【第30節】V・ファーレン長崎 – カターレ富山[レビュー・後編] / 最終盤までよく戦っていたがやけど…

後編やちゃ。

目次

後半を振り返るちゃ

前線の組み合わせを変えて攻めてくる長崎

後半に長崎が2枚変えてくるちゃ。

長崎がハーフタイムに2人交代するがよ。エジガル・ジュニオと笠柳翼を下げて、山崎凌吾と松本天夢を起用したがよ。システムは変わらず、そのまんま2人が入れ替わる形になるちゃ。

山崎凌吾のポストプレーにより長崎のペースに

後半の流れは長崎が終始ペースを握る形になったがやけどよぉ、その要因になっとるのは、187cmの山崎凌吾の起用が大きかったと言えるちゃ。

前半に出場していたエジガル・ジュニオ、笠柳翼の2人は、カターレの5バックに対して、ほとんど存在感を発揮することができんかったじゃ。マテウス・ジェズスにはボールが渡ってしまうことは仕方ないもんやけど、この2人にはピッタリとマークを剥がさんかったのが大きかったじゃ。

ただよぉ、この2人の交代によって、かなり押し込まれる場面が多くなるちゃ。

まず、長身の山崎に対してボールを集めることになるがよ。前半はエジガル・ジュニオを消していた守備陣も、相手を背後に背負ってプレーするのが得意である山崎に対しては、そういうわけにはいかんかったじゃ。そうなると、深い位置で長崎が時間を作れるようになるがよ。そんで、山崎凌吾と一緒に起用されている松本天夢は、積極的にカターレの右サイドの間や裏のスペースに侵入して起点を作っていくがよ。これが非常に厄介やったのう。

交代で応急処置を施すちゃ

これでは厳しいということで、カターレは實藤友紀を下げて、今瀬淳也を起用していくちゃね。187cmのタッパがある山崎凌吾との対応が厳しいと考慮した上での交代ではないかと考えられるちゃ。

ただよぉ、前半からプレスやカウンターの繰り返しによって、カターレは体力的に結構厳しい状況にあったじゃ。長崎は前半終了間際から両サイドのウイングバックを交代させているがやけど、その影響もあってか松岡大智がやや後手に回る展開になっとったがで、そこは西矢慎平を起用していったがよ。そんで前半からプレス、キープ、シュートで奮闘していた古川真人を下げて、井上直輝を起用するちゃ。それぞれそのまんまのポジションに入れるちゃ。63分に早くも2回の交代を強いられることになるちゃ。

しっかしよぉ、この後にあまり時間が経たんところでよぉ、吉平翼が足を攣ってしまうアクシデントが発生するちゃ。末木も運動量がかなり落ちていたが出、75分に吉平翼と末木裕也を下げて、伊藤拓巳と植田啓太を起用するがよ。残り15分以上もあるがに交代枠を使い切ることになるちゃ。

カターレは1トップに伊藤拓巳を残す形にして、あとは全員で引いて守る展開にならーよ。まさに塹壕戦みたいな感じやちゃね。長崎のシュート本数は増えて、クロスも際どいのが飛び込んでくる中で、カターレは身体を張って守っていくちゃ。この局面になってくると、カターレはどうしてもラインを上げられる局面にはならんちゃね。

そんなカターレでも87分にはカウンターから伊藤拓巳が抜け出していったがやけど、ゴールを決めきることができんかったじゃ。伊藤拓巳は結構惜しい局面は作るがやけど、そういうときに限って決められんことが多いがで、そこをなんとかなりゃあなあ…と強く感じたのう。

マテウス・ジェズスにやられて同点に…

そんでよぉ、試合はアディショナルタイムに突入するがよ。そしたらよぉ、ゲームが動いてしまうちゃ。

後方からのロングボールをマテウス・ジェズスが今瀬淳也を引っ張り出してスルーするとよぉ、その奥におった山崎凌吾がワンタッチで斜め方向にパスを出すと、マテウス・ジェズスが後ろから来たボールをトラップして、すぐさま左足を振り抜いてゴールやちゃ。

いやあ、これはとんでもないゴールやちゃね…。このレベルの選手がJ2にいたらダメやにか。これまでマテウス・ジェズスにはタイトに守ってきたカターレの守備陣も、一瞬のスキに決められてしまったじゃ。それにしても、この一瞬で左足で収めて、左足ですぐ振り抜くとか、あまりにも見事なゴールやのう。レベルの違いを感じるちゃ。

これで試合は1-1で終了ながよ。

雑感

悔しいがやけどよく戦ったじゃ

最後はマテウス・ジェズスに決められてしまったがやけど、カターレは見事な戦いっぷりやったじゃ。

安達監督が就任してからは、ボールを持つことにこだわりを持っていたカターレやったがやけど、今回はそういうこだわりを捨てて、とにかく現実的にかつチームで戦う姿勢が見えた試合やったと言えるやろう。パス本数はかなり減ったし、攻撃のスタッツは全体的に下がり目になったがやけど、チャンスの数はこれまでよりも多かったと言えるやろう。

基本的に裏狙いながで、相手が上がってくることが前提になるカターレの攻撃ながやけど、パス本数を多くして攻撃的に振る舞おうとしても、全然得点の気配がなかっただけに、「相手に攻めさせる」ことが前提であっても、今までよりは可能性を感じる攻撃を演出できていたと思うちゃ。

複数得点の可能性も十分にあったと思うちゃ。次節にまで精度をより高められるように奮闘して欲しいちゃね。

体力的には非常にきつい試合やちゃ

一方でこの戦い方は、体力的には相当ハードであることには変わりないちゃ。

まず前半からハイプレス、裏抜け、チャンスメークと相当動き回っては、スプリントの回数も多かった吉平翼がよぉ、70分を過ぎて足が攣ってしまう状況になるくらいやから、この戦い方は相当選手の負担がきついと言えるやろう。何よりも前半のはじめからテンション高くして、相当走り回っとるがやから、相当きついがやろうなあと分かるちゃ。

試合終了間際くらいは、もはや塹壕戦やったわけやけど、これをマテウス・ジェズスにやられるのはきついのう。マテウス・ジェズスに関しては、前半からプレスに参加しとらんし、チーム内で守備が免除されているのはハッキリと分かっていたがやけど、それが終盤でのゴールに繋がっていると思ったら、守備免除されるのも納得感はあるちゃ。

カターレとしては、体力的にきつい後半の戦いには課題は感じさせられるちゃ。途中交代はもう少し工夫できたのかもしれんのう。これは次節以降の試合に活かしてくれることを期待するちゃ。

Monacoinを投げる
モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?



よかったらシェアしてくりゃっせま
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

とれぱん先生のアバター とれぱん先生 ブログ管理人

富山県の入善町に在住やちゃ。
2019年までプレーしていたハンガリー代表GKガボール・キラーイを応援しとったがいちゃ。今は地元のJリーグチーム、カターレ富山を中心に、いろんなスポーツを見とんがよ。バレーボール(KUROBEアクアフェアリーズ)、ハンドボール(アランマーレ富山)なども応援しとって、最近はクリケットもチェックしとるちゃ。料理、ギター、イラスト、温泉・サウナめぐりなども好きやちゃ。やわやわと頼んますちゃー

コメント

コメントする

目次