3試合連続の引き分け中のカターレは、ホームの県総に戻って福島ユナイテッドFCと対戦やったじゃ。
今回は現地観戦へ行けないどころか、地元のカレー祭りで忙しかったがで、簡単に済ませるちゃね。
フォーメーション
3試合連続引き分けということもあってか、結構イジったがやね。
1トップは今夏に東京ヴェルディから加入した古川真人が初スタメンながよ。そんでトップ下には吉平翼が入ってよぉ、両サイドが布施谷翔と髙橋馨希が組むという布陣ながよ。前節同様にガブリエル・エンリケがスタメンで、神山京右、大山武蔵もスタメンに戻ってきとるちゃ。
対する福島やけど、松長根がベンチスタートは意外やけど、それ以外は主力メンバーはだいたい出場しとる感じやろう。ただ、本職が左SBの鈴直樹が右で、インサイドハーフの主力である針谷岳晃はアンカーに入っとるがやね。ちょこちょこイジっているちゃ。
試合を振り返るちゃ
ハイプレスでビルドアップを潰しにいくちゃ
スタメンに起用した古川真人、吉平翼、布施谷翔といった選手はよぉ、まさに「アグレッシブ」を体現する選手であることはカターレのサポーターにはよく知っているやろうけど、まさに立ち上がりからハイプレスで福島のポゼッションサッカーを前線から潰しに行くサッカーを展開しとったのう。
このあたりは福島を潰しに行くつもりで、事前に仕込んだのやろうなあ…と感じさせられるサッカーやったのう。古川真人の執拗なチェイスと連動するように吉平翼や布施谷翔が高い位置からボールを奪いに行ってて、立ち上がりに関しては割とカターレがいい感じにゲームを進めていたといえるちゃ。
追い風を活かして反撃する福島
ただ、この日の風はかなりキツくてよぉ、横断幕とか大旗とか禁止されている試合やったがやね。そういうことで、恋んトスで福島が勝って、ピッチを選択したわけやけど、カターレにとっては向かい風でのスタートやったがやね。
ということで福島は、ショートパスを中心としながらも、両ウイングの塩浜遼と森晃太を走らせてよぉ、裏を狙っていったがやね。こうなってくると、カターレとしてはラインコントロールが非常に難しくなっていって、徐々に福島に流れが移っていったのう。立ち上がりに効いていたプレスも徐々に効果が薄れていったじゃ。
そして、38分にコーナーキックからのショートコーナーで、城定の低い弾道のクロスを塩浜遼に合わせられて先制点を奪われてしまったじゃ。城定のクロスも素晴らしくて、それに合わせた塩浜遼も見事やったけど、試合の流れは福島に傾いていただけに、こういう失点は時間の問題やったかもしれんちゃ。
そんで前半終了間際に、塩浜遼のサイドチェンジから、森晃太が裏に抜け出してよぉ、あっさりシュートを決められてしまって、福島が2点リードを奪ったがいちゃ。散々、大山武蔵の裏のスペースは狙われ続けていたがやけど、これもとうとうやられてしまった感じやったのう。この失点は本当に痛かったじゃ。
攻めるしかないカターレやけど、逆にやられたじゃ
2点奪われたカターレはよぉ、後半開始からハイプレスをしていって、早い時間での同点を狙ったがやけど、2点リードしている福島にとっては、セーフティに中央を固めて、かなり余裕のボール運びをしていたがいちゃ。逆にカターレのプレスを剥がしていって、疑似カウンターを狙うのが福島の後半の試合運びやったのう。
65分には自陣からボールを繋げた福島がよぉ、中央から右サイドを崩して、最後は塩浜遼が押し込んでダメ押しの3点目ながよ。その後にカターレは吉平翼のゴールで1点返して、少し盛り返そうとしとったがやけど、75分にショートカウンターから裏を取られて、最後は森晃太に決められてしまって、福島が4点目ながいちゃ。
試合は1-4でカターレが大敗して、ついにホーム無敗記録が止まってしまったじゃ。
総評
ファイナルサードの質の差が出たじゃ
チャンスの回数は実は同じくらいで、シュート本数はカターレの方が上回っていた試合やったがやけど、結果としては1-4で大敗してしまったがやね。
これにはやはりファイナルサードでの崩しの練度に大きな差があったと言わざるを得ないやろう。対人戦で強い今瀬淳也のところは避けていって、両サイドバックの前後のスペースをうまく使いながら、裏を取っていって、きっちり決めてきたのが福島やったのう。カターレのディフェンスの特徴を熟知しつつ、論理的に崩していった福島が見事やったと思うちゃ。同時にカターレとしては、警戒しなければならない2人のキーマンの塩浜遼と森晃太に好き放題やられすぎたと言わざるを得ない試合やったじゃ。
逆にカターレはゴール前に攻め込む時間は多くあったにも関わらず、遠目からのシュートが多くて、ゴールへの可能性があまり高くないプレーに終止していたと言わざるを得ないやろう。よく言えば「積極的」と称されるのかもしれんがやけど、古川とかちょっと遠すぎる距離から狙っていったり、かなり単調な攻撃が目立っていたと言えるやろう。
大幅入れ替えが裏目やちゃね
あと、引き分けが続いた試合やったからこそ、選手を大幅に変えてきたカターレやったけど、この試合は完全に裏目になっていると言わざるを得ないちゃ。
試合序盤に見せたハイプレスの連動はしっかり準備してきたプレーやったと思うし、そこからゴールに近づけたがやけど、その後のプレーで連携ミスが目立っていて、せっかくのチャンスもミスで不意にしてしまうことが多くて、ボールを持ったときでのプレーでは、とても息があっているとは言い難かったちゃ。
あと、大山武蔵やガブリエル・エンリケあたりは、対面の選手にかなりやられすぎているがで、攻撃的な布陣で挑んだつもりが、逆に失点を重ねる結果になってしまったのかと感じざるを得ないのう。もう少しバランスを考えても良かったのかもしれんちゃ。
ただ、久々に戻ってきた伊藤拓巳がよぉ、かなりいい感じのプレーを連発していただけに、やや停滞感が漂っているカターレを一気に変えてくれるかもしれんちゃ。次節以降に伊藤拓巳をスタメンに戻してみるのもいいのかもしれんちゃ。
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