最近、気になっとることがあらーよ。
富山県で薦めるものちゃ、富山ブラックやったり、ホタルイカやったり、白えびやったり、ますの寿しやったり出てくるがやけど、パキスタンカレーを言うもんちゃ、あんましおらんがやねと。
一部ではよぉ、「イミズスタン」とか言われるくらい、射水市にはパキスタンカレー屋がいくつもあってよぉ、食べログとかのランキングでもいつも上位におったりするがやね。しかしよぉ、富山のメディアも積極的に扱うわけでもないしよぉ、そんなにメジャーでもないがやね。
普段食べんもんを胸を張って「名産」と言えるもんかのう?
富山県とゆってもよぉ、ほとんど新潟に近い入善に住んどるオラにとっちゃ、富山の名産といわれても生活圏外やから、そうでもないかなとか思ったりするとこはあるちゃね。海の幸はホタルイカは入善でもおるがで、普通に食卓に上がってくるがいど、白えびは高級食材やし、ますの寿しもそんなに滅多に食べんし、富山ブラックとかになったら、まず入善で出しとる店が全く無い…ということになって、正直「うーん」と思うわけながよ。
ほんじゃけど、入善で住んでいるもんにしちゃ、八号線に出てしまって水橋から東になってきたらよぉ、富山ブラックの店がほとんど見当たらんがで、「きゃー本当に富山ながかよ」と思われるかもしれんちゃね。魚津とかラーメン屋とかたくさんあるわけやけど、そんなかでも名店と言われるのちゃ、家系ラーメンの「はじめ屋」やったり、野菜味噌ラーメンの「山久ラーメン」やったりと、富山市のラーメン文化とは違ってきたりするがいちゃ。そもそも入善辺りやと、一番名前が出てくるのは、チェーン店の「8番らーめん」やしのう。
マスメディアの影響は大きい。それ故に見逃される名産も多いちゃ
地元民は「わざわざ食べない」ご当地メシ pic.twitter.com/C8z0xiTspu
— あなたはどれ? (@anatahadore) July 19, 2016
ちょっこし前に話題になっとるネタやけど、実際問題、わざわざ食べないご当地グルメちゃ、結構あるちゃね。ここでは富山県民は富山ブラックを食べないということになっとるがいど、オラのように新潟県が近いとこに住んどるもんやと、そもそも富山ブラック自体が文化として、ほとんど定着もしとらんのが実際のとこやし、それも今から10年前くらいにできた「王虎」がよぉ、二郎系と組み合わせた「二郎ブラック」とか変わったものを出しとる以外は、全く見んからのう。
要はよぉ、富山県で名産やからといって、県境でくっきり区別されとるわけやなくて、その地その地でよく食べられとるとこと、そうやないとこはもちろんあるわけながいちゃ。
久々に栄食堂に来たじゃ。名物のたら汁やちゃ pic.twitter.com/eBGIZzFTHS
— とれぱん先生@おいでよ入善 (@torepan_sensei) April 23, 2016
そんでよぉ、新潟県と県境付近の宮崎海岸の近くちゃ、「たら汁ストリート」と言われるくらい、たら汁を出しとる店が並んどるのちゃ、おそらく富山県外の人ちゃ、あんまし知らんと思うがいちゃ。その辺りへ行けばよぉ、大きな駐車場で長距離の運ちゃんがトラック止めてよぉ、たら汁を食べとる姿はよぉ見られるちゃね。
新潟県糸魚川市から朝日町までの険しい道程を乗り越えて、一旦そこで休憩する文化ちゃ、江戸時代の境関所があった頃にも存在した文化やし、その時からタラ汁を食べられていたとか言われてるほどのもんやったりするちゃね。
たら汁ちゃ、県境を越えてよぉ、市振とか親不知でも食べられとるちゃね。ほんじゃけど、富山市で肉体労働者のために、ご飯のオカズになるようなものとして作られた「富山ブラック」にしてもよぉ、富山市でいろんなとこで店ができとるのは目にするわけやけど、どっちにしても局地的なもんで、全県で定着しとるもんではないがいちゃ。
マスメディアを通じて伝えられる情報が、そのまんま受け止められるのちゃ、致し方無い話やけど、富山ブラックにしても、たら汁にしても、どっちも局地的な文化ながに、前者だけが広まるのちゃ、市内から遠いもんからしちゃ、ちょっこし違和感はあるちゃね。
富山でこそのパキスタン料理やちゃ
そこで話は戻るわけやけど、このパキスタン料理も同じことが言えるわけながいちゃ。
パキスタン村の解説を見つけたじゃ https://t.co/D6k6p0WrG4
— とれぱん先生@おいでよ入善 (@torepan_sensei) July 20, 2016
パキスタン人が多く住んどられる、富山新港辺りちゃ、90年代からよぉ、ロシア向けで中古車が輸出されるようになったがよ。そこでよぉ、パキスタン人の業者がよぉ、たくさん富山に移り住むようになって、空き地でプレハブ小屋を作ってよぉ、中古車業を始めるようになってきたがよ。全盛期では100社以上あったかのう?
そんなこともあってよぉ、射水市付近ちゃ、400~500人くらい住んどられるらしいがやけど、そんだけ住んどったら、独特な文化も形成されていくがで、それこそコンビニ跡地でモスクを作ったりしとるがいちゃ。食文化でも同じことが言えるがやね。
伝説の名店「カシミール」
射水付近のパキスタン料理店ちゃ、一部では「イミズスタン」と言われ、「カシミール」、「DIL」、「ホットスプーン」、「ザイカ」が四天王と言われて、富山市東部の「ハムザ」を加えて、5店舗が本格パキスタン式のカレーを出しとる名店ながいちゃ。今回は老舗である「カシミール」を紹介するちゃね。
久々の富山県のカレーの名店カシミールやちゃ! #コミュサカグルメ pic.twitter.com/lkZ6tyawUj
— とれぱん先生@おいでよ入善 (@torepan_sensei) February 23, 2014
射水付近でよぉ、パキスタン料理店が出てきたのちゃ、とある中古車業の経営者がよぉ、パキスタン系の労働者のためによぉ、故郷の味を共に食べるためによぉ、パキスタンの5つ星レストランのシェフを連れてきたことで始まったわけながいちゃ。それがこの上のツイートにある、パキスタン料理店の伝説の名店「カシミール」の始まりながいちゃ。
外観がよぉ、中古車業を営んでいたプレハブ小屋でよぉ、トイレは工事現場で使っとるようなものをそのまんま使っとるがで、外観からしてどう見ても飲食店の雰囲気ながいちゃ。駐車場は舗装されとらんし、雨が降ったら結構大変ながよ。昼に行っても、独特な雰囲気ながやけど、これが夜に行くと、周りが真っ暗なもんやから、今でもドキドキしてしまうちゃね。
東京とかにある料理店やったり、日本人が経営しとるインド料理店みたいによぉ、その国の雰囲気を出そうとしとる飲食店とは違って、イミズスタンのパキスタン料理店ちゃ、基本は「料理を食べられれば、他を求めない」もんやし、外観はわざわざ飾ったような感じにせんがいちゃね。そこが富山で生きとられるパキスタンの方々の感覚…と言えるかのう。
パキスタン人のためのパキスタン料理
久々のカシミールやちゃー pic.twitter.com/EpLmhVxSBE
— とれぱん先生@おいでよ入善 (@torepan_sensei) July 16, 2016
見た目からして、変に飾らないようなとこが、逆にその地の空気を醸しだしとるかもしれんねど、実際よぉ、今ほど有名でもない10年前くらいやと、オラ以外は全員外国人やったことがあって、正直ドキドキして食事したもんやちゃ。
インド、ネパールなどの国同様によぉ、南アジアの料理と変わらず、基本はナン(またはロティ)にカレー、チャイ、ラッシーという形式やけど、敬虔なイスラム教徒のための店やから、インド料理店みたいに酒はないし、逆に牛肉のカレーが出るとこがパキスタン料理の特徴であるちゃね。味付けもパキスタン人向けながよ。そして、ランチタイムやと、メニュー表が無くてよぉ、椅子に座った瞬間に注文頼む前に、前菜とビリヤニが出てきて、その後に何のカレーを頼むのか?という感じで、そこからして日本のそれとは違うがいちゃ。
そんな感じやけど、これが値段が1000円ながよ。しかもナンが食べ放題やちゃね。東京とかやと、1300円くらいは取っとるやろうとか言われたことあるけど、きっと彼らの考えとしちゃ、リーズナブルな価格でよぉ、腹一杯にさせようとか思っとられるかもしれんのう。食べきれんかったらテイクアウトもできるがいぜ。
アウェーで富山に来られたら、パキスタン料理も是非行って欲しいちゃ
そんなわけながで、最後になるわけやけど、「なぜ富山でパキスタン料理なが?」と言ったらよぉ、そこに生活している人に合わせた料理がそこにあるからながいちゃ。日本にあるインド・パキスタン料理店とか、日本人の口に合わせた料理を提供するので当然やし、店をやっていくためには、全部が全部本場であるわけにもいかんからのう。
しかしよぉ、カシミールをはじめに、イミズスタンのパキスタン料理ちゃ、今では富山県在住の日本人も食べられとるし、全国からのカレーマニアが集まってきとるけど、まずは富山に住むパキスタン人のためにあるものながいちゃ。
最初は日本人よりも外国人の方が多くて、ドキドキするかもしれんちゃ。それは今の富山を現す風物詩ながいちゃ。ほんじゃけど、美味しい料理の数々など、期待は裏切らないし、きっと思い出に残るやろうと思いますちゃ。カシミールをはじめに、パキスタン料理店の方々は、親切な方ばかりやし、オラはより多くの方々に食べて欲しいと願っていますちゃ。
店舗情報(食べログから引用)
カシミール
ジャンル
パキスタン料理、インドカレー、インド料理
住所
富山県射水市沖塚原752-1
交通手段
・あいの風とやま鉄道(旧JR北陸本線)小杉駅から射水市コミュニティバス(新湊・小杉線)で20分、又は越中大門駅から同バス(新湊・大門線)で20分の「カモンパーク新湊」停留所下車、国道8号線を高岡方向へ徒歩約15分
※新湊・小杉線は日中毎時1本程度、新湊・大門線は2時間に1~2本程度(各路線とも土日祝日17時以降は運行なし)
・北陸自動車道「小杉IC」から車で約15分
・国道8号線(富山高岡パイパス)沿い[中央分離帯があるため、富山方向側の車線からのみ左折進入可能]
中新湊駅から2,676m
営業時間
11:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~21:30
※月末はディナータイム休み
※土日もランチあり
ランチ営業、日曜営業
備考
・駐車場が舗装されとらんがで、雨の日はぬかるむがいちゃ。
・トイレが道路工事などで使われる簡易式を使っとるがで、店へ行かれる前にトイレを済ますのがオススメやちゃ。
・高岡方面から富山へ向かう際に、沖塚原交差点を過ぎたら左手にあるちゃ。
・富山方面から来られる場合は、沖塚原交差点でUターンなどして、折り返してくりゃっせま。
・子供も可能で、辛いの苦手やったら、店員さんがオススメ言ってくださるちゃ。
・ランチタイムでも量は多めながいど、食べきれない場合はテイクアウトも可能ながよ。
・ハラルフードを掲げている店ながで、酒類は一切ないちゃ
食べログ
カシミール富山店 http://tabelog.com/toyama/A1604/A160401/16000629/
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