【第36節】カターレ富山 – サガン鳥栖[レビュー・前編] / 積極的なゲームの入りになったのう

前節は不甲斐ない試合で最下位愛媛と1-1で引き分けてしまって、J2残留に向けてもう後がなくなったカターレはよぉ、ホームで8位のサガン鳥栖を迎えての試合やったじゃ。

目次

フォーメーション

カターレのスタメンは変わらんがやけど、前節はベンチ外やった末木裕也と吉平翼が戻ってきとるちゃ。あと、西矢健人の弟である西矢慎平がベンチに戻ってきとるちゃ。

鳥栖やけど、U-22代表に選出されているはずの新川志音がスタメンに出てきとったじゃ。これには正直驚いたがやけど、若干17歳で5ゴール決めている期待の若手だけに侮れんちゃ。

前半を振り返るちゃ

悪天候に適応できてない鳥栖

前半の立ち上がりは、鳥栖のほうが攻める展開やったのう。左サイドの攻撃が活発化しとってよぉ、西澤健太と新井晴樹のところから攻略をしてきとったのう。新井晴樹が高い位置を取って、だいぶ深い位置まで切り込んでクロスを放っていく展開で、カターレは集中した守備を問われる局面やったじゃ。

ただし、ゴール前での局面では、新川志音しか残っていない状況が多かったため、カターレとしてはクロスに対応しやすい展開やったじゃ。その後に相手にボールを拾われてシュートを放たれる局面はあったがやけど、集中して守りきったじゃ。

10分すぎになってくると、次第にカターレの流れになってきたがやね。

カターレのプレスがハマるようになってきて、高い位置でボールを奪える局面が増えたのもあるがやけど、それよりも大きい要因はサガン鳥栖の選手たちが、悪天候の県総のピッチコンディションに苦慮しており、スリップやファンブルを繰り返していたことが大きいやろう。

特にGK泉森涼太はそれが顕著に見られていて、10分過ぎくらいによぉ、プレスにやってきた河井陽介に対応できずに、ロングキックが至近距離で河井陽介の頭部に直撃してしまうという、GKとしては良くないシーンを作ってしまったがやね。これが大きく響いてよぉ、前半終了後に河井陽介が脳震盪で交代を強いられてしまったがやけど、大きなターニングポイントやったと言えるやろう。

積極的に攻めの意識を強めて優勢に

自陣でのミスを連発するという点では、前節の愛媛も同様やったがやけど、この試合でのカターレはその反省を活かすように、積極的にプレスをかけて、手数をかけずにシュートまで持って行く意識が非常に高かったじゃ。

雨の降る試合では「積極的にシュートを放て」というのが定石ながやけど、これは対応に苦慮している鳥栖の状況を見たら明らかやったじゃ。

まず、悪天候のピッチコンディションではボールが非常にスリップしやすいことから、軌道が変化しやすいところはあるちゃ。Optaのデータによると1.1倍ほど決定率が上がるというデータが出ているみたいながで、かなり効果的ながやね。

状況1試合平均xG実際の得点得点/xG比
晴天1.301.250.96
雨天1.281.381.08
(出典:Opta “Weather Impact on Match Outcomes”, 2023)

そんでよぉ、ピッチコンディションが荒れた状況やと、守備陣がボールをコントロールするが難しくなるがでよぉ、守備陣の判断スピードよりも、カターレの攻撃陣のプレスの方が強度が高くなりやすいところがあるちゃ。鳥栖の守備陣の対応が、カターレのプレスを呼び込む形になって、敵陣でプレーする回数が多くなってきたがやね。

こういう要素が重なったこともあって、直近のカターレの試合では欠けていた「攻撃への積極性」が随所に出てきてよぉ、試合を優勢に進める要因になったと考えられるちゃね。

佐々木陽次のゴールで先制やちゃ

そんでよぉ、試合は30分に動くちゃ。

深澤壯太のアーリークロスを鳥栖の守備陣がクリアしたところからやけど、そのボールを神山京右が拾って、河井陽介がパスを受けるがよ。そんで河井は少しボールを持ち運んだ後に、縦パスを入れるちゃ。そしたらよぉ、佐々木陽次が対面の井上太聖を躱してミドルシュートを放ったら、ゴールはニアに突き刺さってカターレが先制ゴールやちゃ。

こういう局面やと直近のカターレでは、横にパスを回したりして、遅い攻撃になったり、はたまたサイドに蹴ってしまって安直なクロスを繰り返しがちなところやけど、ズバッと縦を選んでいって、シンプルにゴールを決めることができたじゃ。ナイスゴールやちゃね。

しっかし、ヨージさんよぉ。これは今年で引退する選手のプレーやないと思うがですが…。

先制後は押し込まれる展開に

この先制した後の局面やけどよぉ、鳥栖がかなり圧力を高める展開やったじゃ。左WBの新井晴樹がかなり高い位置にポジションを取っていて、左サイドを中心に個の力で突破を図ってきてよぉ、カターレの選手たちは引いて対処するような展開になっていったじゃ。鳥栖の縦パスをカターレの守備陣が足を出して引っ掛けるまでは良いがやけど、そこからの鳥栖の出足の鋭さが脅威で、難しい対応を問われる局面になっていたじゃ。

しかしよぉ、我慢強く守り抜いて、鳥栖にゴールを許すことはなかったじゃ。逆にカウンターから布施谷翔や溝口駿がボールを運んでいって、仕掛けていく局面を作れいただけに、若干受け身になる時間になっても、攻撃への意識を持っていて、あわば追加点を狙っていける局面を作れていたのう。

前半は1-0でリードやちゃ。前半をリードで折り返す展開は、仙台戦以来になるちゃね。後編に続くちゃ。

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この記事を書いた人

とれぱん先生のアバター とれぱん先生 ブログ管理人

富山県の入善町に在住やちゃ。
2019年までプレーしていたハンガリー代表GKガボール・キラーイを応援しとったがいちゃ。今は地元のJリーグチーム、カターレ富山を中心に、いろんなスポーツを見とんがよ。バレーボール(KUROBEアクアフェアリーズ)、ハンドボール(アランマーレ富山)なども応援しとって、最近はクリケットもチェックしとるちゃ。料理、ギター、イラスト、温泉・サウナめぐりなども好きやちゃ。やわやわと頼んますちゃー

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