前節はV・ファーレン長崎と引き分けたカターレは、ホームに戻って7位の徳島ヴォルティスと対戦したじゃ。
スターティングメンバー

カターレのスタメンは前節と変わらんちゃ。ただ、ベンチメンバーには特別指定選手登録された東洋大の湯之前匡央が入っとるちゃ。前節途中出場の今瀬淳也、西矢慎平はベンチ外ながよ。
徳島のスタメンやけど、このタイミングでトニー・アンデルソンを今季初スタメンながよ。ルーカス・バルセロスと2トップを組む形になるちゃ。2連敗中ということで、メンバーもいろいろイジってきとるちゃ。ベンチには富山県南砺市出身でカターレU-15出身の坪井清志郎が入っとるちゃ。
試合を振り返るちゃ
徳島のシステム変更と配置
キックオフから流れは徳島が優勢に進んでいたがやけどよぉ、徳島はだいぶ変則的な形を取っていたがやね。

ほとんど3バックでプレーしていた徳島やったがやけど、この試合は変則的な4バックで戦っていたじゃ。中盤でプレーしている鹿沼は右サイドに張って、エウシーニョと右サイドを組み、左は青木駿斗と髙木友也が組んでいたじゃ。

根本的には「トニー・アンデルソン、ルーカス・バルセロスのブラジル人2トップにいかにゴールを決めさせるのか?」というところがテーマになっとるがやけど、カターレの5バックを攻略するために、各選手の配置を流動的に動かしていたのう。
サイドハーフに起用されている髙木友也、鹿沼直生の2人やけど、彼らは徹底してタッチライン際にポジションを取っていたがやね。ビルドアップ時は永木亮太が最終ラインに下がって、山越康平と井上聖也とともに3人で展開していって、サイドの職人的な選手であるエウシーニョと青木駿斗の2人は、守備時はサイドに守りつつ、攻撃時にはハーフスペースに侵入して、児玉駿斗と共に中盤の経由地になっていたじゃ。

こうなってくると、カターレの1トップ2シャドーのプレスは空回りしていくがよ。中盤も相手の動きを捉えられず、児玉駿斗が撹乱していく展開になるちゃ。
そんでブラジル人2トップは、トニー・アンデルソンは3バックの中央の實藤を背負いながらプレーして、ルーカス・バルセロスは中盤をサポートしつつ、深澤壯太の裏のスペースを執拗に狙っていたがよ。この深澤の裏を狙っていくプレーが非常に効いていて、前半から2度決定機を作っていたのう。
5バックを形成しているカターレやけどよぉ、トニー・アンデルソンとルーカス・バルセロスが攻めているポジションは、カターレの3バックの實藤友紀と深澤壯太の2人のとこに集中しとって、神山京右は完全にポジションを浮かせられる状況になって、守備時は「いるだけ」の状況を作られてしまっとったがやね。
連鎖的に守備が乱れ先制点を食らうちゃ
そんで24分にゲームが動くちゃ。
井上聖也の縦パスから、左サイドの最前線に駆け上がっていた髙木友也が中にヘディングを折り返すと、フリーになったトニー・アンデルソンが抜け出して、ゴールを決めたがやね。

これは完全に狙われていたやろう。井上聖也がロングボールを蹴る前によぉ、永木亮太が河井陽介を引き付けていたがよ。この動きによって、児玉駿斗のところがすっぽり空いているがやけど、そこを神山京右がカバーに回っとるがやね。
その神山京右が上がったスペースをよぉ、髙木友也が狙っていったがやね。その髙木友也が川上優樹を引っ張り出したら、後は折り返すだけやちゃ。松岡大智がトニー・アンデルソンを止めようとするがやけど、さすがに厳しかったじゃ。田川との1対1をトニー・アンデルソンがきっちり決めてゴールやちゃ。

非常に論理的なゴールやちゃ。神山京右にゲームを参加させないような状況を作っていたのは、実は伏線を張っていたとも言えるやろう。3バックの右の選手が、中盤に引っ張られるのはイレギュラーな状況やけど、それをまんまと作られてしまうがやねぇ。
トニー・アンデルソンの技ありゴールで突き放されるちゃ
そんでカターレは1点変え相当奮闘しとったがやけど、前半アディショナルタイムにまたゲームが動くちゃ。
前半終了間際に左サイドに流れたルーカス・バルセロスのクロスをよぉ、ファーサイドに走ってきたトニー・アンデルソンが胸トラップから、振り向きざまでボレーシュートを決めて、追加点ながよ。
これは完全にアンデルソンの個人技が凄まじいことに尽きるがやけど、急造でCBに入っている深澤のところは狙い所だと把握した上のプレーだったやろう。ボールが渡る前にクリアしておけばいいところやけど、それ以前のポジションの駆け引きで重心を崩されて、クリアできなかったと言えるやろう。まあ、本当にしたたかなFWやちゃね。
前半は1-2で終了ながよ。
カウンターから深澤のプロ初ゴールで1点返したじゃ
後半の立ち上がりはまずまずやったじゃ。するとよぉ、53分にゲームが動くちゃ。
自陣でボールを奪ったカターレがよぉ、小川慶治朗にボールが渡ると、そのまま敵陣に持ち運ぶがよ。右サイドを駆け上がった松岡大智が仕掛けてよぉ、カターレの選手が5人ほどペナルティエリア内に侵入したところで折り返すと、後から上がってきた深澤壯太がミドルシュートを決めて、カターレが1点返したじゃ。
なかなかチャンスに恵まれなかったカターレやったけど、良い感じにカウンターを決められたじゃ。敵陣ペナルティエリア内に多数侵入できたからこそのゴールやちゃね。深澤は攻撃面ではタイミングのいい攻め上がりを見せていたがで、いつかは決められるかなーと思っていたがやけど、これは良いゴールやちゃね。
ゴール直後に勢いをそがれる失点やちゃ
しかし、その直後に失点してしまうがやね。
自陣でボールを奪ってカウンター…というところの展開やったがやけど、深澤壯太の縦パスはカットされてしまって、逆にカウンターを食らってしまうちゃ。インターセプトしたエウシーニョが縦パスを入れると、トニー・アンデルソンが収めて、すぐさまルーカス・バルセロスが入れ替わると、そのままドリブルで運んでゴールやちゃ。
深澤の縦パスが引っかかったところでアウトながやけど、そこからトニー・アンデルソンに入れ替わられてしまっとるのもきついのう。あと、ルーカス・バルセロスに対する対応が、ただズルズル下がっているだけで守備に全くなってないのが酷いのう。対面にいた川上はニアを切るとか、もっと明確な動きを取るべきやったじゃ。
このゴールで勢いを削がれたカターレはよぉ、特別指定選手の湯之前匡央、今シーズン限りでの引退を発表した佐々木陽次を起用したがやけど、セーフティーなゲーム展開で締めにかかった徳島にほとんどチャンスを与えてもらえんかったじゃ。62分の布施谷翔の技ありのパスから、佐々木陽次が至近距離からシュートを放ったがやけど、相手GK田中颯のビッグセーブに阻まれてしまったのう。
試合は1-3でカターレは負けやちゃ。
雑感
徳島の戦略が秀逸やったじゃ
いろいろ思うことはあるがやけど、まずは徳島がしっかり準備してきて、短期間でありながらカターレの戦い方をしっかり把握した上で、きっちり攻略した試合やったとオラは思うちゃ。
そのために最適解は、強力なブラジル人アタッカーのルーカス・バルセロスとトニー・アンデルソンの同時起用ということやけど、彼ら2人にゴールを決めさせるために、他の選手のポジショニングとかカターレの布陣の撹乱していく手段が徹底していたと言えるやろう。長崎戦では連動していた守備は、ほぼ切り裂かれる結果になったがやけど、
カターレの前半がこれといって何もできなかったことを考慮したら、おそらくカターレ側のスカウティングが外れたことは考えられるかと思うちゃ。そこで複数のプランが用意してあればいいところやけど、前半のうちに修正にいたらなかったことが敗因と考えられるちゃ。
個の力で済ませられんちゃ
結果としては、トニー・アンデルソンが2ゴールで、ルーカス・バルセロスが1点で、まさにブラジル人の個でねじ伏せた試合であることには変わりないやろう。それだけ強力やったし、それを上手くお膳立てした徳島の戦略も見事やったと言えるちゃ。
ただ、あまりにもボールを触らせ過ぎやし、前節にマテウス・ジェズスに対して厳しくいけた守備がまるでなっていないのが酷いところやのう。マテウス・ジェズスは足元でボールを受けてくれるし、対応しやすかったのはあるかもしれんねど、彼らがボールを持ったときのカターレの守備は、ズルズル下がっているだけで、これという守備の明確な意思が出ていないのが問題やないかと言えるちゃ。
確かに向こうの個の力は素晴らしいもんがあるがやけど、それを言い訳にしとるようやと残留などできるわけないがで、ボールを触られてしまった後の対応は、もう少し考えていかないといけんやろう。

コメント