前節はレノファ山口FCに0-1で敗れて、残留が厳しくなってきたカターレはよぉ、ホームで最下位の愛媛FCとの対戦ながよ。
フォーメーション

カターレのスタメンやけど、左WBに溝口駿がプロ初スタメンやちゃ。そんで椎名伸志も今シーズン初スタメンながやね。前節出場している吉田新と末木裕也はベンチ外になっとるがよ。
愛媛FCは前線を入れ替えてきとって、村上悠緋、杉森考起、佐藤亮がスタメンに出てきとるのう。降格が決まってしまっとるとはいえ、あまりメンバーはイジっているような感じはせんちゃ。
愛媛FCは深澤佑太、カターレ富山は深澤壯太がスタメンで、兄弟対決が実現やちゃ。
試合を振り返るちゃ
チャンス作ってシュートは枠外やちゃ
序盤からの流れはカターレが優勢やったのう。
愛媛がとことんミスが多いのと、プレスがゆるゆるということもあって、勝手に自分達にボールが転がってくる…という展開で、これまでのJ2の戦いっぷりではあまり考えられなかったパターンになっているような試合やったじゃ。6月最後に対戦した絶不調のジェフ千葉に近い感じのパフォーマンスやったのう。
特に両サイドの裏はかなり突いていける展開で、そこからボールを進めることができたがやね。ボールホルダーに対するプレスが緩かったし、カターレが特段展開の大きいプレー選択もしないで、ひたすらショートパスで狭い局面で攻めているにもかかわらず、同じパターンで裏を取れるという不思議な展開やったじゃ。それだけ愛媛がチームの機能が不全している展開やったのう。
ただよぉ、カターレはサイドを深いところまでえぐっても、そこから非常に雑ながやねぇ…。
まず、ショートパスを多用すると、各選手の距離感が短くなってしまうがで、そこからゴールを狙おうとしても選手が全然いない…という展開になるちゃ。クロスを上げたところで、選手いないからなかなか決まらんちゃ。1人マークしてりゃ、ゴール決まらんしのう。
そもそもちゃんと合わせられるような選手が元々スタメンに連ねていない時点で厳しかったがやけど…。
26分には左サイドの溝口駿の突破からクロスを折り返して、椎名伸志がボールを拾うと横パスを送り、フリーになっていた古川真人がシュートを放つがやけど、これは枠を大きく外してゴールにならんかったじゃ。
…古川さ、めちゃくちゃ悔しがっていたがやけど、これまでも何回も外しすぎながで、正直いい加減にして欲しいちゃ。あんまし言いたくないがやけど、シュートを枠内を捉えられないFWとか、どう考えても「いらない」と言われても仕方ないと思うちゃ。
セットプレーからの二次攻撃で失点やちゃ
すると37分にゲームが動くちゃ。
愛媛のコーナーキックをクリアしたところからやったがやけど、曽根田がボールを拾ったところを、サイドラインギリギリに流れてきた前田椋介にボールを預けてスプリントをかけると、前田椋介がスルーパスするがよ。そんで曽根田が右サイドを抜け出して、カターレの守備陣を振り切ってクロスを入れると、最後はドフリーの石尾崚雅が決めて、愛媛が先制点やちゃ。
セットプレーの2次攻撃で問題がかなり出ているカターレやけど、まーたやられたのう。曽根田のスプリントは良かったがやけど、カターレはその曽根田の動きに対してついていくことができんかったし、本来ならカバーしているべき香川勇気が全く止められずに突破を許してしまったのう。そんでどフリーの石尾に決められてしまうわけやちゃ。
ばreセットプレーをクリアした直後やと、従来と異なるポジションになるわけやけど、そこで守備の連携が全然できなくなってしまっとるがやね。というか、こういうときの香川はいつも狙われるがで、もう相手チームにバレているのではないかとオラは思うちゃ。
前半は0-1で終了やちゃ。
亀田歩夢起用後はワンサイドゲームやけど…
後半に入り55分にカターレは交代させていくちゃ。ここ2試合で途中出場している亀田歩夢を起用するがよ。
攻撃面でアクセントになるだけに、やはり相手チームにとっては厄介な選手やちゃね。左のシャドーでの出場になったがやけど、溝口駿、香川勇気と連携を取りながら攻撃を仕掛けていくことで、左サイドの攻撃を活性化させていったじゃ。亀田のボールコントロールスキルの高さは、随所に光っていて、ゴール前に侵入する回数も増えていったじゃ。
更に前半では本当に足りなかったサイドチェンジの回数も増えていって、狭い局面だけではなく、右サイドを大きく広がっている布施谷翔を上手く使っていくプレーが見られて、横で揺さぶる意識も強めていったじゃ。展開を大きくしていったことが、カターレが更に攻勢を強める要因になったのう。
しかし、アタッカー陣の身長が足りないこともあって、クロスを放っていっても、あっさり相手GKにキャッチされる局面が大きかったり、相手を揺さぶることなく単調にクロスを上げるだけになっとったがで、相手選手も割と対応できていた感じになっていったじゃ。攻勢を強めたとは言っても、ミドルシュートも少なくて、ゴール前に飛び込む人数も多いわけでもなかったがで、あんましゴールが決まるような予感すらもなかったのは正直なところやちゃ。
試合終了間際の深澤壯太のゴールで辛くも引き分け
なーんか全然ゴールができなさそうな感じやったがやけどよぉ、94分になってやっとかっとゲームが動くちゃね。
雑感
はっきし言うとクソゲーやちゃ
試合内容から、人に金を払っていただいて見てもらうようなゲームではない「クソゲー」でしかないちゃ。
最下位の愛媛FCについてやけど、何のプレスもないところで、勝手にミスしてくれるのが論外やちゃね。しかも、自分の自陣でのミスがやたら多くて、思わぬ形でカターレの選手達がボールを持ってしまう局面が多かったじゃ。
降格決定ということで、プレッシャーから解放されて伸び伸びとプレーしてくるもんかなーとオラは思ったところやけど、それとは全く逆で「緊張感がないプレー」に終止してしまっとるがで、今まで対戦してきたチームの中では本当に張り合いがないなあと思うくらいやったじゃ。プレスもほとんどしてこないしのう。
その勝手にミスしては、勝手にボールくれてしまうような愛媛相手によぉ、まさに付き合うような感じで腑抜けたゲームをしてしまっとるのがカターレやちゃね。本来は相手が勝手にミスしてくれたら、一気にゴールを狙っていくくらいの得点への貪欲さを見せるべきやけど、なぜか近くにいる選手へパス出すばかりで、逆に「相手の戻りを待っている」と思わざるを得ないくらいの試合やったじゃ。
安達監督は「ボールを持つのを怖がるな」とか以前から言っとるがやけどよぉ、それが全くおかしな方向になってしまっとるのがカターレの現状やろう。むしろ「攻めることでボールを失うことを怖がっている」状況やちゃね。ショートパスが多くなって、ボールを保持する時間が長くなっているカターレやけど、そりゃショートパスを多用していたら当たり前やちゃ。むしろショートパスを多用する行為は「臆病だから」に尽きるやろう。
こんな試合をしていて「覚悟」だの「不屈」だの言ってるレベルではないやろう。
酷い言い方になるがやけど、毎試合献身的に応援しとるサポーターのことを舐めとるとしか言いようがないやろう。
次のプレーへの準備ができとらんのう
このカターレ富山において、最も欠落しとるのちゃ、やはり「次のプレーへの準備」ではないかとオラは思うちゃね。
フリーの局面でシュートを外してしまうとか、人数が揃っているがにカバーリングが遅れてしまっとるというのは、次のプレーへの準備ができていないからやろう。何もかも「予測をしないままゲームをしている」といってもいいやろう。
繋いでいくことをカターレは重視しているのは明らかやけど、現状ではそこばかり執着してしまっとるを言わざるを得ないやろう。最も重要なことは「ゴールを決める」「ゴールを守る」というところを重視するべきであって、「ボールを繋ぐ」というのは一つの手段に過ぎないわけやけど、過程でエネルギーを使い果たしてしまう状況になってしまっとると言わざるを得ないやろう。
安達さんが監督に就任する以前から「ゴールを決める」という仕事は、やはり碓井聖生がほとんど担っていた状況やったし、彼に依存する部分はかなり大きかったと言えるやろう。ただよぉ、碓井聖生が移籍してから、もうすでに4ヶ月以上経っているがに、そのあたりが全然整備できていないのは、試合を見ていても分かることやと思うちゃ。
以前から言われる「ハードワーク三原則」もそうやけど、根本的にカターレはサッカーの本質を見直さないといけないやろう。
これはカターレがJ2に残留するしないは関係なく、未来に影響してくることやとオラは思うがで、今の監督やコーチ陣、選手達は来年の契約がどういうことになるのかは知らないけど、今後3試合しかなくても根本的なところから見つめ直して、最善を尽くして欲しいとオラは思うちゃ。
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コメント
コメント一覧 (1件)
初めてコメントします。
未来に影響してくるっていうのは本当にその通りだと思いました。
私自身は少なくとも今のサッカーをしているカターレを手放しに応援はできないです。
残留するためには今季最下位に沈んでいる愛媛FCさん相手だと何としても勝ち点3を取らなければいけない試合のはずでした。
それなのに記事の中で仰っている様に連動性のないショートパスを多用し、出しどころがなくなってからクロスをあげ相手にはじかれる。それの繰り返しを見せられるだけ。
勝ちたい気持ちもないのか後半ATで辛くも同点ゴールで喜ぶ始末。
そんなチーム誰が応援できるのか首を傾げるばかりです。
マテウス、安光が抜けて始まった今期ですが松田、武颯、碓井、吉平と何とか頑張っていたはずなのに、監督が交代になり碓井、武颯が抜け、もう歯抜けです。
長文になりましたが、あと2節未来に繋がる試合をしてほしいと思っています。