ライバルチェックもあと5回やけど、国土交通省の補助金「社会資本整備総合交付金」について触れるちゃ。
シンポジウムで広島の前社長が来ていたがやね
先月の26日に「スタジアム×街づくり」をテーマとしたシンポジウムが富山市のホテルグランテラス富山で開催されとってよぉ、そこにサンフレッチェ広島の前社長の仙田信吾さんと日本代表監督の森保一さんが来られていたがよ。
オラは同時間に行われていたカターレ富山のファン・サポーターカンファレンスへ行っていたがで、ここには行けなかったがやけど、結構興味深い話をされとったがやね。
広島の前社長の仙田信吾さんが、去年開業したエディオンピースウイング広島の建設まで至る話をしとったがやけど、そこで主に話されていたのが、建設費の財源についてやったじゃ。
そこで仙田さんが挙げられていたのが「社会資本整備総合交付金」やったがやね。
国土交通省の「社会資本整備総合交付金」
この「社会資本整備総合交付金」というのはどういうもんか…ということで国土交通省のHPから引用するちゃ。

社会資本整備総合交付金は地方公共団体向けに、地方公共団体が行う社会資本の整備に対して支援する国庫支出金を財源とする補助金やちゃね。国土交通省の管轄になるちゃ。
交通の安全、社会生活の安全の確保、経済基盤の強化、都市環境の改善、住生活の安定の確保を目的としとらーよ。社会生活の安全とか都市環境の改善とかを条件として組み込まれとるがやけど、自治体の事情に合わせた使い方ができるがで、割と自由度の高い補助金ながやね。
スポーツ庁も推奨しとるちゃ
この補助金がスタジアムとどう繋がるのか…というところやけど、これがスポーツ庁に記載してあるちゃ。

- 対象は「地方公共団体」
- 用途は「都市公園の整備」
- 規模は「交付対象経費に1/3(用地費)又は1/2(施設費)を乗じて得た額」
- 要件は「社会資本総合整備計画に基づき実施」
こんな感じやちゃ。
読み取っていくと、地方公共団体が主体になるがやから「公設」になるちゃね。そして「都市公園の中の施設としてスタジアム、アリーナ、園路、広場を整備する場合」であることやちゃ。
これらの条件が当てはまれば、スタジアムの場合は施設費の半分を交付されることになるみたいやちゃ。
社会資本整備総合交付金を活用した藤枝市
施設の部分では半分に値する金額を交付するとは、なんかすごいなあと思うがやけどよぉ、昨年にその社会資本整備総合交付金を上手く活用したスタジアムが改装オープンしとったがよ。
それが藤枝MYFCのホーム「藤枝総合運動公園サッカー場」やちゃ。
サッカー専用スタジアムでありながら、照明設備とか大型ビジョンなどの不足があって、Jリーグを開催するにはどうしてもショボさが否めなかった藤枝のホームスタジアムやけど、近年改修を繰り返して、LEDの照明設備とか、大型ビジョンを導入してよぉ、2022年からは芝生席だったバックスタンドの改修工事にあたっていたがよ。
そこでよぉ、ただ単にサッカーの屋根付きスタンドを作ろう…というわけやなくて、備蓄倉庫がついとって、災害時の避難先とか、救助物資の集積拠点として活用できるような施設になったがよ。
このバックスタンドの改修は総工費が13億円やったがやけど、その半分の額が国土交通省の社会資本整備総合交付金が用いられたがよ。
約3分の1を占めるちゃ
ということでよぉ、社会資本整備総合交付金がどのようにエディオンピースウイングで活用できたか…という話にするちゃ。
エディオンピースウイング広島の建設費の内訳を見てみるちゃ。
| 財源 | 金額 |
|---|---|
| 社会資本整備総合交付金 | 101億2300万円 |
| 広島県 | 40億250万円 |
| 広島市 | 40億250万円 |
| 広島市債(クラブ負担) | 27億1000万円 |
| 寄付金 | 77億500万円 |
| Park-PFI事業による民間資金 | 2700万円 |

自治体の負担が、県・市でそれぞれ40億程度で、指定管理者のサンフレッチェ広島が使用料収入で返済に充てていくために用意する資金として広島市が発行した地方債が27億円程度出ていて、あと77億円の寄付が入っとる感じながよ。
それを社会資本整備総合交付金が大きく上回って101億超を占めていて、全体の3分の1以上を占めるちゃ。
よくスタジアムの建設になるとよぉ、「地方は厳しい」とか言われるもんやけど、実際に公設でスタジアムを建設した場合ちゃ、防災機能をつけるのを条件に地方の財源を上回る額を受け取っている例が結構多かったりするもんやちゃ。
サッカースタジアムというと、どうしても「サッカーのためのスタジアム」というイメージがつきまとって、それで反対意見が出てくるのはありがちな話やけど、それでも新しいスタジアムが建設され続けているのは、大災害に対応できる社会資本がスタジアムには有効やと注目されとるがよ。
サッカースタジアムのメリットはこんな感じながよ。
利便性に優れる
- 万人単位の収容能力がある。
- 街なかに立地している。
- 情報や通信の最新設備が完備している。
- 医療体制が整備されている。
- ピッチがヘリポートになる。
- 快適な避難生活を送ることができる。
- 男性用小便器:100 器以上
- 洋式トイレ(男女計):125 室以上
- シャワールームの完備(18 基以上)
- 更衣室の完備
- 厨房完備による温かい食事提供
- 外気を遮断したコンコース内
防災機能ついたスタジアムと言えば、埼玉スタジアム、パナソニックスタジアム、フクダ電子アリーナなどついているがやけど、ここ数年で開業になったサンガスタジアムby KYOCERA、金沢ゴーゴーカレースタジアムにも機能が備わっているがよ。
こういう取り組みによって、サッカースタジアムはサッカー選手やサッカーファンだけのもんやなくて、地域の人々のための財産になるのが分かるちゃ。防災機能を備えることによって、公益性を向上させていると言えるやろう。
一見「公設」というと、全部自治体が負担するように思われがちで、何かと「民間で自前でやれ」とか言うもんがおったりするもんやけど、社会資本整備総合交付金の存在により、公設にするメリットの大きさもあると言えるやろう。国土交通省も「国民の命を守っていく」のが使命である以上、地方に交付していくがやね。
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