【第7節】FC琉球 – カターレ富山[レビュー/後編] / 退場者を出して逆転負けやちゃ…

さて、問題の後編やちゃ。

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後半

後半の立ち上がりも、両チームとも前半とは変わらず、カターレはハイプレスを軸とした戦い方をしとってよぉ、琉球が上手く躱していこうとする構図には変わらんかったのう。ただ、48分にゲームが動くちゃ。

白井の裏抜けでPK取られるちゃ

最終ラインの鈴木順也がボールを受けると、ロングパスで裏を狙ったボールを蹴っていくちゃ。そのボールに白井陽斗が猛スピードで抜け出したところでよぉ、大山武蔵が後ろから倒してしまってPKを取られたじゃ。

見解は分かれるところやろうけど、ゴール方向に走っていなくて、人数的に不利だったこともあって、オラが思うに白井陽斗がPK狙いでファールをもらいに行ったやろうなあ…と思うちゃね。

こういう「ゴールに向かっていない方向でのショルダーチャージ」はファールを取られない傾向があるし、実際のところ、接触してお互いの手が絡み合ったのはペナルティエリア外だっただけに、レフェリーによっては「ノーファール」または「PA外でのフリーキック」にもなるかと考えられるがやけど、判定はPK取られてしまったじゃ。

実際、倒れた場所がPA内であり、大山武蔵の腕の動きからして「手で押し倒した」と見られたかなーと思うのう。実際に押し倒していたとしたら、大山はかなり不用意なファールをしてしまったと言わざるを得ないやろう。

このPKは平尾駿輝が一度止めたがやけど、詰めていた富所悠に決められてしまったじゃ。

末木の退場で10人に

同点に追いつかれた2分後によぉ、カターレは末木裕也が2枚目のイエローカードで退場になってしまったじゃ。

琉球のダイレクトプレーで脇本晃成が吊られたところを、末木がカバーに入ったがやけど、そこで相手選手を後ろから倒してしまって、2枚目のカードで退場になってしまったのう。肩口でのタックルだけあって、ファールの判定でも結構微妙なところやけど、ファールと判定されて、そして決定機の阻止と判定されてカードが出てしまったもんやちゃね。

末木自身は、すでにカードをもらっていたこともあって、タックルもハイリスクな選択をしなかったと考えられるし、ここで軽いプレーにしてしまうと抜け出されてしまって決定機を作られてしまうことから、肩口でのタックル…ということやろうけど、ちょっと辛い判定で退場にされてしまったのう…。

まあ、それ以前に1枚目のカードの方が、重すぎるがやけど…。

サイドを突かれて逆転

10人になったカターレはよぉ、2トップを下げて、碓井聖生と髙橋馨希を起用したがやね。

システムを[4-4-1]にしてよぉ、碓井聖生を最前線に残したがやね。

ただ、そのシステムにした数分後によぉ、琉球の高安孝幸が白井陽斗とのワンツーで左サイドを突破するとよぉ、角度のないところから、GK平尾駿輝と頭上を抜くシュートで逆転ゴールを決めたがよ。カターレとしては痛恨の逆転ゴールやちゃね。

1点目のPKにつながるシーンといい、今回も大山武蔵の背後を突かれる形になったじゃ。カターレは前半から裏のケアには気を配っていて、CBコンビがしっかり戦えていたがやけど、後半の琉球は大山狙いを徹底していたと言えるやろう。

裏を取られても高安孝幸のプレーエリアを極力制限したカターレやったがやけどよぉ、平尾駿輝の頭上を突かれてしまっては、カターレとしてはどうしようもなかったと言わざるを得ないやろう。角度のないところからのシュートは、GKの顔面から上が大正解ながやけど、そこを狙うのは非常に勇気のいる選択やし、実際に外す選手は多いがで、これを決めた高安選手は素直に称賛するべきかとオラは思うちゃ。

その後は、カターレは左サイドのパスを上原牧人にインターセプトされると、上原のスルーパスに白井陽斗が抜け出したところを、平尾駿輝が倒してしまって、再びPKを取られてしまったじゃ。これを白井陽斗が決めて、3点目を取られてしまったじゃ。平尾駿輝はこのシュートも読んでいたがやけど、残念ながら止めきれなかったのう。

その後、カターレは安光将作、伊藤拓巳、坪川潤之を起用してよぉ、碓井聖生を軸に攻め立てて、いい感じにゴールに迫っていたがやけど、残念ながらゴールを決めきることができず、このまま試合は1-3で破れてしまったじゃ。

感想

事故的な敗戦

試合についてはよぉ、前半の流れから考えると、後半に一気に3点奪われて逆転負けするような試合になるとは、正直予測はできないと思うちゃね。多少のピンチはあって、気をつけないといけない場面もあったがやけど、それでも1点リードで折り返して、相手陣地に押し込む展開が多くて、こちらがシュート多かっただけに悪くはないちゃね。

ただ、PKになった大山武蔵と平尾駿輝のファールは、さほど強い接触とは言えず、琉球の選手がゴールに向かって走れていないため、レフェリーによっては「ダイブ」と判断される可能性があっただろうと考えられるやろう。あと、末木の退場シーンについても、肩口でのタックルであり、若干後ろから入ったとはいえ、故意にファールで止めたと考えづらく、悪質性の高いものやったとは言い難いところやろう。

カターレのみならず、琉球にしても、両チームとも非常にアグレッシブで、球際の激しさについても、カターレはともかくとして、琉球にしても普段と変わらないくらいで、特段「荒い」と言えるほどの内容ではなかっただけに、今日は普段と違う審判と当たってしまったのかなーと思うところはあるちゃ。

そもそも今回のレフェリーの松本大さんは、昨シーズンはJ2を担当したがやけど、1試合平均3枚イエローカードを出すという、Jリーグでは最もカードを出すレフェリーであるだけに、やりづらさはあったのかもしれんちゃ。

(まあ…選手と交錯してしまったり、選手交代がモタモタしたりしとるところを見ると、松本大主審はシンプルに「下手」ながやろうなーと思うのが正直なところやけど…)

昨年7月のアウェイ奈良戦では、J3ではファールでないようなプレーでカードが出て退場させられることがあったり、その後の鹿児島戦では、人違いのイエローカードが起因に大畑隆也が退場させられたりあっただけによぉ、どうしても奇妙なレフェリーに当たることがあったりして、どうしても「事故」が発生するようなことはあったりするちゃ。

それは受け入れざるを得ないし、VARはないだけに、どうしても質は落ちるもんやし、割り切って「審判も環境の一つ」と考えなきゃいけない面はあるやろうと感じられたのう。

退場後の交代はどうやろうか?

ただ、こういう事故的な場面は発生するもんだけに、それはそれで受け止めながらもよぉ、カターレは戦っていかないといけないのは事実やちゃ。それ故によぉ、やはり「末木退場後の交代策」は考察しないといけないポイントであることには変わらんちゃ。

10人になってしまうとどうしても厳しい戦いを強いられるもんやけど、小田切道治監督は碓井聖生と髙橋馨希を起用して、むしろ攻撃的な選択を取ったがいちゃね。

試合を通じて、小田切道治監督の采配は、オラ個人としてはさほど問題があったと思ってもないし、むしろ前半の戦い方に関しては、かなり思い切っているとは言え、1-0で折り返しているように狙いは当たっていると言えるやろう。やや受け身になっていた福島戦の戦い方とは一転した戦い方でよぉ、オラとしてはむしろ「戦術家の小田切道治」であると思った試合やったじゃ。可変3トップでプレスを仕込むのは、オラとしては予想できてなかったしのう。

ただ、10人になった展開での交代策は、博打にも程があるかと思うのが正直なところやちゃね。オラとしては、髙橋馨希よりはボランチとしての経験値がある坪川潤之を起用するとか、はたまた下堂竜聖を起用して5バックにシフトするとかして、守備をベースとして戦っていくもんかと考えるところやけど、この交代策は「勝ち点3を狙った」ものと考えられるし、開幕前に「1点(勝ち点)にこだわる」とは矛盾するところはあるとオラは思うちゃ。

「思いっきりの良さ」が小田切道治監督の良さであるがやけど、リミッターが振り切れた印象さえ感じるちゃ。それで成功すりゃ良かったがいど…。

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この記事を書いた人

とれぱん先生のアバター とれぱん先生 ブログ管理人

富山県の入善町に在住やちゃ。
2019年までプレーしていたハンガリー代表GKガボール・キラーイを応援しとったがいちゃ。今は地元のJリーグチーム、カターレ富山を中心に、いろんなスポーツを見とんがよ。バレーボール(KUROBEアクアフェアリーズ)、ハンドボール(アランマーレ富山)なども応援しとって、最近はクリケットもチェックしとるちゃ。料理、ギター、イラスト、温泉・サウナめぐりなども好きやちゃ。やわやわと頼んますちゃー

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