第8節 ガイナーレ鳥取 – カターレ富山 / 監督力の差を見せつけられたじゃ

藤枝戦を今季初のクリーンシートで勝ったカターレはよぉ、アウェーの日曜に現在2位で好調のガイナーレ鳥取と対戦やったじゃ。

フォーメーション

鳥取は前節とは入れ替えとるのが前線の田口裕也と坂井大将の2人がよぉ、大久保優とジョアンデルソンに代わっとるちゃね。あとは他の選手は代わってないちゃ。

カターレは、前節もスタメンやったのはGK岡、MF末木、椎名の3人だけで、あとは全部入れ替わっとるちゃ。水曜はターンオーバーで週末はレギュラーメンバー…という戦略みたいやちゃ。

前半から圧力をかける鳥取

試合が動いたのは終盤やったがやけど、実際試合通じてはほとんどが鳥取のゲームやったと言ってもいいやろう。それぐらいクオリティの差、ガイナーレ鳥取の高木理己監督とカターレ富山の安達亮監督の力量の差がまざまざと見せつけられた試合やった…と言わざるを得ないでしょう。

鳥取のサッカーの素晴らしさは前半から発揮されとったのう。このチームはディフェンスラインがかなり高く設定されとって、3バックがハーフウェイラインギリギリまで上げてたがやね。当然そうなってくるとロングボールで裏は狙われやすくなってくるがいど、この日のカターレのスタメンやったら、そんなに警戒することもないかと踏んだのか、結構強気に上げてきとったのう。

カターレのスタメンにそれこそ裏に欲しがる大谷のような選手がおったら、鳥取の守備の仕方は変わってきた可能性はあるがいど、この日のカターレのスタメンやと、せいぜい武颯くらいやろうから、鳥取としては戦術面で「はっきり戦えた」といえるやろう。

サイドラインを有効に使う鳥取の攻撃

鳥取の攻撃に関しては、最終的には得点は3トップが狙っていく形を取っていくがいど、戦術的なキーマンになっていくのちゃ、両サイドの魚里直哉と安藤一哉やったのう。

魚里直哉に関しては、完全に左サイドに張り付いて、上下動を繰り返すところが徹底しとって、彼の突破力から何度も攻撃を作っとったじゃ。去年のカターレでいう白石智之の役割みたいな感じやちゃね。

そんで逆サイドの安藤一哉は利き足が左ながやね。彼にボールが渡ったら、基本的には中に入り込んでシュートかパスを狙っていく感じやちゃね。その後ろに元々サイドアタッカーの小牧が起用されとるのは何でかと思っていたら、安藤が中に入る動きに連動して、右のアウトサイドをエグッていく役割を担っとったがいちゃ。

分析して思ったがいど、このガイナーレ鳥取というチームちゃ、今季は素晴らしく攻撃面がしっかり戦術叩き込まれとるのがよくわかったじゃ。

前半から機能していないカターレ

鳥取の攻守においては、結構戦術的にしっかりしとるチームやったがいど、そんでも多少の隙があるもんで、ちょっとしたミスでショートカウンターを食らったりするように、カターレにもそこそこのチャンスはあったのう。

ただ、カターレがチャンスを見出すとしたら、戸高弘貴の個人技とかから、ペナルティエリア内に侵入していくとか、それぐらいやったもんで、チームとして崩していく形なんてほとんど見られんかったじゃ。

これでゴールが決まったとしても「たまたま」と言い切ってもいいやろう。

途中交代で明らかな差が

試合通じて見てて思っとったのは、カターレが先制するよりも、鳥取の方が先制する確率が高そうやと感じとったがやね。ひたすらインターセプトされる状況は変わらんかっただけに、少なくともカターレが点を取るよりも、80分くらいになったら「スコアレスで勝ち点1持ち帰れるかな?」という雰囲気やったのう。正直言っちゃ。

これは80分くらいの選手交代やけど、カターレが5人代えたのに対して、鳥取は前線の3人しか入れ替えてないがやね。最後の精度が良くなかっただけで、攻撃に行くまでの戦術自体は機能しとったがで、プレスやら攻撃やらでエネルギーを使う前3人以外は「変える必要はない」と高木理己監督は判断されたがでしょう。

対するカターレの選手交代に関しては、何を意味してやっとるのかよくわからない交代と言ってもいいやろう。長身の松澤を起用するには、ロングボールを競り合う役という感じで、大谷は裏を狙っていく…という感じやけど、彼らのストロングポイントを活かすようなボールは数えるほどしかなくて、全体的な意思統一は何もないと感じざるを得なかったじゃ。

守備練習してないがですかね?

鳥取はハーフタイムに大久保優から田口裕也、73分にジョアンデルソンから坂井大将、77分に新井光からフェルナンジーニョと立て続けに交代カード切ってきたがいちゃ。試合後の坂井選手のインタビューで「もう一度エネルギーを全開で取り切る」と言っていたがいど、80分すぎから畳み掛けてきたがやね。

これは本当に酷い失点やったのう。林堂が引きずり出されるところで、右のインサイドがガラ空きになるとこながに、そのスペースを絞ろうとしないからのう。魚里、フェルナンジーニョ、可児の3人のコンビで林堂と田中をペナルティエリアの外に出された時点でまずくて、エリア外は中盤の選手に任せるくらいでないといけんがに、まんまと相手がやりたい放題のスペースを作ってしまうがやね…。

引きずり出される以上に、背面を取られた時点で全力ダッシュで戻ってケアしないといけないところながに、田中佑昌と林堂眞はチンタラチンタラと戻るがで、これじゃ失点しても仕方ないちゃ。ターンオーバーで休養十分なはずながに、80分過ぎて身体が動かなくなるようやと、プロとしていかがなものかとオラは思うちゃ。

アディショナルタイムには鳥取の安藤のミドルでダメ押しゴール決められとったがいど、これもカターレの守備が酷かったじゃ。対面にいるイッキのサポートに宮城がきとったがいど、2人して安藤の前に立ってボールを見ているだけ…やったがで、これやとシュート打たれるのは必至やちゃね。どっちかボールにチャレンジせんなんまい。基本やにか。

本当にカターレは守備練習しとんがけ??

安藤に関しては前半から左足でミドルを狙ってきとったし、前節までの鳥取のサッカーを見ていたら、安藤が中に入ってきてフィニッシュに絡んでくるのは十分に考えられることやにか。それをまんまとシュートされてしまうのは、オラが思うに「スカウティングしてないも同然」と言わざるを得なかったのう。

カターレの「選手層厚い」はフェイク

サッカーという競技ちゃ、ある意味「残り10分で自力が出る」スポーツとも言えるがいど、85分に坂井大将、アディショナルタイムに安藤一哉の豪快なミドルを決められたところで、明らかな実力差、監督力の差が出てしまったと感じられたのう。

ミッドウィークに選手を大幅に入れ替えたことでよぉ、カターレに対しては、実況の人も他のサポーターとかにしても、良く「選手層が厚い」なんて表現されることが多いちゃ。

ほんじゃけど、実際のところは、上位に食らいついているほどの成績は収めているわけでもないがやし、試合内容自体があまり冴えているわけでもないちゃ。そんなチームに「選手層が厚い」なんて普通は言わんもんやぜ。首位独走中のブラウブリッツ秋田のように、多少の入れ替えしてもサッカー自体のクオリティが落ちないチームこそ、選手層が評価されるものながいちゃ。カターレはこの点では勘違いしとるちゃ。

監督交代も視野に入れるべき

安達亮監督のやっとることに関しては、選手をコロコロ変えることで「化学反応を待っている」も同然で、秋田や鳥取のようにシステマティックにチームを作っていこうとする方針が全く見えんし、それをターンオーバーで誤魔化しているようにしか見えんちゃ。

昨シーズン後半のカターレが好調やったのも、白石と前嶋という、相手を引っ張り出されるくらいの個を持った選手に、ターゲットマンの平松宗の加入とスピードスターの大谷駿斗のブレークで持ち直したくらいで、はっきり言えば「選手ありき」に過ぎんかったやろう。それが白石、前嶋、脇本らがいなくなったら、このざま…ということながよ。

毎年のように選手が引き抜かれても、それでも今ある選手で上手く構築しようとしとるYSCCのシュタルフ監督、福島の松田監督など見ていたら、いかにカターレが適当にサッカーしとるんやと、まざまざと感じさせられるちゃ。

カターレは開幕前には「圧倒的な攻撃力でJ3を制覇する」なんて言っていたがいど、圧倒して勝つようなところは、序盤戦でこの状況では「監督解任」が浮上してきてしかるべきやろう。世界のサッカーでも「優勝」を命題に上げているところは、早々に代えているのは、ニコ・コバチを早々に切ったバイエルン、ポチェッティーノを早々に切ったトッテナムなど見とると明らかやろう…。

今のカターレに関しては「今後5試合で3勝できなければ解任」というくらいで、フロントも次の監督の準備をされたらどうかと思うちゃ。

そんな「化学反応待ち」やったら、オラは監督なんていなくてもいいと思うくらいやちゃ。なーんとなく覚醒を待ってるだけなら、素人でも監督は務まるんやなかろうか?このような状況が続くようであるがなら、早急に安達亮監督を解任して、きっちり攻撃も守備もちゃんとしたビジョンを持っていて、しっかり戦術を作れる監督を招聘すべきと、この際はっきり書かせていただくちゃ。

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