前節は大宮アルディージャと1-1で引き分けたカターレはよぉ、アウェイの長野UスタジアムでAC長野パルセイロと対戦したがよ。
フォーメーション

カターレのスタメンやけど、前節で下堂竜聖が怪我で離脱してしまったがでよぉ、途中出場していた川上優樹が第4節以来のスタメンやちゃね。そんで末木裕也もリーグ戦では久々のスタメンになるのう。あとは、前節は出場停止だった安光将作が戻ってきとるちゃ。
長野はいつもの[3-4-2-1]ながやけど、右WBには安藤一哉が戻ってきとるがよ。そんで前回対戦時にはカターレ相手にハットトリックを決めている山中麗央、リーグ得点ランクトップの11ゴールを奪っている浮田健誠がスタメンに入っとるちゃ。ベンチには昨シーズンまでカターレでプレーしていた碓井鉄平が入っとるちゃ。
試合を振り返るちゃ
5バックを崩せない展開やちゃ
試合の展開としては、前半は長野優勢に進んでいたがやけどよぉ、両チームのプレースタイルが反映された形になったとも言えるやろう。

まず、AC長野パルセイロというチームのスタイルについてやけど、実況でも言われていたように、ボールポゼッションが平均で44%ということで、今シーズンのJ3では最低の数字ながいちゃ。ただよぉ、カターレの倍の30ゴールを奪っているようによぉ、得点力の高さが特徴的ながいちゃね。
高い位置からハイプレスをかけていくわけではなくて、5-4で2ラインを作って、相手にボールを持たせつつもよぉ、インターセプトをしたら、高さのある浮田健誠に、スピードのある近藤貴司や山中麗央にボールを送っていってよぉ、鋭い縦へのカウンターを狙っていくがいちゃ。割とシンプルな戦術を取っているチームやけど、カターレとしては「ボールを持たされる」展開になって難しかったのう。

そんで長野の攻め方やけど、ボールはあまり長く保持しないのが特徴的で、両ウイングの積極的な仕掛けを軸にしながら、浮田健誠、近藤貴司、山中麗央の3人がゴール前に侵入する形を取っているちゃね。シンプルに突破とクロスを入れながら、あまりボールを戻さずにサクッと攻撃を終わらせてよぉ、また5-4の守備体型に戻ってカウンター主体のゲームを進めていくちゃ。かなり効率の良い戦い方と言えるやろう。
そんで26分に近藤貴司の突破に対してファールをもらった長野のフリーキックで、安藤一哉が蹴ったボールがファーサイドに流れていくと、それをライン上で池ヶ谷颯斗が折り返すと、最後は杉井颯に押し込まれて先制されてしまったじゃ。安藤のキックが絶妙で、池ヶ谷の折り返しが見事やったとはいえ、杉井をドフリーにしてしまったのはよろしくないちゃね。
その後は、カターレが押し込む時間が長かったがやけど、ペナルティエリア内まで侵入する回数は少なくてよぉ、コーナーキックも数多くを得られたにも関わらず、ほとんどシュートチャンスを作れずに前半を1点ビハインドで折り返したじゃ。
後半立ち上がりに最悪な追加点ながよ
立て直したいカターレは、ハーフタイムにこれといって存在感を出せてなかったマテウスを下げて、碓井聖生を起用していくちゃ。そんで巻き返しを図ろうとしとったじゃ。
ただよぉ、開始早々に長野が奇襲を仕掛けてきて、キックオフ早々のロングボールから小西陽向がヘッドで経由すると、山中麗央が河井陽介との競り合いに勝って抜け出すとよぉ、脇本晃成の股を抜いてから、そのままシュートを放って、長野が追加点を奪ったがよ。
反撃したいところやったがやけど、出鼻をくじかれてしまったのう。
その後、ゴール前での混戦で田川知樹と交錯した川上優樹が怪我でアクシデント発生ながよ。急遽、今シーズン初出場の鍋田純志が出場することになったがで、正直言ってかなり厳しい空気になっとったじゃ。
ただよぉ、55分にカターレが松岡大智のクロスから吉平翼が胸で落として、最後は碓井聖生がシュートを放ったがよ。これは相手GKに止められてしまったがやけど、こぼれ球を拾った安光将作のクロスから、最後は髙橋馨希が頭で押し込んで1点返したじゃ。
大きなターニングポイントになった鍋田の好守
1点返したところで、長野は止めを刺しにして、攻勢に出てくるちゃね。近藤貴司が非常に厄介で裏に抜け出してシュートを放っていこうとするちゃ。カターレも攻撃的になっていただけに、試合はオープンな展開になっとったじゃ。ただ、試合の流れは長野が持っていたがよ。
そこで大きな局面がやってきたじゃ。
69分によぉ、西矢慎平の中央へのパスを長野がカットすると、そのまま裏のスペースに抜け出していった浮田健誠へパスが入ったがよ。完全に裏にボールが入って、GKとの1対1の大ピンチに陥ったがやけどよぉ、全速力で戻った鍋田純志が間一髪のスライディングタックルで浮田健誠のシュートを阻み、ピンチを凌いだじゃ。
ズルズル下がった長野を追い詰める同点弾
この鍋田のタックルから長野の戦い方がぶれてきてよぉ、5バックがどんどん下がっていく展開になってきたがよ。重心が下がってくると、カターレとしてはどんどんゴール前へプレッシャーをかけられる展開になったじゃ。

すると71分によぉ、左サイドからのスローインを碓井聖生が受けると、ボールを収めて中央へ送るがよ。中央の末木裕也がボールを受けて、相手のタックルに対してフェイクで躱して右サイドへ送ると、西矢慎平がクロスを入れるちゃ。最後はニアサイドへ侵入していた末木裕也が、ゴール上にシュートを決めてよぉ、カターレが同点に追いついたじゃ。
鍋田のシュートブロックからわずか3分での同点ゴールやけど、あそこで両チームのメンタル面が大きく左右したと言えるやろう。追加点を奪えずに、全体的な戦い方が曖昧になってきて、やたら下がり始めた長野に対して、カターレがプレーで上回った瞬間やったじゃ。相手が持ち直す時間を与えることなく、即同点に追いつけたのは素晴らしかったじゃ。
西矢慎平のクロスが相手選手の足に当たってコースが変わったとはいえ、末木が難しいバウンドの中で、GKが触るのが難しいゴール上に突き刺すとは見事なシュートやちゃね。侵入していったタイミングも抜群やったし、末木のシュートコースを作った布施谷翔のランニングも地味に良かったじゃ。
伊藤拓巳の殊勲のゴールで逆転やちゃ
同点に追いついたカターレはよぉ、更にメンバーを変えていくちゃ。追いつかれた長野もメンバーを入れ替えていって、追加点を狙っていこうとする展開になるがよ。

80分でベテランの河井陽介を下げて坪川潤之が入って、キャプテンの吉平翼が下がって伊藤拓巳が入ったがいちゃ。中盤の強度を上げて、攻撃陣は逆転のために点を取りに行く采配やちゃね。
対する長野は、攻撃の中心の浮田健誠と近藤貴司を下げて、進昂平と忽那喬司を入れていくがやけど、こちらも勝ち越しを狙った采配やろう。それにパクスヒンを下げて、昨シーズンまでカターレでプレーしていた碓井鉄平が入っとるちゃね。
最後の10分間はオープンな展開になったがやけど、試合通じて脅威になっていた近藤貴司に代わって入った面々が、これといってパッとしなくて、カターレはあまりピンチにならんかったがやね。むしろ86分に入ってきた、韓国人の高卒ルーキーのイ・スンウォンが入ったときの方が厄介やと思ったくらいやけど、カターレとしては上手く集中して守れていたのう。
そんでアディショナルタイムに入って、ゲームが動くちゃね。

自陣からのカウンターの展開やったがやけど、まずは鍋田純志の縦パスを碓井聖生が収めてよぉ、そこから展開していくちゃ。碓井聖生が左サイドの裏へロングフィードを入れていくと、髙橋馨希が侵入していくがよ。そこで髙橋馨希が折り返すとハーフスペースに入ってきた安光将作が、クロスと見せかけてスルーパスを入れるちゃ。フリーになっていた伊藤拓巳が右足で上手くコントロールされたシュートで、相手GK金民浩の頭上を抜いて、カターレが逆転ゴールを決めたじゃ。
これが決勝点となったカターレが、3-2で大逆転勝利を収めたじゃ。
雑感
MOMは最大のピンチを防いだ鍋田純志
カターレにとっては、これほどドラマティックな試合はなかなかないし、今季最高のゲームやったと言えるやろう。
前半は長野の5バックを崩せてなかったし、後半も奇襲攻撃から追加点を奪われとるし、その直後に川上優樹が怪我でいなくなっとる中で、正直言ってかなり厳しいゲーム展開やったし、8割型負けを覚悟するくらいの試合内容やったと言えるやろう。
1点返したところで、カターレの選手たちのメンタルは折れていないのはわかっていたし、まだまだ行けると思って試合を見ていたがやけど、試合の流れを決定的に決めたのちゃ、J3得点ランクトップの浮田健誠の決定機を間一髪で止めた鍋田純志のスーパーディフェンスに尽きるやろう。50mほど爆走して、抜け出したはずの浮田健誠に追いついているがやから、ただただ足が速いだけやなくて、最後まで諦めない見事なプレーでよぉ、これで完璧にカターレの選手達に勇気を与えたと言えるちゃ。
同時に長野としては最大の好機を防がれてしまったがで、メンタル的なダメージはかなり大きかったと言えるやろう。その後の展開がディフェンスラインがだだ下がりになって、消極的になっていたし、髙木理己監督の采配も裏目に出ているところを見ていたら、すべての局面をひっくり返したのは、やっぱし鍋田のスーパーディフェンスに尽きるちゃ。
リーグ戦は今季初出場やけど、ルヴァン杯も出場時間数が少なくて、ようやく天皇杯の神戸戦でフル出場したくらいながで、今季のカターレの選手の中では最も苦しい立場にいるなあと鍋田を見ていて思ったがやけど、この一つのプレーでよぉ、多くのサポーターの心を掴んだと思うし、同時に鍋田本人にとっても大きな自信になったんやないかなーとオラは思うがいちゃ。センターバックという地味で縁の下の力持ちというポジションやけど、こういうプレーを見せられるのちゃ、本当にCBの冥利に尽きるんやないかとオラは思うちゃ。
こういう選手の存在はカターレに大きな影響力を与えるし、勇気を与えるがやね。カターレのCBは怪我人が非常に多くなっていて、結構厳しい局面になっとるのは事実やけど、この機会に鍋田は飛躍して欲しいしよぉ、むしろ最終ラインからカターレを引っ張っていく存在になって欲しいちゃね。
みんなで決めれば量産できるちゃ
そしてよぉ、かねてからカターレの大きな課題と言い続けていた「碓井聖生以外の得点力」についてやけど、この試合で一定の成果を上げたと言えるやろう。
碓井聖生は優れたストライカーやし、僅かなチャンスでも枠内にシュートを放っていける実力があるのは、長野戦でも見せていたし、カターレを背負って立つエースストライカーであることは間違いないと言えるやろう。
ただ、何でもかんでも碓井がゴールを決めるような局面やと、相手も数人かけて守備をしてくるようになってくるし、パスコースも徹底的に潰してくるがで。いくら碓井が能力があっても、さすがに大変ながで、一人で決めていく展開になってしまうのちゃ、カターレにとっても良くないことながいちゃ。
それ故に、髙橋馨希、松岡大智、伊藤拓巳といった選手達には、チャンスメークに限らず、どんどん得点力を伸ばしてほしいところやったがやけど、今回は髙橋馨希と伊藤拓巳がゴールを決めることができて、今季初の3得点での勝利を収めることができたじゃ。この2人については、髙橋馨希は前節に決定機を枠外でフイにしとるし、伊藤拓巳も天皇杯で1対1のチャンスをシュートミスで逸しているし、彼等はチャンスシーンに顔出せる割には、フイにしていることが多くて、常々「ゴールを決めてくれ」と思っていたがやね。
こう見ると、やはり碓井聖生だけやなくて、みんなでゴールを奪うことで、得点を伸ばしていけるのが明確やと言えるやろう。特に今回の長野は碓井には数人ついている割には、他の選手にはかなり甘い傾向があっただけに、ちゃんと決めるところで決めれば、結果もついてくるもんやちゃ。
碓井聖生はもちろんのことやけど、髙橋馨希も伊藤拓巳も2桁ゴールを奪っていける力はある選手やとオラは思っとるちゃ。他の選手も含めて、みんなでゴールを奪っていける形を作っていければ、これから多くのゴールを見られることになるやろう。期待しとるちゃ。

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