最近人に言われて思い出したことがあるちゃ。
4月の某日によぉ、富山駅駅前のマリエを通りかかったらよぉ、いつも掲げられているカターレの亀田歩夢の幟が乱れていたがやね。これはどういうことなのかなーと思ったがやけど、オラはこれを黙って直したがいちゃ。
まあ、わざわざマリエの店員さんを呼ぶのはどうかなーと思ったし、なんならサポーターという立場やったら、こういうのは直した方がいいやろうなあと思ったがやね。自分が応援しとるクラブなら、こういうのを自分のことのように捉えてよぉ、自ら率先してやることが大切というのもあるからのう。
そして、こうなったわけやちゃ。
その亀田歩夢がカターレ富山の残留を決めるゴールを決めた…がいちゃ。
もちろんこれには別に因果関係はないし、はっきりと「たまたま」であることには変わりないちゃ。それにオラもそういうのを期待するつもりもなかったし、ただただカターレのためやし、自分のためにやったようなことに過ぎんちゃ。発生したことは「偶然」でしかないちゃ。
さすがに「オラがやったから亀田が活躍したがやぞ」というダラなことは言わんちゃ。
ただよぉ、世の中には「得を積む」という考えがあるちゃね。小さな善行が思わぬ形で返ってくることがあるというのが、様々な宗教やスピリチュアルな世界などによくあるがやね。
🌏 世界の宗教に見る「徳を積む」という考え方
| 宗教・思想 | 用語 / 概念 | 意味 | 徳を積むとどうなる? |
|---|---|---|---|
| 仏教 | 功徳・善業 | 良い行い・慈悲の実践 | 来世が良くなる、悟りに近づく |
| ヒンドゥー教 | カルマ | 行為が原因となり結果を生む | 良いカルマで良い人生・来世、解脱へ |
| ジャイナ教 | カルマの微粒子 | 行いが魂を変質させる | 善行で魂が浄化され解脱に近づく |
| 道教 | 功徳・積善 | 善行を積むことで気が整う | 天の加護、寿命が延びる |
| 儒教 | 積善・仁 | 善行は人としての道 | 家や社会に善い運が巡る |
| 神道 | 清浄・善行 | 心身を清め善い行いをする | 神々の加護、災厄回避 |
| キリスト教 | 慈善(charity) | 隣人愛の実践 | 神の祝福、天国へ近づく |
| カトリック | 善き行い | 信仰+善行で救いに至る | 天国での報いが大きくなる |
| イスラム教 | サダカ(喜捨)、善行の秤 | 善行は天秤で量られる | 来世での報酬、天国へ |
| ユダヤ教 | ミツワー、ツェダカ | 神の戒律に従う善い行い | 共同体の繁栄、神の祝福 |
| ゾロアスター教 | 善思・善言・善行 | 善悪が明確 | 善が勝れば天国へ |
| 古代ギリシャ | アレテー(徳) | 徳の実践が人間の完成 | 幸福(エウダイモニア)に至る |
| スーフィズム | 心の浄化 | 神に近づくための善行 | 神との一体化に近づく |
| 中国民間信仰 | 陰徳 | 人に見られない善行 | 天が報い、子孫に幸運が返る |
| 日本の民間信仰 | 因果応報・陰徳陽報 | 良いことをすれば良いことが返る | 良縁・災難除け・家運の向上 |
まとめるとこんな感じやちゃね。
そういやあ、イミズスタンで出会うパキスタンの方々によぉ、富山モスクに招待していただいたときに、この「サダカ(喜捨)」の考え方を深く信じてらっしゃってよぉ、善行を日頃から行うことを大切にされとったのう。この考え方は、お坊さんにも、キリスト教の信者の方々にもあって、世界的に共通する考え方やなーと思ったもんやちゃ。
1週間後になって人に言われて気付いたことやけど、オラとしては「陰徳陽報」を体感する一瞬やったじゃ。
誰にも気を留めないような出来事が、あとになって大切なストーリーになることはあるもんやちゃ。それが大好きなクラブであるカターレ富山で起きることが、一人のサポーターとして誇りに思うばかりながよ。
亀田歩夢はオラにとって本当に特別な意味を持つ選手になったかと思うちゃ。感謝しかないちゃ。
同時にそれが亀田歩夢に少しでも力になっていたら、光栄なことやちゃ。
ほんじゃから、今後とも何においても「善行」に心がけたいと改めて思ったじゃ。

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