さて、後編やちゃ。

後半を振り返るちゃ
再び愛媛ペースやちゃ
後半の立ち上がりは再び愛媛がペースを握る展開になったのう。
前半からロングボールのレシーバーになっていた碓井聖生のところをタイトに守っていく愛媛が、カターレの中盤とFWの分断させることに成功して、中盤で結構良い守備ができていたがよ。
そんでボールを奪ったら、徹底して裏にボールを蹴っていってよぉ、田口裕也や鶴野怜樹などを走らせていってたがよ。56分には谷本駿介のスルーパスから鶴野怜樹が抜け出して、GKとの1対1に迫ってきたがやけど、シュートは枠を捉えきれずに、カターレは助かったじゃ。一瞬決められたかと思ったじゃ…。
その後も甲田英將にドリブルからミドルシュートを放たれるようになってて、結構まずい展開やったのう。いかんせん最終ラインと中盤が間延びして、そこを狙われる展開になっとったがで、カターレとしては踏ん張りどころやったじゃ。
瀬良俊太が流れを変えるちゃ
やや劣勢になったカターレやけど、62分に2人入れ替えるちゃ。それと同時に愛媛も2人起用していくがよ。

瀬良俊太を起用することによってよぉ、中盤の構成がちょっこし変わっていったがやね。前半は竹中元汰が出場していたがやけど、中盤を組む末木裕也と組むと竹中の方が前に出とったがやけど、瀬良が入ってからは末木が前に出てくるようになって、瀬良が最終ラインの前に入って、中盤の引き締めを図ったじゃ。

この交代がカターレの流れを引き寄せる要因になってよぉ、瀬良がことごとく中盤を制していくがよ。最終ラインの前でビシッと刈り取ることによって、カターレは全体の間延びが解消していって、きっちり修正していくちゃ。
同時によぉ、瀬良俊太が出てきたことによって、愛媛の攻撃のキーマンである谷本駿介は縦パスを入れることが難しくなって、高さのあるベン・ダンカンにパスを出すことさえままならないようになって、前線と中盤の分断に成功するちゃ。
伊藤拓巳、殊勲のゴールやちゃ
するとよぉ、67分に試合が動くちゃ。

2024年ルーキー組の瀬良俊太→西矢慎平→碓井聖生と繋いで、同じく髙橋馨希が右サイドへ走り込んで囮役になってよぉ、最後は2023年ルーキーの伊藤拓巳が押し込むとは、近年のカターレを盛り上げている大卒ルーキーの選手達が躍動したゴールやと言えるちゃ。
的確な交代でペースを維持するちゃ
先制点を奪ったカターレはよぉ、一気に流れを掴み切るちゃ。愛媛FCは昨シーズンのチーム得点王の石浦大雅を起用していくがやけど、カターレも交代カードを的確に切っていくちゃ。

先制点を決めた伊藤拓巳と、ベテランの松田力を下げて、布施谷翔と井上直輝を起用していくちゃ。そのまんまのポジションに入っていくがよ。
石浦起用後の愛媛は、ベン・ダンカンが1トップに入るような形にしていって、石浦がその下に入るがよ。谷本駿介と共に中盤でボールを触っていって、裏を狙うベン・ダンカン、スピードがある両サイドの甲田英將と窪田稜にボールを集めてしかけていくちゃ。
ただ、カターレはその石浦と谷本にボールを集めていく愛媛に対して、瀬良俊太を中心に球際の厳しさで自由にさせていかんがよ。先制点を奪ったカターレの方が余裕を持ってゲームを進めていたじゃ。
井上直輝のFW回帰
2回目の交代で非常に興味深いのは、井上直輝の起用やちゃね。
カターレでは中盤かトップ下で起用されることが多くて、プレスとボール収め要員になっとる井上直輝やけど、この試合は交代した松田力のポジションにそのまんま入っていったがよ。
そう。元々のポジションであるFWでの起用やちゃ。
一言で言えば「面倒くさい選手」になっとるがやね。ボール持ってないときにはどんどん相手にプレスをかけていって、こっちがボールを持っとるときは、僅かなスペースの中でも果敢に飛び込んでいくがで、相手が非常に対応しづらそうにしとったじゃ。特に井上直輝が顔出していた左サイドはほとんど制圧状態になっとって、足が短すぎるシーザスに翻弄されとったのう。これはウザすぎるちゃ。
ただよぉ、井上直輝はブラウブリッツ秋田でデビュー当時は、生粋のストライカーやったじゃ。便利屋的な使われ方をしとる井上やったけど、今シーズンはひょっとしたら「FW回帰」を期待できるシーズンかもしれんちゃ。
途中交代の選手も上手く活用したカターレは1-0で開幕戦を制したじゃ。
雑感
ハードワークしきって勝利やちゃ
去年まで戦っていたスタイルをそのまんま継続してもぎ取った勝利と言えるちゃ。愛媛のペースになってもきっちり我慢するところは割り切っとるし、守備面でも56分の鶴野怜樹が抜け出したシーン以外は、しっかり身体を寄せてシュートコースを防いでいたがで、ディテールはしっかり詰めていて、良いサッカーしとると感じたじゃ。
それに先制点を奪った後の試合展開はパーフェクトやちゃね。欲を言えばもう1点取れたら…と思うところはあるがやけど、ベン・ダンカン、石浦大雅などのキーマンにはほとんど何もさせなかったがやし、逆に布施谷翔、井上直輝、武颯が効果的な動きをして優勢に進めていたがで、若干余裕も感じさせられる展開やったのう。選手達は本当に冷静でしたたかにゲームを進めとるちゃ。
オラどもに二軍はないちゃ
あとよぉ、愛媛と対戦してて明らかにカターレが良かったのは、選手交代に尽きるやろう。
これは小田切道治監督の采配が冴えている…というのもあるがやけど、それ以前にカターレは様々な局面に対応できる選手が揃っているのが明確やろう。スタメンで出場した竹中元汰と交代で入ってきた瀬良俊太では、同じ中盤の選手でも得意とするプレーエリアもスタイルも異なるがで、局面によって選手を変えて切り替えられるのは、カターレの強みと言えるちゃ。そして、両者と共にプレーした末木裕也は本当にクレバーな選手やちゃ。
史上初のJ3プレーオフで勝ち上がって昇格したチームながで、どうしても下馬評が低くて、選手の個々の評価も低めとされがちなカターレやけど、実は個性的な選手が揃っとるがで、起用法次第で局面は結構変えていけるのは、カターレのおもしいところやろう。今シーズンからはベンチ入り9人やから、この仕様変更はカターレにとって有利になりうるやろう。

コメント