亘にヘディングシュートを決められてしまって、先制点を許してしまったがやね。

ボールを前に進められん展開やちゃ

こうなってくるとよぉ、カターレは攻撃面では消極的に姿勢が垣間見えてくるちゃね…。

ボールを前にすすめることによって、それだけボールを失う可能性が高くなるのちゃ、サッカーという競技の鉄則ながいちゃね。カターレの場合は、前から奪いに行く姿勢を強めることによってよぉ、仮に相手のボールになったとしても、前からボールを奪えばいい…という感じでよぉ、積極的にボールを縦に入れていこうとしとったがいど、姫野のカバーリングに陰りが見えてくると、どうしても「繋ぎ」の意識が強くなってしまって、前へ蹴られなくなってしまったがやね。

そうなってきたらよぉ、やはり自陣でボールをコネコネと回す時間が増えてきたがやね。リードを奪われたカターレにとっちゃ、攻めの姿勢を強めないといけんがやけど、逆に「奪われたくない」とか「自陣から繋いで崩さないと…」という意識ばっかし強くなってしまっとったのう。

それにロングボールを出していこうとしとってもよぉ、ターゲットになる選手が大野耀平しかいないところも厳しいちゃね。長野戦は広瀬健太に抑えられた大野やったがいど、この試合もチョ・ハンチョルの前には競り合いの強さも発揮できんかったのも厳しかったのう。

「ファーサイドの魔人」田中佑昌のゴールで同点やちゃ

苦しい展開が続いたカターレやったがいど、後半途中に姫野と音泉を下げてよぉ、末木裕也と「越中のババンギダ」こと田中佑昌選手を投入したがやね。

苦しい展開が続いたカターレやったがいど、花井のクロスボールからよぉ、ファーサイド奥から飛び込んできた田中佑昌が合わせてカターレが同点に追いついたじゃ。昨シーズンも助けられた「ファーサイドの田中佑昌」やったがいど、今シーズンも健在やちゃね。

逆転ゴールを狙ってよぉ、80分以降にはよぉ、この日がカターレデビューとなった松岡大智を投入したがいど、カターレは惜しくもゴールはできずで、またもや引き分けで終了したじゃ。

補強は必要かもしれんちゃね…

この試合はよぉ、なんとか引き分けに持ち込んだがいど、実質内容的には負けに近いもんやったし、こういう試合が続いている現状ちゃ、やはり優勝争いをしていくには、結構厳しい戦力やと思い知らされたのう。

まずはよぉ、前線で競っていける選手ちゃ、大野耀平くらいしかおらんがやから、積極的にロングボールを出していける展開にはならんがやね。決して大野も悪い選手やないがやけど、熊本戦、長野戦、今治戦ともによぉ、ほぼ何もできなかった状況に近いやろう。相手が競り合いが強い相手になってくると、カターレとしては「ロングボールを出せない」展開になってくるがいちゃね。

そんで頻繁に狙われ続けとる、アンカーと3バックの間のスペースをどうケアしていくのが難しいところやのう。本当に難しい状況やちゃね…。

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