2連敗中で降格圏の18位に沈んどるカターレは、ホームで17位のロアッソ熊本と対戦やちゃ。
フォーメーション

カターレのスタメンやけど、前節と変わったところは、中盤が末木裕也と植田啓太のコンビになって、FWが松田力と吉平翼の2トップになっとるちゃ。前節スタメンやった瀬良俊太はベンチ外になっとるのう。
熊本は試合前にアクシデントがあって、左サイドハーフが三島が急遽入ったがやね。そんで古長谷、黒木、飯星などの主力メンバーはスタメンには入ってないちゃ。大木チルドレンとも言える大西遼太郎や大本祐槻がスタメンに名を連ねているのう。
試合を振り返るちゃ
かなり押し込まれてきたじゃ
開始10分くらいはカターレが攻める時間があったがやけど、10分以降は熊本のペースでずーっと試合が進んでいくことになったじゃ。熊本が優勢になった局面はこんな感じやちゃ。

結構試合見てても、見直してみても思ったがやけど、相当カターレの左サイドが狙われとったのう…。
まず、塩浜遼のポジショニングが非常にやらしくて、香川勇気と他の選手の間のポジションを徹底的に狙っていて、そこを起点にしながら仕掛けようとしとったがいちゃ。カターレとしては香川勇気はビルドアップの起点となる選手だけに、上手く使っていきたいところやったがやけど、逆に熊本が香川のところを狙い目として定めていたがやね。
そしたら、香川勇気は塩浜を警戒するがで、下がり目のプレーが多くなっていったがやけど、ほぼFWの動きをしている小川慶治朗と香川勇気の間に大きなスペースが生まれるようになっていくがよ。そこをチーム屈指のスピードを誇る大本祐槻が使っていく流れになっていったがいちゃ。その大本祐槻への対応にカターレが上手く対応できなくて、押し込まれる展開になっていったがいちゃ。
そんでカターレが辛うじてボールを取り返したところで、熊本のプレスバックが厳しくて、カウンターを狙っていけない展開になっとったじゃ。そんでよぉ、前線にボールを出そうとしても、カターレの前線の選手に対しては、熊本の3バックを中心に、ガッチリとマンツーマンで対応しとって、カターレはそこで全く葉が立たない状況になっとったじゃ。
運悪く失点ながよ
そんでも田川を中心にカターレは辛うじて守っていたがやけど、33分にゲームが動いたがやね。
藤井皓哉が中央でボールを持ってから、右サイドでフリーにいた大本祐槻にパスを出すがよ。そんで大本祐槻はカットインしてシュートを放ったがいちゃ。そのボールが小川慶治朗の足に当たってコースが変わったところ、ペナルティエリア内に侵入していた松岡瑠夢が押し込んで、熊本が先制点をあげたがいちゃ。

ゴール直前の画像をキャプチャーしたがやけど、大本祐槻がシュートを放つときには、すでに5人の選手がペナルティエリアに侵入していたじゃ。カターレとしては「不運」といえる失点とも言えるがやけど、熊本は5人もペナルティエリアに侵入しとることもあって、誰かしら反応しやすい状況になっていたと言えるやろう。
これで試合は0-1で折り返すちゃ。
交代で流れを好転させるちゃ
後半になってカターレは息を吹き返す展開になったのう。それが顕著になったのは、3人交代した後やったのう。
末木裕也、香川勇気、松田力を下げて、椎名伸志、吉田新、古川真人の3人を起用していくちゃ。前半はいまいちダブルボランチの役割がはっきりしていなかったがやけど、椎名伸志を起用することによって、前への意識が強くなってきたじゃ。熊本のプレスも遅れ気味になってきたこともあって、だいぶ押し込める展開になっていったじゃ。
あと、吉田新の攻撃参加も良くて、タイミングよく左サイドを駆け上がっていって、大外からのクロスでチャンスを構築していったじゃ。しかし、久々の出場ということもあってか、クロスの精度はあまり高くなかったのは残念なところやったのう。小川慶治朗もペナルティエリア内で僅かなスペースを探しながら、シュートを放っていく局面を作っていったがやけど、なかなか噛み合っているとは言えんかったのう。
最後は田川も攻撃参加したがやけど無得点ながよ
しかしよぉ、最後のフィニッシュのところは、熊本と違って、ペナルティエリアに侵入する選手の数が足りないこともあって、攻撃面では単発で終わるがで、どうしても迫力不足が否めなかったのう。
そんで最終的にはカターレはパワープレーになって、試合終了直前には田川知樹がドリブル突破からミドルシュートを放つがやけど、シュートは右に逸れてしまって、試合はそのまま終了ながよ。試合は0-1で終了してカターレは3連敗ながよ。
雑感
噛み合ってないちゃね…
チーム状況についてやけど、単純に言ってしまえば「噛み合ってない」に尽きるやろう。
試合後のゴール裏では「サボっている」「走れていない」など強い非難の声が上がっていたのをオラもその現場で見ていたし、だいたい思っているのはオラも同意ながやけど、それ以上にいかんせん「噛み合ってない」のが多かったのう。特に前半がそれが顕著やったと言えるちゃ。
ボールの受けての選手が、スペースにボールを要求しとるに対して、足元とか頭上に蹴ってしまったりよぉ、プレスも前線の選手がダダ走りになってしまっとるだけで、その後方の選手が準備ができてなかったり、後ろに下がってしまったりと、やはり選手の個々の動きがバラバラになりがちやったのう。それが「走れていない」「サボっている」というように、サポーターに映ってしまったのは間違いないやろう。
あと、熊本の攻撃に対して、下がって対応しようとするカターレの守備陣に対して、得点を奪いに行きたい攻撃陣がチグハグになってしまっとって、チーム全体が間延びしていたのは問題やちゃね。こういうところもまた「走れない」という印象を抱かせてしまうところかとオラは思ったのう。
なんのせチームがバラバラやちゃ。単純に「チームでプレーできるか」とこやないかとオラは思うちゃ。
椎名をスタメンで起用してみれば?
結構厳しい試合内容やったがやけど、椎名伸志、吉田新を起用された後は、カターレの攻撃はいい感じやないかなーとオラは思ったもんやちゃ。
特に椎名については、常に前にボールを進める動きをしとるだけあって、カターレの積極性がよく出ていたのではないかと言えるやろう。そんで久々にピッチに戻ってきた吉田新も積極的にオーバーラップしてクロスを上げていただけに、復帰したばかりにしてはいい動きをしていたと言えるちゃ。ちょっこしプレー精度が良ければ、吉田新のクロスから1点取れたんやないかのう?
両セントラルハーフが中断期間を明けてからのパフォーマンスがあまり良くないしよぉ、同時に選手も固定できてないがで、やはりこのポジションでの出来が左右しとる部分は大きいやろう。末木が制裁を欠いているようやけど、右SBで起用したことによって、コンディションも崩しているように感じられるちゃ。
それ故に椎名のプレーがよく見えただけによぉ、次の試合は椎名にかけてみるのも良いのかもしれんちゃ。

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